けっこう使えた。
突然、スマホがmicroSDカードを読み込まなくなり涙目になってしまいました。初期化(フォーマット)しろとのこと。
カードの故障は今回が初めてではないです...前回のことを教訓にしてバックアップを取らなかった自分が悪いと言ったらそれまでですが、『Recuva(リキューバ)』というウィンドウズPC向けのソフトでmicroSDの復元を試みてみたので報告します。
結論から言うと、入っていたデータを半分ほど復元できました。また、ほぼすべてのファイルが復元できる場合や、全くできない場合など、各microSDの状況によって結果は変わってくるようです。
ちょっとでも復元できたら御の字といったスタンスで臨むのが吉だと感じました。
予め準備しておくのは以下の2つ。
・虫の息のmicroSD、およびそれをPC上で読みこめるもの
虫の息のmicroSDは、上のような変換アダプタがあるので、仕入れてきましょう(100円ショップにもありますよ)。microSDの差込口がPCにあるならば、そこから認識させてもいいですね。
まず、PCにmicroSDを認識させようと試みます。すると...
突きつけられた、悲しい現実。あんなところ、こんなところに行った写真が...記憶の中で思い出は生きていけるけれど...。こんなメッセージが出たらすかさずrecuvaを起動します。
起動時、「次へ」ではなくキャンセルをクリックし、メイン画面を表示。
画面左上のプルダウンメニューから、復元させたいファイルがある媒体を選択します。
今回の場合はmicroSDカードですから、たいがいリムーバブルディスク(F:)とかなっていることが多いと思います。とにかく、各自でこれだと思うものを選択・クリック! したならば、その右側にある「スキャン」を選択しましょう。スキャンが始まります。
待つこと約30分...
フィニッシュ!
ファイル名や更新日時、サイズなどが一覧となって表示されますが、ここで注目すべきは復元成功の可能性が表示されているという点。
高~低確率まで4段階で表示されており、高いほど復元操作をした際の成功率が高いという認識ですね。筆者の場合ざっと眺めてみたら、すべて高確率となっていました。うおー、テンション上がるなあ。
リストを見ながら一つずつチェックを入れていっても良いですが、それが面倒だとか、とりあえずすべてを試してみたいという場合は、ファイル一覧の左上にあるチェックボックスをクリックすれば、全部チェックできます。
で、画面の右下にある「復元」となっているところをクリック、フォルダ作成をしたら実際の復元操作が始まります。
完了とのメッセージとともに、蘇生術をほどこされたファイルのみなさんが、前述の作成したフォルダの中におられるという感じです。試しに、いくつかファイルを表示させてみると...
いつか撮ったスクショが。
といった感じで、かつて時間を共有したみんなと再会を果たすことができ、不覚にも涙腺がゆるんでしまう...ことはありませんでしたが嬉しさはプライスレス。
スクリーンショットや写真、短めの音声ファイルなど比較的サイズが小さいものは、そのどれもがちゃんと復元されていました。が、50MB前後のサイズが大きめのアプリだと「高確率」となっていたものでも復元できなかったのは少し残念でした。
けれど、そもそもフォーマットするつもりだったものがここまでに回復し、懐かしい写真などと再びお目にかかることができたのはやっぱり嬉しく、棚ボタ的なスタンスで試してみるといいことあるかもしれません!
(斎藤栄孝)