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🌺輸血子ちゃんのLOVE REPORT#32🌺
umbrella『縁〜Vol3〜』2025.10.22@池袋EDGE





きゃああああ!おひさしぶりですっ!


輸血子ちゃんです!



今回は前々から遭遇は数え切れないほどしてるしライヴも見させていただいた事はあるけど、楽屋密着突撃は初めましてのumbrella様よ!



今日は『夕凪に朱く燃ゆ』様との2マンライヴなんだけど、なんか、、あらたまってお会いするのもちょっと恥ずかしいけど/// 行ってきまーす❤️



池袋、、、雨。なんだかもうumbrella様のライヴが始まってるみたいじゃない、、、傘のない私にどれだけ求めさせるのよ、、、///


いい感じに濡れた私がEDGEに到着よ!



楽屋にご挨拶行くわね!最初にお話しできたのはVoの唯様よ!




『うわあああ!輸血子さん!本物だああ!ネット上だけの人物かと思ってましたあ!』



なんって可愛らしい反応してくれるのよもう!のわりにグイグイ私の顔をいやらしい所に持って行くじゃないのよ。でもまあ年頃の男の子って感じの反応で好きだなあ❤️



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お次はGtの柊様、ニコニコしながらも絶対私にガチ照れしてるのがもうほんっと可愛いの!!❤️ 



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問題はここからなのよねえ、、、。Drの将様は背も高くてかっこいいんだけど、



『ゆけっ、輸血子さん!ぺ、、ぺぺぺぺぺペロンチーノ!!また、、作っってきましょか!!』



なんて訳のわからない事を言いながら近づいてきておもむろに私を羽交い締めにするの。



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なによそれ!( ; ; )



そんな私が困ってるところにBaの春様が挨拶にきてくれたの!助けてくれるのかなあ?!




『輸血子はん!ビッシャビシャじゃおまへんか!手ぬぐいっちゅーのがあるもんでえ、拭いたりましょかあ!どれどれ、、』




この連載始まって以来初めてしばかせてもらったわよ///  



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とんでもないリズム隊を擁するumbrellaのライヴ、、、楽しみだわね!!



 
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(INTERVIEW:山内秀一、LIVE PHOTO:A.Kawasaki)




--最近よく会いますねぇ。

滅多刺しひろくん:そうですね。まみれたとの2マンツアーの浦和ぶりです。

--なかなかに異様な2マンでしたね。OAの第Ø地下室も含めて。

滅多刺しひろくん:そうっすね。

--鮮血A子ちゃんとしても相変わらず狂気しかないなかにも、ライヴがブラッシュアップされてる気がしたんですよね。

滅多刺しひろくん:ありがとうございます。でもそんな風に感じる余裕は全然なかったです。色々含めて。今回捕食されたのは自分です。完全に飲み込まれた。関係ないですけど横浜行く時ツイキャスで死ねって叩いてきた人、道案内してくれた人、ホームレスのおっちゃん色々ありがとうございました。すみません、えーっと何の話でしたっけ。

--ツアーはどうでした?

滅多刺しひろくん:もちろん学びや課題といった収穫はありました。でも大袈裟な話。電車移動する事に命を賭けるみたいなのが自分は多くて。せっかく意義のある2マンなのに、自分の事で精一杯でした。あとメンバー間での喧嘩。まぁ毎度の事ですけど。

--バックステージでも、ひろくんがいつになくよそよそしくて(笑)。わかりやすいなぁ~と思って見てましたよ。喧嘩の理由は?

滅多刺しひろくん:察してください。あとで山内さんには教えます(笑)。まぁでもとにかく「ステージでダセぇことしてるんじゃねえよ」ってメンバーに喝を入れられました。

--ひろくんがキレてる側じゃないんだ。

滅多刺しひろくん:いやあたしも逆ギレします。だからメンバーもある意味であたしよりもあたしっぽくなってたっすね。超えてきた。でも、それがいい方向にいくわけじゃなくて…全部駄目になっちゃうんですよ。自分のせいなのかもしれないんですけど、どうしてそうなるのかわかんない。仲良くやりたいです、みんなと。バンドが解散するんじゃないかとか、誰かが脱退するんじゃないかっていう危機に直面して、毎回泣いてたし、毎回怒ってたし、毎回イライラしてたし、毎日消えたかった。でも、メンバー、楽屋に居た全ての人に感謝です。

--最初の3本は険悪だったって話だけど、ファイナルは空気が違った?

