6月25日に配信された「YOSHIKI×チームラボ代表・猪子寿之氏 Online対談」のアーカイブを観て、強く興味を惹かれた。

 YOSHIKI CHANNELでは、このところ様々なアーティストやクリエイターとの魅力的なオンライン対談が続いてきたのだが、今回の猪子氏との対談に、僕は『今のYOSHIKIと芸術』という点で特別な何かを感じたのだ。

 突出した才能とその活動が注目を集めるという点で共通点はあるが、表現方法や手がける作品が違う2人の会話が、まるで不思議な化学反応を起こしているような、ひどく興味をそそられる奥深い対談だった。

 ひょっとすると、今のYOSHIKIと芸術の本質を理解する上で、今回の対談で見えてくることはとても重要なのではないか?

 そう感じた僕の、感想や気づいたことなどを綴ってみようと思う。


 まず、今回の対談で何より感じたこと。

 それは、YOSHIKIと猪子氏という2人の対談でなければ、今回の会話の基本となっている『21世紀の芸術の本質』がここまで明確にはならないのでは?という実感だ。

 では、なぜこの2人なのか。