離れたいのは、みんな同じ?
以前お伝えしましたとおり、ここ最近では「若者のフェイスブック離れ」が進んでいます。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
この現象について、米国のビジネス情報メディアBloomberg Businessweekが原因を考察していました。なかなか興味深い内容になっていましたので、ご紹介いたします。
安全と信用
若者がフェイスブックを使わなくなっている原因として、サービスに対する信用が挙げられていました。全年齢を対象としたSNSに関するアンケートの結果から、その理由が見えてきたということです。
このアンケートによると、フェイスブックが「安全」で「信用できる」と回答した人が、わずか9%しかいませんでした。一方、米国で若者に人気となっているSNS「ピンタレスト」では、30%の人が「安全」で「信用できる」と回答しています。
とても多くの利用者数を誇るフェイスブックですが、そのほとんどが漠然とした不安を抱えながら利用しているようですね。他のSNSもたくさん知っている若者は、早々に見切りをつけて乗り換えてしまうということなのかもしれません。
そもそも楽しめているのか
また、「利用していて楽しいか」という質問に対して、「はい」という回答が「ピンタレスト」では40%だったのに対し、フェイスブックでは18%にとどまったということです。
利用者の2割弱しか楽しめていないというのは、かなり深刻な状態といえるかもしれません。大人の方が、楽しくなくても義務感で続けてしまうところはありそうですね。
まあ、「ピンタレスト」でも、過半数の人が楽しめていないようではありますが。SNSを楽しんで使えている人というのは、意外と少ないものなのかもしれません。
フェイスブックには多くの人が何かしらの不満を抱きながら利用している、という現状があるようです。とはいえ、今や生活に根付きつつあるため、利用者数は減少よりも増加する速度のほうが上回っている様子。
そんな中、深い人付き合いや広い人脈のない若者たちは、気兼ねなく利用を止めてしまえるというのが、「若者のフェイスブック離れ」の原因となっているのかもしれません。
本当は若者だけでなく、多くの人がフェイスブックから離れたいと思っているのかもしれませんね。
Facebook's Popularity Among Teens Dips Again[Bloomberg Businessweek via JBpress]