NHKの籾井勝人(もみい かつと)会長は、3年以内(2017年まで)にネットでもNHKの放送を見られるようにすると語りました。毎日新聞の記事によります。
これは、過去の放送が見られるというものではなく、テレビとの同時放送を実現する予定です。つまり、スマホさえあれば、外でもNHKの放送がそのまま視聴できるようになる、というわけですね。
なかなか便利そうですが、喜んでばかりもいられません。というのも、これからはテレビだけでなく、パソコンやスマホのユーザーからも受信料を徴収すると籾井会長が語ったためです。
テレビを持っているだけで半強制的に契約させられるNHK受信料のシステムには、もともと批判が少なくありませんでした。そのため、この話にネット上では、
「ネット使用者がNHKを見なくできるオプションがついていなければ、これは「税金」と一緒ですよ。あり得ませんね(>_
「え!スマホやPC持ってるだけで受信料取られる方向?
そりゃ押し売りすぎるわ!まぁ質が悪いものこそ押し売りするものだけど。」「受信料払わない家庭はスクランブルかけてNHKを流さないとかいうのならいいよ。強制的に押し売りして無理矢理受信料ぶんだくろうってんならばノーセンキュー」
「NHKの言う「視聴者」は、視聴者じゃなくて「視聴可能者」だからなあ。受信料ではなく税金に近い。」
といった声が上がっています。確かに、「電波の押し売り」という感じを強く受けますよね。
筆者はちゃんと受信料を払っていますが、テレビよりもはるかに使い道の多いパソコン・スマホから「見られる」という理由だけで徴収するのはムリがあると思います。今は災害情報などでも、NHK以外を見るという方も多いでしょう。
また、ネットで見られるようにするということは、世界中で見られることになるはず。にもかかわらず、日本人からだけ徴収するというのも、おかしな話です。
もし海外からの接続を遮断するなら、今度は「うちからの接続も遮断して」という人が出てくるはずです。どう転んでも、皆が納得するような形には落とし込めないのではないでしょうか。
間違いなく大きな反発が起きることが予測される、今回のNHKの施策。果たして、どのような形で決着するのでしょうか。注目が集まりそうです。
籾井NHK会長:ネット視聴で受信料 3年以内に徴収意向[毎日新聞]
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(コンタケ)