少数与党の悲哀で、野党の賛成を得ないと予算案を衆議院で可決することができないため、野党の支持を得るために、私立高校を含めた高校の無償化を進めることとなってしまいました。
私立高校まで無償化の対象にすれば、私立高校に人気が集まり、公立高校の地盤沈下は避けられません。
私立高校入試の競争が激しくなるため、結局は塾通いが増えますが、塾の費用は無償化の対象になっておらず、塾の費用を出せる家庭とそうでない家庭で格差が生まれることになるでしょう。
この問題は別途取り上げることにしますが、予算案が衆議院を通過した現在、それでもできることをやらなければなりません。
現在、ほとんどの都道府県では、公立高校の入試に単願制、つまり一人の生徒が一つの公立高校にしか出願できない制度、かつすべての公立校を単一の試験で選抜しています。
単願制には、公平性の観点から大きな問題があります。
単願制の下では、家庭の経済力に不