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ゲストさん のコメント

ありがとうございました
No.1
75ヶ月前
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TAIJI、久しぶりだな。 色々思うところがあって手紙を送るよ。 俺さ、先週、深爪から指を痛めちゃってさ。 ちょうどピアノをアレンジしたりレコーディングしたり、っていう日々だったから、すべて止まってしまって、困った。 それがまあ、痛くてね。 間違えてちょっと触ったりすると激痛だしね、何もしなくても、虫歯みたいに指がシクシクと痛くてさ、参ったよ。 弾きたいのに弾けない悔しさと、爪が伸びるまでただ待つだけ、っていうのが辛くてね・・・。 それでこの前、痛みをこらえながら道を歩いていた時にね、突然思い出したんだよ。 TAIJIがよく、指が痛いんだよ…と呟きながらベースの練習をしていたことをね。 そうだ、TAIJIは、よくケガしてたなぁ・・・って。 たとえケガの原因が、正義心爆発のケンカや悔しくて何かを殴った結果だったとしても、あまりに辛そうだから、見ていて心が痛んでいた。 それにTAIJIは右手の中指が短かったよね。 そんなハンディも含めて思い出したあの頃のTAIJIにさ、今の自分の痛みが重なったんだよね。 でも、そう考えるとTAIJIは強かったな。 どんなに指が痛くても、ステージに上がったら必ず、最高にかっこいいプレイをしてたからね。 そういうTAIJI、俺はミュージシャンとして尊敬するよ。 ああ、そうだ。ミュージシャンといえば、この前俺さ、INAちゃんから聞かされてすごく驚いたよ。 TAIJIがINAちゃんに、俺のことを世界一キーボードが上手いんだ、って言ってた話・・・。 俺、TAIJIからは、聞いたことなかったよ。 だから突然聞かされてさ、何だか驚いて、嬉しくて。 泣いちゃったよ。 上手いかどうかじゃなくてね、TAIJIがそんな風に俺のことを思ってたんだ、って。 TAIJIこそ、日本が誇るミュージシャンの中のミュージシャンだよ。 そんなTAIJIになあ・・・。 でも、懐かしいよな。あの頃の俺とTAIJIは、いつもミュージシャン同士として話をしてたよな。 自分達の音楽だけじゃなく、音の魅力、演奏の真髄、そして偉大なアーティストの作品・・・。 TAIJI、俺、いつでも思い出せるんだよ、TAIJIが話しかけてくる時の表情や声を。 大事な音楽の話をする時さ、ほら、おでこに少しだけシワを寄せて、何かを探すような瞳が印象的な、深い表情で。 低くて柔らかい声で、「ねえ・・・津田さんさ・・・」って話しかけてくる。 よく質問してきたよね。 素晴らしい音を響かせる方法、音楽理論、今取りかかっているオリジナル曲のアレンジについて・・・。 たまにTAIJIが、誰よりも詳しいはずの、「Xのベースプレイ」について、俺に尋ねることもあったよね。 心の中で一瞬(えっ? それ俺に聞く? TAIJIが一番知ってるんじゃないの・・・?) と呟きながらも、実際には素知らぬ顔で相談にのってみる。 そうすると、実に深い相談でさ。 その度に、俺はTAIJIのミュージシャンとしての姿勢に感動してたんだよ。 どんなにうまくいっていても、どんなに人気があっても、常に「本当にこのままで正しいのか?」「まだまだ新しいXはあるんじゃないか?」そう自分へ問いかける姿勢に。 現状に甘んじることなく、常にミュージシャンとしての高みを目指すその姿勢に・・・。 TAIJI、日産スタジアムの時、TOSHIと一緒に笑いながら電話をかけてきてくれて、ステージ真ん前の席を用意して招待してくれて、ありがとう。 俺、すごく嬉しかった。 TAIJIが登場した瞬間、全く新しい「今のX」に、懐かしい「あの頃のX」がダブって見えて、涙でステージが見えなくなって。大変だった。 手のひらで涙を拭いながら、必死で観たよ。 TAIJIが指の痛みを堪えながら、東京ドームや、その先にある世界進出を目指していた、あの頃の夢。 その夢を、今はもう叶えられ始めていて、4月なんか、コーチェラだよ、びっくりだよな。 生では観られなかったけど、TAIJIも参加してる様子が誇らしくて。 動画を観て、やっぱり泣いたよ。 本当にXは7人なんだな、って。 なあ、TAIJI。 音楽って最高だよな。 時を超えるもんな。 TAIJI。 音楽が時を超えるんだから、いつまでもお前のことを想っていてもいいよな。 あの頃、一緒に創って刻んだ音を聴きながら、 いつまでもお前のことを想い出して、いいよな。 TAIJI、懐かしいよ。 また会おうな。 音楽の話 またしような。 TAIJIへ  2018年7月17日 津田直士 ***********************************  (株)津田直士事務所 スタッフからお知らせ 2017年夏、津田直士が寄稿した記事: イミダス 時事オピニオン「X JAPANが世界で評価される理由」 ☆ 津田直士ニコニコチャンネル    http://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi ニコニコアカウントをお持ちの方は、是非「フォロー」をお願いいたします 【 津田直士プロフィール 】音楽プロデューサー/作曲家  Sony Music在籍時に「BLUE BLOOD」「Jealousy」「ART OF LIFE」 のCo ProducerとしてX JAPAN(当時はX)をプロデュース  インディーズ時代から東京ドーム公演までをメンバーと共に駆け抜けた記憶 の一部は、映画『WE ARE X』の中、インタビューという形で語られている。 また、自署「すべての始まり」にはその記憶のすべてが描かれている。 「すべての始まり」特設サイト https://www.innocenteyes.tokyo/
音楽プロデューサー 津田直士の 「人生は映画 主人公はあなた」
音楽プロデューサー/作曲家の 津田直士が、その経験から得た、「主人公という生きかた」をもとに、① 人生の悩みや迷いへの答えを分りやすく答える『その答えは』 ② 世間の話題や素晴らしい作品、アーティストプロデュースや音楽制作などあらゆるテーマで自由に綴る『本能が吠えるまま』 ③ 伝説のバンド X JAPANと共に過ごした記憶が瑞々しくリアルに綴られた著書「すべての始まり」に記されなかった舞台裏とプロデュースの原点を新たな視点で描く『夢と夕陽』 ④ 自分らしい人生を積極的に生きている人にインタビューをして、生きかたのヒントを見つける『ある人生 』といったブログを定期的に展開します。