ひろくん:最終日だけ、まみれたのアンコールに乱入したんですよ。

--そもそも、まみれた自体がよほどのことがないとアンコールに出てこないですよね。

滅多刺しひろくん:自分たちの本編で、「教えて」っていう、まみれたで今一番好きな曲のカヴァーをしたんですよ。その流れもあってか、伐さんがアンコールの「終日終わり」のときに「ひろくん、おいで」ってステージに上げてくれたんです。それで“道を開けろ!”ってフロアを割って。あたしはてっきり伐さんがフロアでブレイクダンスするのかなと思ってたら、自分のために開けてくれてて、あれはウエディングロードでしたね。あたしも暴れて、伐さんもダイヴしてきて。そのあとに「ひろくんの好きな曲やっていいよ」って「死因:被害妄想」まで歌わせてくれたんです。歌ったというか叫びまくって、脳内がトランスしまくりました。

--「死因:被害妄想」はひろくんのフェイバリットですもんね。

滅多刺しひろくん:ステージでもずっと泣いてて。伐さんが「ひろくんはこういう人間だから。でも、それでいいんだよ」って。

--とりわけ狂った2バンドが集まって、ハートフルな空気になっちゃうあたりが興味深いです。

滅多刺しひろくん:普段は誰かれ構わずぶっ殺してやるって気持ちでやってるんです。だけど、初めて誰かとツアーを回ることや会話することの意味を感じましたね。

--尊敬するまみれたとだからでしょうね。

滅多刺しひろくん:そうですね。他のバンドとそうなることはないですから。全員敵だと思ってるんで。自分がまさかこんな感情になるのかって知れたのがツアーの収穫ですね。成長って言っていいと思います。

--ちなみに、ひろくんにとっての“敵”って?

滅多刺しひろくん:有象無象の通行人っすね。だって、渋谷とか新宿歩いてて、別にわざわざ誰かに絡んだりしないじゃないですか。でも、味方じゃない。それと同じ感覚です。

--バンド内では普段から、どんな話し合いしてるんですか?A子ちゃんの場合って。

滅多刺しひろくん:これ本音で言っていいんですよね?

--もちろん。

滅多刺しひろくん:他のダサいバンドの悪口とか、全く音楽に関係ないアニメ、エロゲーの話とかゲーム、ギャンブルの話だとかをしてます。そういう会話に収集をつけてくれるのは、あさひなんですけど。想像できますよね?

--まぁ(笑)。

滅多刺しひろくん:すっげー、DMに殺害予告とか来るんですよね。それに対しての悪口も言ってます。メンバーからは「ひろくんも同じことやってるから、言い返す資格ねえぞ」って言われますけど。そういうのでまた口論になる。で、まみれたとの話に戻るんですけど、一緒にツアーを回ったことで思ってのは、マジでバンドって生半可にやっちゃいけないんだなってことですね。音楽って絶対だなって思いました。



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--改めてそう感じた、と。

滅多刺しひろくん:毎日、普通に死にたくなりますし、つらいです。今だって正直逃げ出したい。自分が、何言ってるのかわからないし。正直今も泣きそうです。でも、表に立つ人間っていうのはそういう何もかもを犠牲にして生きなくちゃいけないんだってことは身に沁みました。それがたとえフェイクでもリアルでも、自分の本質を絶対に全部出さなきゃいけない。それを学びました。

--OAの第Ø地下室は、ひろくんの目にはどう映りました?

