サイケさん のコメント
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5月20日、館山で行われた『WE ARE X』特別上映会へ行って来た。 これで僕は5回、映画『WE ARE X』を観たことになる。 観るたびに印象や受け取り方が微妙に変わるのだけれど、今回は『YOSHIKIとTOSHI 2人のストーリー』が、今までの中で一番、印象深く心に残った。 それは別に、館山で観たからではないと思う。 おそらく、観るたびに僕の中で様々な映像描写が整理されていって、キジャックが立体的に描いたストーリーの中で、基本線のひとつとして描いた部分が、すっきりと浮き彫りになってきたのだと思う。
映画で描かれているマディソン・スクエア・ガーデン公演の2年半後には、ウェンブリー・アリーナ公演を大成功させているわけで、映画に描かれたストーリーは今後も様々なドラマと共にこれからも展開して行くわけだけれど、やはり今のYOSHIKIとX JAPANをここまで輝かせているのは、TOSHIが洗脳から解け、『Xというふるさと』へ帰ってきた、という事実があって、のことだ。 そして、そのきっかけとなった『Without You』という作品の向こう側にHIDEの存在と記憶があり、また、2人のお墓参りによって、TAIJIの横顔と日産スタジアムでの記憶が描かれる。 『YOSHIKIの人生』と共に『YOSHIKIとTOSHI 2人のストーリー』が基本線になっているのは間違いない。 こうして『WE ARE X』の中で語られる『YOSHIKIとTOSHI 2人のストーリー』について考えてみると、2人がスタジオで会話するシーンがとても重要だということがわかってくる。 僕は、あのシーンが重要であるからこそ、2人とキジャックに感心してしまうことがある。 それは2人の会話が本当に「素」で、カメラが回っている、という意識が2人から感じられないところだ。 お化けを怖がる幼少期のYOSHIKIの姿を笑い合う、何ということもない回想から、今のYOSHIKIとX JAPANの運命を決定づけた、TOSHIが洗脳を脱する決意を固めるきっかけとなる2人だけで音楽を共にした重要な時間の記憶、そして何となく始まる『Without You』の演奏・・・ 今まであまり語られることのなかった大切な事実が、驚くほど淡々と、自然体の2人によって紡ぎ出されていく。 映画の核となる部分が、ごく淡々と描かれる。 そして観る人の心に、深く、優しく、大切に沁みてくる。 これがハリウッドクオリティなのだろう、と僕は思った。 そして、これらのシーンから伝わってくる、今のYOSHIKIとTOSHIの揺るぎない絆に、改めて心を激しく揺さぶられた。 映画を観終わり、明るい光に溢れた館山の風景の中にいるうちに、僕は30年くらい前までの古い記憶を辿りながら、ある事について考えてみた。 僕は過去、館山を訪れたことが一度もなかったのだけど、そのこととあの頃の記憶にある感覚は、何か目に見えないところでつながっているんだろうか・・・と、ぼんやり思った。 僕にとって初となった今回の館山行きは、5月の穏やかな天気に恵まれ、出会う人に恵まれ、とても幸せで豊かな時間の連続となった。 今回の上映会での鑑賞と地元のファンの方々との交流を提案し薦めてくれた、高校教師をされているXファンの小山さんから最初に連絡があったのは5月2日、HIDEの命日だった。 小山さんからのお誘いについて、ニコ生のパートナーあくあくんやスタッフと話し合い、館山行きを決定した後、たまたま僕自身(TsudaMia)のアーティスト写真撮影スケジュールが前日5月19日になり、そのスタジオがたまたま館山の隣りの市、君津だとわかると、僕は館山へ前日入りすることにした。
偶然、職場がその君津にあることから、小山さんのマイカーに同乗させて頂き、ちょうど夕食の時間に、僕は初の館山入りを果たした。
まず最初に今回、交流の場でお世話になる『ひふみ養蜂園』の玲子さんとお会いしてご挨拶し、さらに小山さんのお知り合いの方々に歓迎して頂く形での夕食を共にした。 館山が自然豊かで、東京とは遠く離れた美しい場所であることが実感できる、驚くほど美味しい獲れたての新鮮な海産物を頂きながら、その場にいる方々が管理に携わっておられるMJGスタジオについてのお話、そしてYOSHIKIとTOSHIにまつわる温かい話などをたくさん聞かせて頂いた。 世界的な存在となった2人への想いが、それぞれの方の柔らかい笑顔で語られる様子を観ながら、2人の、そしてX JAPANというバンドの輝きが、そのまま館山というYOSHIKIとTOSHIのふるさとを明るく照らしている・・・そんな幸せについて想いを馳せているうちに、僕は明日からの時間が楽しみになっていた。 (つづく)
音楽プロデューサー/作曲家の 津田直士が、その経験から得た、「主人公という生きかた」をもとに、① 人生の悩みや迷いへの答えを分りやすく答える『その答えは』 ② 世間の話題や素晴らしい作品、アーティストプロデュースや音楽制作などあらゆるテーマで自由に綴る『本能が吠えるまま』 ③ 伝説のバンド X JAPANと共に過ごした記憶が瑞々しくリアルに綴られた著書「すべての始まり」に記されなかった舞台裏とプロデュースの原点を新たな視点で描く『夢と夕陽』 ④ 自分らしい人生を積極的に生きている人にインタビューをして、生きかたのヒントを見つける『ある人生 』といったブログを定期的に展開します。
コメントの順番が逆になっちゃいましたが、なんか読んでてまるでその場にいるような錯覚すらありワクワクします。
これだけ世界的なビッグバンドのYOSHIKIとToshIなのに、いつも新鮮で新しい発見があります。こんなにワクワクドキドキするバンドってあるのかなって。
今それを感じさせてくれる、とても重要な存在が津田さんです。
僕らファンはXを好きになればなるほど何かに渇望してて、今の地位だからこその新しい事実にとても嬉しくなります。
もの凄く人間味豊かで弱さを普通に見せてくれる。全てがあってのXなんだなって。
YOSHIKI、TOSHI(ToshI)、HIDE、PATA、TAIJI、津田さん、HEATH、SUGIZO。まだまだ新しいXを追いかけて行きたいです。
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