ゴディバやモーツァルトなどのそのものズバリなチョコレートリキュールはもちろん、ウイスキーにもチョコの香りを持つものがあったりしますよね。それらを使ったカクテルも含めれば、かなり数が多くなるのではないでしょうか。
そして最近少しずつ増えてきているのが、カカオを使わないのにチョコの味がするビールです。名前はズバリ「チョコレートビール」。「チョコレートスタウト」ともいいます。
スタウトとは簡単にいうと深く煎った麦で作るビールのことで、基本的に濃厚な味です。有名なものとしては、アイルランドの黒ビール・ギネスなどがあり、全世界に多くのファンがいます。
さて、チョコレートビールがなぜカカオなしでチョコの味になるかというと、カギは「香ばしさ」。ビールの原料は麦ですよね。これを通常のビールよりも高い温度で焙煎すると、不思議なことにチョコレートによく似た色になると同時に、香りと甘みが出てくるのです。
そうした麦で作ったビールがチョコビールというわけ。見た目もダークチョコレートとほぼ同じ、真っ黒に近い濃いこげ茶色をしています。
飲み慣れないと少し違和感があるかもしれませんが、バレンタイン向けにオレンジやバニラの香りがついたものが発売されるなど、バリエーションも増えてきており、需要がうかがえます。
パッケージも可愛いので、逆チョコやホワイトデーのお返しにお悩みの方は候補に入れてみてもいいかもしれません。今年発売されたサンクトガーレンというメーカーでは、バレンタイン・ギフト向けの4種セットもあります。
チョコビールは濃厚さゆえに、どちらかというとデザート感覚で飲むものですが、柿の種チョコがヒットしていることから考えると、柿の種を合わせてみても良さそうです。
他にも、「ちょっと変わったビールを飲んでみたい!」というときに重宝するでしょう。アルコール度数も普通のビールより高いことが多いので、飲みごたえも充分。味も度数も一本で満足しやすいということは、結果的に節酒できるかも!?