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8月12日に行われるトークショー「YOSHIKIの本当の姿」の日が近づく中、世界を駆け巡りながら未来を創り続けるYOSHIKIを見て新たな想いを抱く一方で、この日に会場で販売開始する本の原稿を書きながら、30年以上前のYOSHIKIについて想いを馳せる。
この、今とあの頃を行き来するというのは、僕が「Xという物語」を見つめ伝える上で、とても大切にしていることだ。
それは僕が決して「回顧録」を書くつもりがないからだ。
僕にとって、ただの記憶はそれほどの意味を持たない。
そもそも記憶というものは人によってその意味や輝き方がそれぞれ違うわけで、僕は自分の記憶を人に披露したり押し付けたりするようなつもりはない。
僕の場合、文章にすることには何かとても大切な意味があって、そのことをわかりやすくするために記憶している情景が役に立つわけなのだ。
今回のトークショーには、日頃このブロマガや配信番組などで僕が発信しているYOSHIKIの魅力を、一度再構築してまとめてみることで、僕なりの視点をより一層クリアにしてみたい、という意図がまずあった。
その際に大事なのは、やはり「今のYOSHIKI」を見つめてわかる真実だ。
例えば最近、YouTubeの配信番組「YOSHIKIの凄さ」で披露した新たな見方、つまりYOSHIKIの様子から「親」というキーワードを発見する・・・みたいなことが、とても重要だ。
それは結局、YOSHIKIの魅力の一番深い源流に迫ることになるからだ。
でも、僕がこのように35年もの長い間YOSHIKIを見つめ続ける背景には、当然のことながら元々揺るぎない「僕の見つめるYOSHIKIの魅力」がある。
YOSHIKIがどんなに様々な魅力を見せてくれても、その中心にあるものは揺るぎないし、それがとても強くしっかりとしているから、いろいろなYOSHIKIの魅力が輝くわけだ。
その「中心にあるもの」が、今回のトークショーで明らかになると思うのだ。
僕は今、過去に書いた文章を一つの主旨に従って新たな文章によって再編集しながら新たな本を作ろうとしていて、たまたまその中で、YOSHIKIに関するとても重要なことを書いた章を見つけた。
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