スマホやタブレットだけでなく、テレビ等にも広く使われている表示装置『液晶ディスプレイ』ですが、「昔のブラウン管よりは小さくて薄い」くらいのイメージしかない人もいるかもしれませんね。
そこで今朝は、液晶ディスプレイの仕組みと特徴について、基本的な部分にフォーカスを当てて見ていきましょう。
そもそも「液晶」ってなんだ?
液晶とは、液体と個体の中間状態の物質で、ディスプレイ画面の他にもプロジェクターやFRP(繊維強化プラスチック)などにも使われているものです。
参考: 液晶ディスプレイの原理|液晶の世界(シャープ)
液晶ディスプレイでは、電圧をかけることで配列が変わるという液晶の性質と、偏光フィルターの組み合わせを利用して、画像を表示します。ちょうど液晶と偏光フィルターで光の通り道を開けたり遮ったりするシャッターの役割をしているイメージですね。
また、液晶ディスプレイのことを、液体(Liquid)・結晶(Crystal)・ディスプレイ(Display)の頭文字を取って『LCD』と呼ぶこともあります。
液晶ディスプレイの構造
とても薄い液晶ディスプレイも、実はいくつもの部品がサンドイッチ状に重なった構造 です。
参考: 液晶ディスプレイの構造と作り方|液晶の世界(シャープ)
図で見ると、液晶をはさみこむように、液晶に電圧をかける電極や、赤緑青といった色彩を表現するためのカラーフィルターなどがびっしり詰まっているのがよくわかりますね。
ちなみに、ユーザーから見ると「画面は光るもの」というイメージがありますが、実際には液晶そのものは発光しません。液晶ディスプレイが光って見えるのはバックライトで照らされているためです。
とても細かな画素(ピクセル)の集合となる液晶ディスプレイ。薄くて小さいのに、これだけ複雑な仕組みが入っているのはすごいことですよね。画面や画像のキメ細かさを表す『解像度』については、おは用語のバックナンバーもあわせてご一読くださいね。
それでは皆さん、今日も一日スマートに! いってらっしゃい!
参考: 液晶の世界 [シャープ]
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