滅多刺しひろくん:歌うめえ、やべえってみんな言ってました。俺ら勝てねえって。

--ひろくん的には珍しく好きになる存在なんですね。

滅多刺しひろくん:そうですね。好きな人しか好きじゃないんですけど、第Ø地下室は好きです。

--好きになるものとそうでないものの違いってなんなんでしょう。

滅多刺しひろくん:うーん、理由はいらないと思います。CDをジャケ買いするのに理由がないように、感覚なんじゃないですかね。ビビッと来る感覚。まみれたもそうです。内臓に逆回転をかけた存在がまみれただっただけ。


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KHIMAIRA vol.9 2025.06.15  EDGE IKEBUKURO


--なるほど。ここからは滅多刺しひろくんの半生を伺っていきたいと思います。

滅多刺しひろくん:有料級の話しかしません。

--お気を遣わず(笑)。では、まずは家族構成から聞いてもいいですか?

滅多刺しひろくん:えっと、オトンとおかん。妹とあたしの4人家族です。

--ご出身は?

滅多刺しひろくん:おかん曰く生まれは徳島県らしいんですよ。でも、保育園のときにはもう松戸でしたね。それで、小学校に上がるときにいろいろ問題が起きるんです。と言うのも、入学に際してIQテストみたいなのがあるんですけど、その結果で自分に障がいがあることがわかるんです。それで、教頭先生に普通の小学校じゃなくて、知的障がいがある人が集まる学校への入学を勧められました。

--普通の公立小学校に進むのにIQテストがあったんですか?

滅多刺しひろくん:そうですね。全員ありました。積み木をどうこうして知能を計るみたいなやつだったと思います。そのあたりはもう記憶がぐちゃぐちゃで、積み木だったのかどうかも正直あやふやなんですけど、そんなことがあった気がするんですよね。

--それ、本当に全員そのテストを受けたんですかね。

滅多刺しひろくん:あぁ……なるほど。もしかしたらそう言われてただけで、はじめからターゲットにされてたのかも知れないですね。その視点は今までなかったっす。選別は始まってたのかな。でも、今思えばなんですけど、その教頭先生すげえなと思います。その時から見抜いてたんだって。

--小学生時代はどんな子でした?

滅多刺しひろくん:これが今から想像もつかないタイプの人間だったんです。

--どんな風に?

滅多刺しひろくん:ものすごく優秀でした。勉強はできなかったんですけど、水泳もなんかしらの大会で結構いいとこまでいったし、サッカーでも市の選抜に選ばれたりしてました。

--たしかに意外です。ポジションどこでした?

滅多刺しひろくん:ゴールキーパーです。キーパーもやれたし、ボランチもやれましたし、なんならフォワードもやれます。サッカーは万能でした。

--水泳とサッカーはクラブとかに入って習ってたんですか?

滅多刺しひろくん:チームに入ってたとかじゃなくて、学校の中でうまいから選抜されたみたいです。単純に休み時間にサッカーやってたら、上手いなって思われたみたいで。大会に出るときはキーパーだけど、他校との練習試合では顧問から言われてフォワードをやることもありました。球蹴って、ネットに入れるだけなんで簡単ですよ、あんなもん。

--じゃあ小学校はなにもなく過ごせたんですね。

滅多刺しひろくん:いや、それでも奇行があったと思います。のちに中学校に入って医者から正式診断されるんですけど、多動症なんですよ。でも、多動症が功を奏して、フォワードのときは誰にもパスを出さない代わりにめちゃめちゃ点を決めてました。ADHDの人はみんなサッカーやった方がいいと思いますよ。

--友達は多い方だったんですか?

滅多刺しひろくん:いや、自分が友達だと思ってただけかもしれないです。なんか後から知った情報だと、自分のことをすげえ殺したかったっていう話も聞いたことあるし。みんな多分俺のこと殺したかったんだと思います。

--じゃあいまだに連絡取る友達とか1人もいないんですか?

滅多刺しひろくん:小学校ではいないですね。中学校だったら自分と同じような精神病みたいなヤツが何人かいますけど。サッカーのときなんて、なんでかわからないですけど、先輩にスパイクの裏でバコって殴られたりしてましたもん。

--えぇ!?

