2014年7月18日、マイクロソフトからタブレットPCの新型・Surface Pro 3が発売になりました。
メインで利用している原稿書き用のノートパソコンを置き換えたいと考えていた私は、これを試してみることに。さっそく発売日に購入して開封、環境構築をはじめました。そのファーストインプレッションです。
機器スペック
購入したのは
CPU:Core i5
Memory:8GB
SSD:256GB
のもの。Windows8で複数のアプリケーションをストレスなく使うためには8GBのメインメモリが必要であると考え、また、一時的にはある程度ファイルを蓄積する場としても利用することから、ストレージは128GBでは少ないと考えました。
一方動画編集や重い画像処理をすることはないため、CPUは高性能でなくともよい、という判断でCore i5に。
家電量販店で税込約15万円の買い物でした。
Officeソフト
Word
Excel
Powerpoint
が含まれての価格ですから、実際はそう高くないかなという気もします。
開封
同梱されているものは少ないです。説明書などを除けば、
本体
ACアダプター
Surfaceペン
だけです。ACアダプターはiPhone5に似通ったサイズで大振りなのですが、全体の品数の少なさはタブレット的ですね。
なお、Surface Pro 3はUSB端子で充電するのではなく、コンセントから専用の端子で充電します。この点はほかのタブレット端末とは異なります。
ほかのタブレットのサイズ比較
液晶サイズが10.1インチのXperia Z2 Tablet、液晶サイズが9.7インチのiPad Airとのサイズ比較です。
Surface Pro 3は12インチ・2160×1440ピクセルの液晶です。下からSurface Pro 3、Xperia Z2 Tablet、iPad Airと重ねて比較しました。
やはり、Xperiaよりも一回り、iPad Airより二回りは大きなサイズになっています。
若干厚みはあるかな、という印象です。なんとなくですが初代iPadのような印象を感じました。サイズは全く異なるのですが。
動作はキビキビ
メモリ容量やSSDの容量がふつうのノートパソコンと同様ですので、動作に不満はありません。通常のノートパソコンを操作するのと同じ感覚でキビキビ動作してくれます。
タブレットの状態でPowerpointのプレゼンテーション資料を見てみたのですが、これは小さな会議室や喫茶店などで少人数に説明するのにとても使いやすいです。
何よりPowerpointをそのまま使えるので(当たり前ですが)、パソコンの資料をiPadで見たときの表示のずれなどを気にする必要もありません。
作成したものを、そのままの状態で、パワフルに、軽量の端末でプレゼンできる。当たり前のことのように思えますが、このメリットはとても大きいと感じました。
8GBメモリですので、ブラウザーのタブをたくさん開いても処理が重くなりません。これだけの性能が一枚のタブレットに収まっていることが素晴らしいなあと感じさせます。
キーボード操作
液晶を保護してくれるキーボード・タイプカバーは別売りです。これも購入してみました。
画面をキャプチャーするためのPrtScキーが無い(操作はFn+Spaceキーなどで代替可能)、ファンクションキーが「Fn」を押してからでないと操作できない(Fn+Capsキーでロック可能)と操作の癖に戸惑いつつも、この稿をタイプカバーで執筆しています。
入力速度に遅延もせず、USBなどで接続しているかのように動作します。
ただ、タッチパッド部分に親指の付け根が当たるのか、不意にカーソルがほかの位置に飛んでしまうことがあるのが難点です。これはタイプ時の手の位置の調整で修正がきくものなのか、少し試してみる必要がありそうです。
これ一台で済めばiPadのスマートケースのような感覚でキーボードを持ち運べるので、とても使い勝手がよさそうです。個人的にはThinkpadのキーボードが好きなので、そのタイプのBluetoothキーボードを試してみる予定です。
第一印象:このスペックがタブレットなのはうれしい!
大画面ノートパソコンなみの解像度、妥協のない構成のタブレット。
必要ないときはタブレット、必要な時はノートパソコンという自在性。これらを高いスペックで実現してくれたSurface Pro 3、第一印象としては十分合格です。
タブレットとしてのWindowsをあまり使ったことがないこと、キーボードの配列や使い方が一部異なることへの対応などを踏まえて、これから作業効率がどこまで上がるかが楽しみなところです。
ノートパソコンの置き換えを考えている方は、キーボードの癖や12インチ液晶が妥当だと考えるのであればSurface Pro 3は選択肢に入れてもよい存在と思えました。
(奥野 大児)