学生のころは夜更かしして連日冒険の旅に出たもの。でも大人になると、RPGをしたくてもまとまった時間を取ることが難しくなります。仕事中でも冒険が進んでいればいいのに...。
『dreeps』は、アラームをセットするだけでRPG気分を味わえる「アラームプレイングゲーム」。アラームをセットして目覚めるだけで冒険に出かけられる、新機軸のゲームです。
『dreeps』は、一人の少年ロボットが研究室のような施設で目覚めるところからスタートします。主人公の名前やストーリーなどは、いっさいわかりません。
少年は装備をととのえて冒険の旅へ。ドット絵で描かれた世界を左へ左へと歩いていきます。プレイヤーができることはほとんどなく、ただ見ているだけ。アプリを起動していなくても冒険は進みます。『dreeps』の中にも1日の流れがあり、時間帯によって主人公が旅する場所が変わっていきます。
たまに敵が出てきますが、ここでも戦闘はオート。アプリを起動しないあいだも戦っているので、レベル上げの必要もありません。
HPがゼロになってしまうと研究室に戻ってしまい、その日の冒険は終了。アラームをセットして少年を寝かせ、体力を回復させる必要があります。ゼロから全回復には6時間ほどかかるので、アラームを目覚まし代わりに使えば、自分が寝ている時間=少年のHP回復という、不思議なシンクロ状態を味わえます。
ずっと見ていると、イベントが起きることがあります。ボスらしき相手と戦ったり、旅人と出会ったり、敵が仲間になったりします。イベントを目撃できなくても支障はありません。ゆっくりと冒険は進んでいきます。
少年が冒険する「あちら側の世界」と、自分たちが住む「こちら側の世界」を、iPhoneが窓となってつないでいるような感覚です。ファミコン風の8ビットサウンドも心地よく、ゆったりとした雰囲気がとても心地いいですね。
アラームをかける以外は手間がかからない『dreeps』。たまに「元気かな」と様子を見ては、安心したり心配したり。まるで親元を離れた子供を心配するようなRPGですね。少年は荒野に、自分は会社に。それぞれの持ち場で冒険を初めてはいかが?