説明しよう! 正義の組織『IPA(独立行政法人情報処理推進機構)』は、7月16日付で正式に「サイバーレスキュー隊」を発足し、サイバー攻撃を受けた組織への支援活動を本格的に開始したのだッ!
というわけで、増加の一途をたどるサイバー攻撃に対抗する組織が誕生しました。その名も「サイバーレスキュー隊」、略称 J-CRAT(ジェイクラート:Cyber Rescue and Advice Team against targeted attack of Japan)だそうです。なんだかスーパー戦隊的な意味でもカッコいいネーミングですね。
サイバーレスキュー隊 J-CRAT(語感がかっこいいので以下あえてフルネームで表記)の活動対象は独立行政法人や、国と関係の深い業界等の団体、そして民間企業がサイバー攻撃を受けた際の支援。
残念ながら個人は対象としていないので、LINEを乗っ取られたお友達などの元には出動しませんよ。
支援対象組織:
・独立行政法人
・地方独立行政法人
・国と関係の深い業界等の団体
・民間企業(標的型サイバー攻撃 特別相談窓口で受け付け、状況等から対応が必要と判断された場合)
とはいえ、企業のサーバーやデータベースがサイバー攻撃を受けると、結果的にわれわれ市民の身にも危険の火の粉が降り注ぎます。個人情報の流出や乗っ取ったサーバーを踏み台にした二次的、三次的サイバー攻撃など、さらに大きな被害を水際で防ぐためにもサイバーレスキュー隊 J-CRATの活躍には期待したいところ。
なお、前身となったと思われる「標的型サイバー攻撃 特別相談窓口」では2011年10月より攻撃被害の食い止めが必要と判断された29件の組織に対して支援を行ったとされています。
一般のネットユーザーが直接お世話になることこそありませんが、こうしたセキュリティ問題に取り組む組織が増えるのはありがたいことです。働く企業人の皆さんは、どういったケースで彼らサイバーレスキュー隊 J-CRAT が出動するのか、ぜひ発表資料をご一読いただき自社の情報セキュリティを振り返る機会としてみてくださいね。
サイバー攻撃への対策支援 「サイバーレスキュー隊」を発足 [IPA 独立行政法人 情報処理推進機構]
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(ワタナベダイスケ)