滅多刺しひろくん:「お前、鼻くそほじってんじゃねーぞ」ってなんかリンチされました。サッカーのスパイクの裏ってめちゃくちゃ危ないじゃないですか。でも、そんなことおかまいなしで。

--今日はツラいことも聞くことになってしまうと思うんだけど、それって理由は思い当たります?

滅多刺しひろくん:自分がなんか有名なブラジルの選手と同じスパイクを履いていたみたいで、それが生意気だった思われたらしいです。はっきり言っていじめられてましたね。

--年下なのにサッカーが上手いのが目の敵にされたのか…。

滅多刺しひろくん:あ、いや、違うと思います。人間性とか性格に難ありだったし、シンプルに見ててウザいって思ってたんじゃないですか?多分みんなそうだと思うんですけど、いじめられてる人って、なんで自分がいじめられてるかって解らないんじゃないかな。あたしも今もわかんないです。

--ご両親的にはなんとかご子息が普通の学校に入ったわけですけど、学校生活についてはどんな感じで関わってました?

滅多刺しひろくん:自分がちょっとアレな子って言われたからか、そんなに厳しいことは言われなかったです。女の子を殴るなとか、授業中に発狂して席を立ち上がるなとかそんな感じ。発狂して席を立ち上がるなは守れなかったんですけど。勉強をやれとかそういうのはなかったですね。犯罪さえ犯さなきゃいいよって思ってたんだと思います。


・オタクにとっての不良はデスメタルなんですよ
・ついに明かさられるバンド名の由来
・正直V系ってシャバい
・ひろくんの迷いを解き放ったのは、まみれた・伐の言葉
・ずっと報われない…インタビューは会員ページへ続く




まみれた・伐 単独インタビュー「ライヴと音楽で戦うことから逃げてんじゃねえぞ?」
https://ch.nicovideo.jp/visunavi/blomaga/ar2219633

VISUNAVI Japanプロデューサー・山内秀一 14000字 特濃単独インタビュー
https://ch.nicovideo.jp/visunavi/blomaga/ar2223735

色々な十字架・misuji 14000字 特濃単独インタビュー
https://ch.nicovideo.jp/visunavi/blomaga/ar2220280

MAMA.・かごめ ヒストリーインタビュー
https://ch.nicovideo.jp/visunavi/blomaga/ar2223021


 
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--今日はプロデューサーの山内さんにお話を伺っていきます。

山内:質問される側があんま慣れてないんですけど、よろしくお願いします。

--まず、VISUNAVI Japanのプロデューサーになった経緯を教えてもらえますか?

山内:遡ると、2022年に「#V系って知ってる?」っていうプロジェクトが立ち上がるんですよ。その時に同名のラジオ番組が2022年の10月からスタートするということで、その番組のDJ探しが行われてたらしいんです。皆さんご存知のように「#V系って知ってる?」はDEZERTのSORAさん旗振り進んでいたプロジェクトで。ある関係者から聞いたところによると、その番組のDJの条件が、ヴィジュアル系にある程度詳しい男性で、ラジオパーソナリティ歴のある人だったらしいんですよ。そんな条件に当てはまる人物っていうことで、どこかの会議で僕の名前が挙がっていたそうで、「こういう番組があるんだけど興味ない?」ってSORAさんから直接ご連絡いただきましたね。

--SORAさんとのご関係は?

山内:これはいろいろなところで公言してるんですけど、10年以上前かな?コンビニ夜勤の仲間なんです。2人で一緒に品出ししたりしてました。そんな縁があって、それから10年ぐらい節目節目でDEZERTのライヴを拝見させていただいていたんです。個人的にもDEZERTの曲とか歌詞が大好きで。そんな感じで、彼とは毎年何回かは必ず顔を合わせたり食事に行く関係でしたね。僕が以前やっていたラジオ番組にもSORAさんと千秋さんにはゲストで出ていただいたりと、何かと縁はずっと繋がっていたのかなと感じます。そういう経緯もあり、SORAさんが「#V系って知ってる?」のDJに推薦してくださったんだと思いますよ…多分!

