多くのファンに愛される日本語入力システム「ATOK(エイトック)」。そのATOKがiPhoneにやってきました!
その名も『ATOK for iOS』。文脈を判断して変換候補を出したり、時事の固有名詞も一発で変換できるなど、日本語入力のかゆいところに手が届く仕上がりになっています。
出先からiPhoneで仕事のメールを打つことも多い方には、ATOKの賢い日本語入力はとても便利ですよ! 今回は改めてATOKとは何か、そして『ATOK for iOS』の導入の仕方を解説します。
「ATOK」とは?
「ATOK」とは、ジャストシステムが開発及び販売を行っている日本語入力システムです。
元々はワープロソフト「一太郎」の日本語変換機能として開発されたATOK。その歴史は古く、商用化されたのは1983年。以降、約30年に渡り、賢い日本語入力を追求し続けています。
長くWindwosやMacの日本語変換ソフトとして使われ続けていて、2011年にはAndroid版をリリースしています。また、富士通製の「ARROWS」シリーズ向けに提供されている、機能が強化された「Super ATOK ULTIAS」も存在します。
参考:文字入力はコレ一択? 『ATOK』が「スマホ史上最高」にパワーアップ
iPhone(iOS)版も期待されていましたが、iPhone側の制限でキーボード部分を変更することができず、いままでは実現していませんでした。今回、iPhoneの新しいOS「iOS8」では、他社製キーボードの利用が許可されました。これにより、満を持して「ATOK for iOS」がリリースされたんです。
『ATOK for iOS』を導入してみよう!
『ATOK for iOS』は1,500円の有料アプリです。AppStoreからダウンロードができますが、ダウンロードしただけでは使えるようになりません。
『ATOK for iOS』が使えるように、外部キーボードの設定を行う必要があります。iOS8へのアップデートが必須ですので、まだの方はこちらを参照してアップデートしてくださいね。
まずは設定から「一般」→「キーボード」と進みます。
さらに「キーボード」→「新しいキーボードを追加......」をタップして進んでください。
『ATOK for iOS』をダウンロードしていれば、「他社製キーボード」の項目に「ATOK」が表示されています。これをタップして、ATOKをキーボードに追加します。
キーボードを追加しただけではATOKの機能が全て使えません。キーボードの一覧からATOKをタップし、「フルアクセスを許可」をオン(緑色)にし、確認画面で「許可」をタップします。(フルアクセスは、単語の学習などに用いられ、ATOKが個人情報の収集などを行うことは無いそうです)
これでATOKの導入が完了しました。
試しにメモアプリで日本語入力をしてみましょう。文字入力の画面にて、左下の地球儀のアイコンをタップすると、キーボードの種類に「ATOK」が追加されているのがわかります。
ATOKのキーボードに切り替えました。見た目はいままでの標準キーボードとそれほど変わりませんが、やり直しやカーソルキーなど、ボタンが追加されているのがわかりますか?
また、iPhone6やiPhone6 Plusでは、キーボードが左右に寄せられるようになっています。ディスプレイサイズが大きくても、片手で入力ができるように工夫されているんですね。
他にも、ATOKには日本語入力のための便利な機能や工夫がたくさん盛り込まれています。次回は『ATOK for iOS』の便利な使いかたについて詳しく解説します!