きょう、一部150円もする新聞を買った。かつてはよく購読していたが、その情報量からしてあまり購入する気の湧かない値段設定の新聞である。
しかし、きょうは仕方あるまい。その新聞を買う理由があるのだ。
目当ては、きのう10月5日、公益法人になって初となる自由報道協会での記者会見についての記事である。
〈「福島の線量、意図的に低く公表か」 市民団体独自調査
市民と科学者の内部被曝(ひばく)問題研究会」は5日、東京都内で記者会見し、福島県内で空間線量を測るモニタリングポストの値が意図的に低く抑えられている可能性があるとの独自の調査結果を公表した〉(2012年10月6日付・ 築地に本社のある新聞)
ここまで読んで嘆息した。まだこんな幼稚なことをやっているのだ。
いったい、なんど同じことを指摘すれば気が済むのだろうか。
この新聞の記者、いや記者クラブメディアの人々のほとんどが、自分たちの著作権が侵されそうになると、気が触れんばかりに騒ぐくせに、他人の権利に関してはとても無頓着である。
いや、実は、無頓着ではないのだ。それは意図している。
たとえば、自由報道協会の場合は、その社団法人時代から非営利活動であることから、クレジットを明示してほしいとお願いし続けているにもかかわらず、意図的にクレジットを外すのである。
自由報道協会の、本来であるならば、当然である主張が受け入れられることはほとんどない。だが、公益法人になればそれも変わるのかもしれない、そう淡い期待を抱いて150円をコンビニのレジに置いたのだが、結果は案の定であった。