--いきなりヴィジュアル系のジャンルに飛び込むことに不安はなかったんですか?

山内:いや、それで言うと自分の中ではヴィジュアル系のジャンルに飛び込むという感覚はなくて、子役の頃からやってきた芸能の仕事の中で、ヴィジュアル系番組のレギュラーDJという新しい仕事が一つ増えたぐらいの認識でしたね。自分は10歳ぐらいから子役として活動していて、俳優やらラジオDJやらイベントMCやらもともと芸能関係の仕事をしてるんです。

--「#V系って知ってる?」は今年の3月まで続いたわけですが、印象的な回はありますか?

山内:それで言ったら全部なんですけど、やっぱり初回は相当プレッシャーがありましたね。DEZERTのSORAさんとキズの来夢さんが出演した回で、hideさんスペシャルだったんですけど、hideさんっていうレジェンドアーティスト特集することに対するプレッシャーは相当でした。

--すごい反響でしたよね。

山内:あと、これは裏話なんですけど、自分はラジオDJとして番組に呼ばれたと思っていたんですが、なにやら番組を立ち上げる仕事自体も僕がやることになってたんですよ(笑)。どうしてそういう流れになったのかいまだにわからないんですけど。ラジオ番組を立ち上げた経験なんかまったくないのに、なぜか僕がやることになっていて。それこそ番組のSNSアカウントを開設するのか?とか番組のバナー画像は?とか。そもそもバナー画像って何それ?みたいなそんなレベルだったので、あの時は番組が始まったことに対する安堵がでかくて、もう頭がいっぱいでしたね。それで、ここからようやくVISUNAVI Japan(旧びじゅなび)の話になってくるんです。

--どういう流れだったんでしょう?

山内:「#V系って知ってる?」っていうラジオ番組は、どうやら”びじゅなび”っていうメディアの番組らしくて。その番組でDJをやる以上は、びじゅなびの仕事も一緒にやりませんか?ってご提案があったんですよ。当時、僕は前の所属事務所であるサンミュージックを抜けていて、しかもコロナ禍とバッティングして芸能だけじゃ食っていけなかったんです。それこそ警備員のバイトを多い時は週に5回6回してることもありました。

--山内さん、警備員大好きですもんね。

山内:やってみたら、人の安全を守る仕事っていうのが意外とやりがいあったのよ(笑)。なんなら今でも週に1回ぐらいやりたいもん。で、当時のことに話を戻しますね。

--話の腰折ってすみません(笑)。

山内:自分としても芸能で収入源を確保しなきゃいけないっていうところもあり、正直なこと言うと深い考えもなしにびじゅなびの手伝いをします!って答えたんです。それがまさか5日後に始まる番組を立ち上げろみたいなことだと思わなかったんですけど(笑)。今にして思うとぶっ飛んでる。いい経験ですね。

--そこからプロデューサーになった経緯も教えてください。

山内:えーっとね、最初はラジオ番組だけをやっている感じだったんですけども、徐々にメディアとしてのびじゅなびのあり方を考える立場にもなってきて、自然と業務が増えていった感じです。それこそ存続させるために興行をやりだしたりとか。そうやって、このメディアの根本を考えることが増えたことの延長でプロデューサーになった感覚ですね。

--指名された感じですか?

山内:そうそう。山内さんがプロデューサーやった方がいいんじゃない?みたいに。

--プロデューサーとしてはどんなことを考えてるんですか?

山内:現代においてポータルサイトの必要性の有無っていうのも問われている気がしていて。ただその中でびじゅなびっていうものは、分け隔てなく様々なヴィジュアル系バンド応援してきた存在として今後も残っていくべきだし、生き残っていかなきゃいけない。そこで厳しい現実を直視すればするほど、ただのポータルサイトではなく未来のために何をしたらいいんだろうっていうことが命題になってくるんですよ。どうやって生き残っていくかっていうのを考えてる。

--具体的にはどういう方法がありました?

