TwitterやFacebookなど、ソーシャルネットワークサービス(SNS)は、今や欠かせない情報ツールとなっています。ニュースを知ったり、友人とつながったり、自分から情報を発信するなど、サービスによってその特性もさまざまです。
そこで、この連載では、世の中で使われているSNSをとりあげ、どんなサービスで誰が使っているのか、サービスの内容と状況を解説していきます。
第1回の今回は「Twitter(ツイッター)」を取り上げます。
どんなサービス?
Twitterは、140字以内の短いメッセージを投稿できるSNS。2006年7月にリリースされました。現在、全世界で約2億4100万ユーザが使用しており、日本でも2000万人が利用しています。
Twitterではメッセージのことを「ツイート」呼んでおり、これは英語で鳥のさえずりを表す「Tweet」から来ています。日本では「つぶやき」と訳されていますね。
アルファベットのみの英語に比べて、漢字やカナ混じりの日本語は文字数辺りの情報量が多いので、Twitterに向いていると言われています。
特定の人の発言を追う「フォロー」や、他人の発言を広める「リツイート」などの仕組みで、自由に情報を受信・発信できるのも特徴です。最近では、企業がプロモーションに利用したり、国・地方自治体が広報や災害情報の発信に利用するなど、社会的インフラとしての役割も増えています。
どんな人が使っている?
Twitterは匿名制であり、ユーザ同士のつながりに強制力が弱い「ゆるさ」が特徴の一つ。基本は「つぶやき」なので、メールのように「返信しなくては」といったプレッシャーがあまりありません。特に交流をせずに淡々とつぶやいたり、他の人の発言を追うだけの使いかたもできます。
それゆえ、ユーザ層には特に偏りがありません。学生も社会人も主婦も、Twitterの上ではフラットな立ち位置になっている印象です。
また、ユーザの中にはTwitter社に公認(本人と認証)された有名人・芸能人などもいます。近況報告をしたり、積極的にファンと交流したりなど、どう使ってもいい「ゆるさ」がウケているようです。
[トピック]「炎上」事件に要注意
このように「ゆるさ」が売りのTwitterですが、最近ではそのゆるさに油断してか、アルバイト中の悪ふざけなどを撮った写真をTwitterに投稿して問題になった事件がありました。また、要職の人物が不用意な発言をして批判が殺到する、なんてことも起きています。
Twitterの発言は常に「全世界に公開」されています(ユーザが発言全体を公開禁止にしている場合をのぞく)。友だち同士のメッセージツール、と勘違いしてしまうと、思わぬ炎上事件を招くのでご注意を!