米国大統領選が終わり、トランプ政権は主要ポストの指名に入った。大統領選と共に、上院、下院選挙が終わり、これらいずれも共和党が勝利した。上院は共和党53,民主党47である。下院はまだ善集計が終っていないが、過半数218の中で、共和党219,民主党210である。上院、下院とも共和党内は圧倒的にトランプ支持である。今後四年、トランプ色の強い政治が協力に進められていく。
主要ポスト指名で明確なことは、反対した勢力、人物は外す、忠誠を誓ってきたものは遊具する。第一番目の人事は首席補佐官で、選挙戦で選対本部長を務めたスージー・ワイルズ氏((67歳)を充てると発表した。女性初の任命である。彼女は徹底して舞台裏で働き、トランプは彼女を‘ice maiden’ と呼び、’“Susie is tough, smart, innovative, and is universally admired and
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対米姿勢を見ていく時、岸田前首相の動向を冷静に分析する必要がある。石破政権誕生も岸田氏の意向が大きく左右しているからである。
菅政権から岸田氏が政権を引き継いだが、バイデン大統領と面談する機会はかなり遅れた。安倍氏殺害事件後、ヌーランド氏が来日し官僚とネゴを重ねていたが、その後バイデン氏との会談が米国で実現したと記憶している。岸田氏の姿勢が今までの岸田氏では考えられないほど米国に従属の度合いを深めていった。秘密のウクライナ支援金額は常識を大きく超えているがマスコミは一切報道しない。
日本は米国バイデン民主党政権との関係を深めすぎ、マスコミ、専門家、評論家などほとんどが民主党一色に塗り替わってしまった。孫崎さん一人が、なんでと思うほど、トランプ氏の支持率などの動向を注視していたように見ている。
自民党総裁選で、4月にトランプと会談した麻生氏が高市氏を支持し、岸田氏が石破氏を支持した時点で自民党の権力闘争というより、米国の動向を注視していた麻生氏の揺るぎない信念を評価せざるを得ない。岸田氏は米国に対する敵愾心が燃え、日本の利益より米国に屈辱させられた仕返しを石破政権成立で実現したとしか思えない。一言で言えば岸田氏の乱心である。日本は経済で冬の時代に入るのか非常に不確定の時代が待っているような気がしてならない。
中国に対する過大評価が原因と見ている。通貨の評価ではドルの信認が落ちているといっても、今回中国がドル建て国債をフランスとかサウジアラビアで行ったが20倍を超える買いが入る人気である。通貨として「ドル」の人気は「元」の人気を大きく上回っている。中国に対する関税が60%に上げられるといって大騒ぎしているが日本に対する影響もかなり大きくなるのでしょう。