今朝はスマホ・タブレットの操作といえばコレ!「タッチパネル」の仕組みについて紹介していきましょう。複数のポイントを同時にタップしたり、フリック等のジェスチャを認識する最近の機器では、「静電容量方式」が多く使われます。しかしそれ以外にも、多くの方式があるんですよ。
iPhoneでも使われる「静電容量方式」って?
現在のスマホ・タブレット等に搭載されるタッチパネルでは、投影型の「静電容量方式(静電式)」が主流です。これは画面(タッチパネル)の表面に微弱な電流を流して「電気の膜」をつくり、人間の指など電気を通すものが触れた時の電気容量変化でタッチされた位置を特定するというもの。
静電容量方式には、表面型と投影型の2種類がありますが、iPhoneなどスマホ端末ではマルチタッチができる投影型が一般的に使われているようです。
また、その仕組みから通常は「手袋をした状態では反応しない」「水滴などで誤操作が起きやすい」といったデメリットがある一方、メーカー側がやろうと思えば一応は「完全に指が触れる前に操作できるように作ることも可能」だったりします。
他にも、感圧式などの方式があります!
タッチパネルには、触れたものの圧力を感知してタッチ入力とする「感圧式」というものもあり、代表的なもののひとつは「ニンテンドー3DS」にも使われている「アナログ抵抗膜方式」です。古いものだと碁盤の目状の電極スイッチ(マトリクススイッチ)を使うものもあります。
これらはマルチタッチに対応できないのが弱点ですが、圧力がかかりさえすれば指でなくてもタッチ操作ができるという利点もあります。
参考: 「Apple - MacBook」より、感圧タッチトラックパッド
また、タッチ画面ではないものの、アップルが先日Apple Watchとともに発表した新しいMacBook(ノートPC)では「強めのクリック」など圧力の強さを感知する「感圧タッチトラックパッド」を搭載していて、iPhoneにもやがてこうした感圧式の操作が採用されるのではないか? なんて噂も出てきていますね。
それでは今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
Photo by Thinkstock/Getty Images