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前回のブロマガは、さいたまスーパーアリーナ(以下、SSA)公演直後の更新ということで内容を変更してお届けしましたが、今回は先々週の続き、「西川チャンのマンネリ化打開策-後編-」をお届け!忘れている方のために、相談内容をザックリおさらいすると、「27歳男性・プログラマーからの相談。最近、仕事がマンネリ化しています。それを打ち破るにはどうすればいいですか?西川さんは、昨年からライブ続きでマンネリ化することはありませんか?」というもの。この相談に、今回も西川チャンが真摯に向き合ってくれています。


限られた時間でどう楽しむか? 

――前編では、舞台でのマンネリ化を例に挙げていましたが、音楽活動でのマンネリ化はありますか?
 
西川 ライブではいろいろと曲をアレンジしてやらせてもらっているから演奏的にマンネリ化はないけど、よくあるのが、リリースのタイミングになると、その作品に対して、取材の場で同じ質問を何十人から繰り返し聞かれるわけじゃない?「ということで、今回発売になった新曲の聴きどころを教えてください」とか、「今回のレコーディングで印象に残ったエピソードを教えてください」みたいな。これさ、こなそうと思えば、同じことを答えていけばいいわけ。昨日の取材で言ったこと、一昨日言ったこと、なんなら今さっき言ったことを答えればいいんだけど……。
 
――発言にブレもなくなりますしね。
 
西川 でも、毎回取材される聞き手が違うから、こっちのリアクションも違ってくるじゃない?そこで生まれる変化を楽しむようにしてる。同じ質問とはいえ、聞いてくるトーンとか言葉のセレクトによって、微妙な違いが生まれるというか。だから、こなそうと思えばこなすことができる。だけど、それをこなさないで、インタビューという限られた時間を楽しむという発想に変える。例えばインタビューアーからの質問に、「こんな角度で返したら全然違った反応だったな」とか。「あ、こういうこと聞いてくるんだ」って思ったり。
 
――相手の反応次第で、質問の仕方や内容も変わったりしますもんね。文字で見るとニュアンスも違ったりして。ぶっちゃけ、若い頃はそういった、「取材をこなしていた」時期もありましたか?
 
西川 いや、それはなかった。地方のラジオや情報誌などのインタビューでも同じテンションで答えたりしていて、逆に訝しがられたりしましたけどね。「その答え、どこでも言ってるんじゃないですか?」って。