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『ウォーハンマーRPGセッション風景配信』第10回プレイレポート
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『ウォーハンマーRPGセッション風景配信』第10回プレイレポート

2015-09-15 14:54
    ウォーハンマーRPGセッション風景配信も第9回目。
    今回もプレイレポートをテーブルトークカフェDayDreamの宮音詩織さんにお願いしております。

    9/1配信の回は全員集合での冒険となりました。

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    ある街にて、バルデマー達が呪われた館の掃除を引き受けた一方、ヨハンは修業のため、司祭になるために、ひとり戦いへと出かけていた。
    彼は鍛え上げた筋肉でオークを打ち倒し、自ら成し遂げた偉業の証を、オークの皮膚に刻み込んだ。
    かくして、彼は司祭への資格を得たのである。

    ヨハンと合流したバルデマー達は、ウドーの巧みな交渉によって家具類を売り払い、路銀を手にして、再び旅を続けた。

    ついに、一行はミドンヘイムへとたどり着いた。
    ウルリック神の手により平らにされたとされる岩盤の上に、その街はある。
    そのためミドンヘイムには、ウルリック教の総本山と言うべき神殿が鎮座していた。
    が、一方で、シグマーの神殿も力を持っており、両者の信者たちが睨みあっている状況であった。
    街の周囲には難民のテントが多数張られており、豊かな暮らしをしているとは思えない人々の姿もあった。

    街は戦禍にさらされたとはいえ、下水道が張り巡らされるなど、確かな技術の恩恵を受けていた。
    治安の悪い地区はあれど、選帝侯のおわす都であることには違いない。
    貴族などの住まう地区へ入れば、治安もよく、神学校へ通う子どもや若者たちの姿もあった。
    豊かに暮らす者の生活もまた、この街には存在していたのだ。

    髑髏の装飾をほどこされたシグマー神殿に向かう一行。
    門番もまたヨハンに負けず、シグマーへの信仰を体現した肉体をしていた。
    が、同時に、いかにも私腹を肥やしているという風体の司祭もいた。

    学者肌であり、権威のある司祭モルテンが、ヨハンに神殿からの仕事を与える。
    それは、ラットマンの死骸を検分せよというものだった。
    ただのラットマンではなく、肉体が異様に膨れ、金属板などが埋め込まれ、合成されたものだという。
    合成生物と戦った経験のある一行、そして合成生物の製造者を父にもつアンヤへの頼みであった。

    一行は、ラットマンの死骸が安置されているというドラゴン・エール醸造所へ向かう。
    ここミドンヘイムにおいて最も治安が悪いとされる地区に、それはあった。
    現場へと辿り着くや否や、一行は、明らかに不穏な気配を感じ取る。
    いるはずの見張りはなく、錠前は外れ、中を覗けば血の臭いが鼻をつく。
    窓は閉め切られており、ランタンで中を照らせば、血だまりが目に飛び込んでくる。
    かつては入信者であったろう肉塊が、血だまりの中に転がっていた。
    皆はアンヤを神殿へ走らせ、ここで異変が起きたことを知らせた。
    そして武器を振り上げ、中へと踏み込んだ。

    巨体ながらすさまじい速度で屋内を駆ける怪物、そしてそれに指示を与えていると思しき、鞭持つ2体のラットマン。
    ウルディサンが魔法を唱え、鞭を持つうちの1体を狙い、武器を落とさせる。
    ウドーは寸の間、怯えを見せたものの、いつもの調子を取り戻してスリングを振り回す。
    ヨハンはシグマー神の加護を仲間へ注ぎ、武器持つ手に力を与えた。
    力を受け、グレッチェンが合成生物ラットオーガへ殴りかかる。
    が、巨体に与えたはずの深手は、みるみるうちに塞がってしまった。
    続いてオーガがグレッチェンに殴りかかり、彼女は武器を取り落とす。
    これは指令役を先に倒さねばならぬと、グルンディはオーガの攻撃も厭わず走り抜け、鞭のラットマンに肉薄して猛烈な一撃を与えた。
    バルデマーは敵の鞭をかわしつつ、クロスボウを撃ち捨ててジャべリンを両手に構えた。
    鞭持つ者の片方がグルンディによって打ち殺され、ラットオーガがウルディサンの魔法によって眠りに落ちた。
    残るラットマンは逃走し、一行は、なんとか敵を退けることに成功したのだった。

    その後、ドラゴン・エール醸造所を捜索した一行は、地下室に残されていた酒樽を発見する。
    樽の中に詰められていたのはエール、それも、誰に献上しても恥じないほどの一級品であった。
    エールをどうするか、皆にふるまうか、それとも誰かに捧げるか、売るか、悩んだ一行。
    その瞳が何を見据えたか、バルデマーは、エールを選帝侯へ献上しよう、と言った。
    そこにあるのは野心か、それともまた別の思惑なのか――
    それはまだ誰にもわからないが、とにかく一行は、残ったエールで勝利の祝杯を上げるのだった。


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