山内:まずはとにかくこのシーン全体が盛り上がることを一生懸命考えることが根本にあるんですけどね。具体的に言うと、インタビューやライヴレポートの実施、ライヴイベントで半永続的に続く組織を目指していくのが第一の課題。これはまだプロデューサーになる前ですけど、2023年には主催ライヴを合計3本やったのかな。4月に池袋EDGE、8月に恵比寿リキッドルーム。そして11月にまた池袋EDGE。このブッキングもいつしか僕がやるようになっていったんです。特に2023年11月に開催した「Visual Rock is not “DEAD”003」に関しては、僕が初めてゼロからブッキングしたイベントで。その時出演したバンドもnuriéこそキャリアはありましたけど、ほかは当時ほとんどライヴ経験がない色々な十字架、始動から1年も経たないCHAQLA.、MAMA.、孔雀座っていう正直なところ数字も全く見込めない感じだったんです。


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--めちゃくちゃカッコいいバンドいるから観に来いって誘ってくれましたよね。

山内:そうだったかも。音楽やライヴに光るものがあって、何の確証もないながらにいけるんじゃないかって信じれたんだよね。そしたらそのイベントは想定よりもはるかに多くのお客さんが来てくれて、あの日がきっかけでこのシーンの未来に手応え感じたかな。そこからさまざまなバンドさんと関わりながら、メディアとして将来のビジョンを提言していくことが増えていって、気がついたらプロデューサーになったという感じですね。2024年の2月ですかね。のあか先生(ex.CHAQLA.)と喫茶店にいたときにプロデューサーになったのを覚えてる。そのタイミングで“びじゅなび”から“VISUNAVI Japan”に屋号も改めました。

--プロデューサーって具体的にどんなお仕事をしてるんですか?

山内:先ほども言ったように、VISUNAVI Japanというメディアが長く続いていくようにしていかなきゃいけないっていうのがまず第一ですよね。みんなが大好きなこのシーンをもっと広げていく。ポータルサイトの形式もある程度守りながら、メディアとしてちゃんと独立していくこと考えてますね。そのために独自記事や独自コンテンツをより拡張させていっている最中です。「Visunavi Magazine」やポッドキャスト「Inventions」もですし、2024年4月から立ち上げた対バンライヴ「KHIMAIRA」しかり。

--「KHIMAIRA」も盛り上がってますよね。

山内:イベントはただお金稼ぎをするのではなくて、バンドやお客さん、シーンに寄与できるものは何かというところまで見ていかないと、二手三手先で手詰まりになると思ってたんです。そういう意味で、カロリーは高いけど、毎回のようにスペシャルゲストバンドが登場して、はるかに下の世代と対バンするという構図を成立させる必要があったんだよね。目先のことではなく、将来的に意味のあるイベント作りもメディア主催として始める第一のことだった。もちろん広告収入とかだけでガッポガッポ儲かれば言うことはないんですけど。そんな甘い世界じゃないんで。

--マネタイズは順調ですか?

山内:いやー、こればっかりは答えづらいですね(笑)。順調と言えば順調だし、大変といえばスーパー大変っていうところです。おかげさまでメディアに変貌していくびじゅなびが少しずつ認知され出している体感はあって、2年前と比べると売り上げはもう比べ物にならないレベルまでにはなっているんですが、さっきも言ったようにバンドとお客さん、シーンに寄与するための組織として頑張っていくにはまだまだ全然頑張り足りないなっていうのが正直なところです。まさにこのニコニコチャンネルもそういった力になっていて、会員登録してくれてる皆様のおかげで活動のやりがいになる気持ちと力を与えていただいてます。もっと頑張ります。

--プロデューサーになって印象的だったことを3つ教えてください。

山内:3つ?…難しいなぁ。ちょっと時間ちょうだい。

--楽しいことの方が多いですか?

