皆さんはどんな状況でスマホをチェックしていますか?
食事中、入浴中、果てはトイレまでスマホを連れ込んでいませんか? もしくは、誰かと一緒にいるときにスマホを開いて怒られたことがあるとか?
ささいな事ですが、それらの行動で人間関係に問題が起きる可能性は否定できません。スマホをチェックする時間について、兄弟メディアのライフハッカー[日本版]に興味深い記事がありましたので紹介いたします。
スマホ中毒になって、完全に周りが見えなくなってしまうのは誰にでも起こり得ることですし、程度の差はあっても時々は私たちもやっているでしょう。しかし、もし私たちがスマホをしまって、周りの人々に対して気を配り始めたら、人間関係はどのように変わるでしょうか?
MuseのAja Frostさんはこのアイデアを実践してみました。彼女の同僚に、スマホを使ったりチェックをするのを自分1人の時だけにしていると明言している人がいます。彼と他の人との間に交わされる会話は、目に見えて魅力的だったので、彼女は自分でも試してみようと思ったのでした。
私は自分がスマホを使うのを制限しているとは誰にも言っていませんでしたし、スマホをいじらなくなったことについて誰かから指摘されることもありませんでした。そのことを意識していたのかどうかはわかりませんが、周りの人たちの反応は本当に良いものになりました。
どうやら、私の注意が彼らに集中していることが伝わったみたいです。前のように、上の空でうなずきながら、片手間でスマホの画面をスクロールすることがなくなりましたし、何よりも会話をしている最中にスマホをチェックすることすら考えなくなりました。人の話を、より集中して深く聞くことができるようになったのです。
結果として、人々は前よりもずっと積極的に私と関わってくれるようになりました。気軽なおしゃべりをしている時は、微笑みかけてくれたり、笑ったりしてくれることが前より増えました。真剣な話をしている時は、より率直で思慮深く接してくれるようになりました。
さらに私と会話を始める人も増えました。廊下で私とすれ違う時に、ただ「最近どう?」と言うのではなく、立ち止まって私が今何のプロジェクトに関わっているのかということや、週末の予定を聞いてきたりしました。学ぶべき教訓は、私たちがスマホを片付けることで、周りの人たちは自分たちが大切にされていると感じるということです。
もちろん、これは1つの事例に過ぎませんが、Frostさんの経験を裏づける研究もありますし、このような結果になることは大変理にかなっています。相手が常に下を向いてスマホをチェックしている状態で、お互いが会話に集中していると感じることは、ほぼ不可能に近いでしょう。
人によっては、誰かと顔を合わせている時に、他の人からのメッセージやメールを無視することで、その人との関係が悪くなってしまうのではないかと心配するかもしれません。しかし、これについては、回避策がたくさんあります。
たとえば、誰かが皆さんからの返信を待っているのであれば、「今は手が空いていない」ということを知らせるメッセージを送ることをFrostさんは勧めています。また、人と会う際に携帯の電源をオフにする習慣があることを、あらかじめ周りの人に言っておけば、すぐに返信が来ることを期待されなくなるでしょう。どちらにしてもメッセージに対してすぐに返信をしなければ、大抵の人は皆さんの状況や習慣を理解してくれるでしょう。
もちろん、常にメールなどを待機していることが必要な仕事をしている場合は、これは当てはまらないかもしれませんが、常に連絡がとれる状態でいなくても良いのであれば、スマホの電源をオフにして、もう少し積極的にオフラインで人と交流することを考えてみても良いかもしれません。それがもたらす違いに、皆さんはきっと驚くと思いますよ。
Kristin Wong(原文/訳:Conyac)
本記事は、ライフハッカー[日本版]より転載したものです。