じわじわくる面白さ。
『Naught』(iOS版)は、ネコであろうキャラクターをトゲや敵を避け、ゴールまで進めるという、言ってしまえばありがちなゲームです。ですが、特徴であり大きく違うのが、「ステージの地形自体を傾けたり回したりしてキャラを動かす」というところ。
どういうことか、次の公式の動画を見るとわかりやすいと思います。
主人公であるキャラを操作するのではなく「進ませたい方向に地面を傾けて、キャラを歩かせる」といった感じ。これはありそうでなかった操作方法な気がします。面白いです。
スマホのゲームで「傾き」とくればどう操作するか...それだけじゃなく、他にもやればやるほど面白くなる要素もある内容は、やる価値有りでした。
■どれで地形を操るか:3つの操作方法
地形をグラグラと動かしてキャラを歩かせるのは、やってみるとなかなか難しいです。それでも、キャラの浮遊感のある動きは見ていて気持ちよく、パズル的要素も結構あったりして、何度も挑戦する気になります。
プレイしてみて、まず配慮が行き届いているなあと感心したのが、操作方法が3つ用意されているところ。
上から「ボタン操作」「傾き(加速度センサー)操作」「ドラッグ(タッチ&スワイプ)操作」と揃っていて、自分にとってやりやすい、またはその時々のプレイできる操作方法を選べるのは結構嬉しいもの。
例えば「傾き(加速度センサー)操作」でのプレイは一番直感的で面白かったりしますが、さすがに電車の中などではできません。そんな時は、他の二つの内のやりやすい方を選べば、また違った面白さを発見したりもできるかと思います。
3つ全部試しましたが、ドラッグ操作は指一本で出来るので、どんな時でもやりやすくて良い感じでした。もし1つのに飽きたら他のを試すと、3倍楽しめるかも?
■システムはわかりやすくて親切(ただしそこに日本語はない
少し残念なのは日本語に対応していないこと。とはいえ、絵での説明もあるのでわかりやすいと思います。
それに、向かうべきゴールを矢印が教えてくれたり、右上をタッチすれば(やられたときの)再開ポイントを設置できたりなど、ゲームの内容的にも親切で好印象。
ちなみに、上の画像の左下の種(?)を集めるのが攻略の鍵で、先に進むときに一定の数が必要だったり、再開ポイントの設置に使ったりします。
■やればやるほど燃える展開
ステージごとに「ダイヤ」が3つどこかに落ちているのですが、それを全部集めると、集めたステージの「タイムトライアルモード」が遊べるようになります。
これが鬼畜とはいかないまでも、中々に歯ごたえがある難易度になっていて、やりごたえが有りまくりでした。もはや別ゲーと化すくらいなので、是非プレイしてみて欲しいです。
もう一つ。ステージをクリアしていくと「主人公のネコ(?)のストーリー」のページが少しずつアンロックされ、彼(彼女)が何者で、この不思議な世界は何なのかが徐々にわかるという、なんともしゃれた仕組みになっています。
このストーリーを全く読まずにクリアすることも可能になっていますが、読んでみると主人公への愛着が断然増すと思うので、アンロックされるたびに読まれるのをオススメします。
他にも、音楽が独特で魅力的だったりと良い点が多く、完成度が高いです。お試しの無料版がないのが残念ですが、個人的に「このゲームの魅力はやり込む先に有り」と感じたので、むしろない方が良いのかもしれません。せっかちな人には向かないかもですが、個人的には満足のいくオススメ作品です!
ネコ(?)の結末がすごい気になる...けどタイトルを深読みすると不安になるから知りたくない...でも気になる...(以下ループ
利用時間:45分ほど
使用端末:GALAXY Note(SC-05D)
OS:4.0.4
バージョン:2.0.7
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発売元:Blue Shadow Games S.L.
更新日:2012年12月06日
価格:¥99
対応機種:Android2.1 以上
(宮原れい)