山内:なんだろう…色々ありすぎて思い出せないです。ただ主催ライヴ「KHIMAIRA」に関して言うと、育っていったイベントが昨年12月にはSpotify O-WESTまでたどり着いたんですけど、目指してたソールドアウトには至らなくて悔しかったな。とは言え、2023年の時点と比べてもお客さんはすごい増えたし、いざライヴが始まってみると、各バンドが凄まじい気力のライヴをしてくださって感動した。


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最後、ステージ上でのアクシデントで救急車が来る事態になってライヴが中断するって終わり方になってしまったので、そこが一番悔いとして残ってるかなぁ。血まみれになったステージと、バックステージでの慌しさ。でもステージでは演奏が続いてるという状態の中で、何をどう判断をするのかっていうのはイベントの責任者である俺に全部問われてるわけじゃないですか。あの状況でライヴを中断して、演者をいち早く救急車で搬送するという当たり前のジャッジをできたことは良かったなと思いますけど。

--そのリベンジをやるんですよね?

山内:そう。今年の12月6日に同じO-WESTであるので、あの悔いを忘れさせる1日にしたいと思ってます。アクシデントで悲しい想いをしたMAMA.とMAMA.のお客さんにとってもね。あの日、色々な十字架もnuriéもCHAQLA.もまみれたも「#没」も「また来年もう1回やろう」って全員一致で伝えてくれて、一年越しにやり返せるのは楽しみですね。出演順も去年とまったく一緒だし。


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--アツいですね!-

山内:あ、あと印象深いこと、ほかにもあった!

--なんでしょう?

山内:立場上、解散が決まったバンドや脱退が決まったメンバーさんからの連絡ってやっぱりいち早くいただくことが多いんですよ。そういえば最近会ってないな、何してるかな?連絡しようかなって思ってる時に限って変な時間にLINE電話が鳴ってくると、もう嫌な予感しかしないんですよね。あ~出たくねーなって思うんですけど、出ると電話口が暗い声で、ああやっぱりかみたいなそういう経験が何度もあって、その度にツラい気持ちにはなります。バンドは取引相手でもあるけど、人と人として信頼して付き合ってるんで、そういう話を聞くと自分の内臓抉りとられたようなとてつもない喪失感に襲われるんですよね。メディアとして本当に力になり切れたのかなとか、その度に自問自答して苦しい思いをしますし、本当に言葉にならずに寝れない日々が続いたりとかする。

--誰にも言えないですもんね。

山内:そうそう。綺麗ごとだけじゃないのもわかってるし、メディアができることの限界も理解しているつもりだから、ツライ気持ちも乗り越えて糧にすることが仕事なのかなと思いますけど。なかなか割り切れないな。

--「KHIMAIRA」についても訊かせてください。自分は「KHIMAIRA」を2回観に行かさせていただいたことがあるんですけど、正直ヴィジュアル系ってこんなかっこいいんだって人生でも感じたことがないくらい興奮したんですよ。

山内:いつ来てくれたんだっけ?

--この前の3DAYSの初日と去年のO-WESTです。

山内:あー。「メリーやばすぎかっこよすぎ!」ってLINEくれたもんね(笑)。

--「KHIMAIRA」成功の秘訣ってなんなんですか?

山内:いや主催者の立場だと、そもそも成功とか失敗って言えないんだよね、正直なところ。それを決めるのはお客さんとバンドだから…っていう模範解答だとたぶんつまんないから、もうちょっと突っ込んだことをここから話しますね。

--お願いします。

山内:どう考えても、池袋EDGEに出るはずのないスペシャルゲストの存在だよね。それがセンセーショナルだったから、「KHIMAIRAに出るととんでもないバンドと対バンできるぞ」っていうブランディングが最初の方から確立できたというのがでかい。イベントに出てくれてる全バンドがカッコいいことは、ブッキングしてる身からすると信じてるんだけど、それが広がっていくかどうかっていうのは運にもかかってたんですよ。だからそういう意味で言うと、これぶっちゃけて言うんだけど、俺にとって「KHIMAIRA」に力を与えてくれたきっかけはやっぱRoyzなんですよ。



・「KHIMAIRA」歴代ゲストのすごさとブッキングの裏話
・大晦日の「RIZIN」
・プロデューサー業と俳優業の関係
・「かっこよければ残っていける時代にしたい」
・ファンに恥を欠かせたくない
・今気になる3バンド…インタビューは会員ページへ続く



 
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