「いいね!」を押してても内心は...?
最近では日本でもメジャーになりました、Facebook。しかし、最近このFacebookをめぐって、「ソーハラ」という新しいトラブルが増えていると読売新聞が報じています。
「ソーハラ」とは「ソーシャルメディア・ハラスメント」の略で、実名登録が基本のFacebookならではのトラブル。具体的には、上司が部下に友達申請をしたり、「いいね!」ボタンを押すことを強要したりといった、ソーシャルメディアを使って人を不快にする行為のことを指すそうです。
「友だち申請しただけでハラスメント」ってまるで汚物扱いだなぁという気もしますが、気持ちはわからんでもないです。
もし申請を断れば険悪になりますから、不本意ながらも承認するしかありません。その後も、日記に仕事の不満書いたら険悪になりますし、上司無視し続けたら険悪になりますし、仕事中にプライベートなこと書いてたら険悪になりますからね。丸裸で地雷原に放り込まれたも同然の状態になってしまいます。
部下は、上司の言うことには基本的に逆らえない人が多いわけです。力関係的に、強い人が弱い人のプライベートに踏み込んでいくのは止めたほうが無難ということですね。
仕事に縛られないプライベートを必要としている人は、多いんですよ...。
「いいね!」の強要はもっと問題です。
だってよく考えてくださいよ。「いいね!」ですよ、「いいね!」。丁寧に言えば、「すばらしいですね!」とか、「感動しました!」とか、そういう意味なわけですよ。
言い換えれば、「いいね!」ボタンの強要は「俺の日記に「すばらしいですね!」とか、「感動しました!」とか言え」と言ってるのと同じことになるわけです。やってることが完全にジャイアンリサイタルじゃないですか。
プライベートな友人との遊び場を地雷原にされた上に、ジャイアンリサイタルを常時強要され続けた部下は、そりゃあもうやつれます。やつれきって、最終的には死んだ魚のような目でそっと退会手続きを済ませて枕を濡らすわけです。
ソーハラの破壊力は、数多くの友人たちとの思い出にも勝る...! 恐ろしいことですよ、これは。
きっと、強要して「いいね!」を押させられている部下たちは、心の中で「クソが! ボタンもあればなー」とか、「これが上司の家の自爆ボタンならいいのに」とか思いながら押してるわけです。
世の中の「上司」の立場にある皆さん。一度、部下とのソーシャルの付き合い方について、胸に手を当てて考えてみた方がいいかもしれませんよ。
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(コンタケ)