I.N.Aちゃんが主宰を務める電脳音楽塾で講座を始めて1年3ヶ月経った。
毎月1〜2回、hideのCDジャケットやポスター、グッズが並ぶ空間に行き、僕の話を必要としてくれる受講生たちと共に、数時間を過ごす。
時おり、音楽パートナーの水晶も受講生に混じって講座を聞くことがあるのだが、感受性の豊かな彼女が「電脳音楽塾の空間にはhideさんの存在を感じる」と言ったことがあって、少しドキッとしながら、それもそうだろう、と納得した。
教室の別室には常にI.N.Aちゃんがいて、hideにまつわるものが大切に陳列されていて、壁からはいくつかのhideの顔が黙って僕らを見つめている。
そして何よりその場には、未来を創りたい、と願う人たちが集うのだから、hideちゃんがそこで優しく見守っていたとしても、少しもおかしくはない。
そんなこともあって、僕は電脳音楽塾に行くたびに、hideちゃんについて想いを馳せる。
実は2012年頃、僕はhideにまつわる、あるCD企画を思いつき、ソニーミュージックのレーベルで実現を試みたことがある。