ひでちゃん、お誕生日おめでとう。
今年もまた手紙を送るね。
このブロマガで、誕生日ごとに、ひでちゃんにメッセージを送るようになってから、もう5年目だね。
この5年間、色々あったけど、やっぱりマディソン・スクエア・ガーデン公演から、世界進出がより本格的になっていった感じがしてね、とても凄いことだと思った。
世界中にファンがいるんだよね、今は。
しかもXのファンだからね、みんな本当に深くXを愛してる。そしてきちんと理解してる。
去年のウェンブリー・アリーナ公演を観ていてもね、それを凄く感じた。
世界中を飛び回っているYOSHIKIがね、ファンと接する様子を観ていても、感じる。
あの頃・・・。
そう、色々な場所でライブやって、日本中でファンがどんどん増えていった、あの頃と同じように、今は世界中でファンが増えているんだね。
でも、本当のところ、世界は広い。
北米やヨーロッパ各国、そして南米にアジア各国・・・。
そんな大変なことを実現させているのは、メンバー全員の強い想いなんだね、きっと。
YOSHIKIなんか、本当に身を削って生きているよね。
そんなYOSHIKIの様子がね、ごくたまに、ヒデちゃんと重なるんだよ。
その様子を観ていてね、ああ、ひでちゃん、一緒なんだな、って感じる。
永遠だものね。
ありがとうね、ひでちゃん。
ライブだけじゃなくてさ、ちょうど映画『WE ARE X』がヨーロッパ中で上映されていてね、その前は日本や中国、そして北米でしょ。
世界中にXの歴史が、きちんと届いている。凄いことだと思うんだ。
監督のキジャックがね、Xをちゃんと理解していてね。運命共同体のことも。
それはね、僕自身がインタビューに答えながら、強く感じたことなの。
聡明で、強い光が灯ったキジャックの瞳を見つめながら、質問に答えていってね、
僕は、あの頃のXを、とにかくわかって欲しい、と思いながら一生懸命話したんだよ。
その質問が素晴らしくて、答えながら僕は幸せになった。
でね、ひでちゃんのことも語った。
伝わるかどうかなんて、気にせずにね、僕が見つめていた、僕の心にあるひでちゃんをね、話したいだけ、話したよ。
そうしてね、ひとつだけね、ひでちゃんの優しさばかりがたくさん詰まった、心の中に大切にしまってあった僕の記憶について質問されたらね、答えられなくなっちゃった。泣いちゃったから。
僕はね、ひでちゃんのそういうところがね、大好きだったから。
どうしても涙が溢れてきちゃう。
でも、幸せだから。ありがとうしかないから。心配しないでね。
何よりね、その優しさも、今はYOSHIKIがそのままファンに向けて、そして大きく包んでいるから。
幸せだよ。
本当に幸せ。
そういえばね、ひでちゃん、最近は僕、INAちゃんと一緒にやったりしてるよ。若い人たちに大切なことを伝えたり。
僕ね、これ僕が勝手に想ったことなんだけど、やっぱりINAちゃんもひでちゃんと凄く似てる。
優しところ、嘘がないところ、観ているものがきれいなところ。
ほら、最初にINAちゃんと出会った頃、そう、スタジオでリハーサルしてた頃とかさ、あの頃のINAちゃんとは、ほんのちょっと違ってね。
それで、わかったの。
ひでちゃんとずっと一緒にいてね、一緒に作品創っていてね、きっとINAちゃんもひでちゃんに似ていったんだろうな、って。
だからね、INAちゃんと一緒にいると楽しい。
INAちゃんが音楽的に新しいことを始めていてね、それも一緒にやることになると思う。
僕なりに、INAちゃんとできることを少しずつやってみるからさ、見守っていてね、ひでちゃん。
毎年書いてるとおり、若くて可能性のあるクリエイターがね、話しているうちに、「実は僕、hideさんが大好きで・・・」って言ってくれることが多くて。
ひでちゃんがいてくれたから、たくさんの才能が豊かに花開いていく。
そのことを、僕は本当に誇りに思うし、心から嬉しく思う。
だから、やっぱり最後はこの言葉になっちゃうんだよ。
ひでちゃん、たくさんの夢と光をありがとう。
永遠を、ありがとう。
ひでちゃん、お誕生日おめでとう。
2017年12月13日 津田直士