雪うさぎ(オリジナル作品)
☆登場キャラ
雪うさぎ(『雪』と表記) ある日子供が気まぐれに作った雪うさぎ。目は南天の実、耳は葉。
白ウサギ(『白』と表記) 野うさぎで、冬毛でまっしろ。
白ウサギが巣穴からのそりと出てくる
SE カサカサ……
白「ふわぁ……よく寝た。 ……お腹空いたなぁ……」
SE ポフ、ポフ(雪の歩く足音を使用)
白「食べる物、あるかなぁ」
BGM~(以後足音など小さい音は無し)
白「あれ?君は……うさぎ?」
雪「そう……なのかな?」
白「赤いおめめに、長い耳……だけど、めずらしいね、葉っぱの色をしてる」
雪「葉っぱだからね」
白「見かけないけど、どこから来たの?」
雪「二日前くらいに、気まぐれに作られたの」
白「生まれたってこと?」
雪「まぁ、そんなかんじ」
白「とってもかわいいね♪」
雪「そうかな?」
白「うん!お友達になってよ」
雪「こんな僕なんかで良かったら」
白「やったー♪ そう言えば、ここらへんに棲んでるの?」
雪「棲んでると言うか、動けないから……いつでもココに居るよ?」
白「わかった! じゃあ、また来るね♪ ばいばい!」
雪「ばいばい」
数日後
BGM 変更
白「いるー?」
雪「あ、この前の」
白「あれ? 少し痩せた?」
雪「あれから晴れの日が続いてるからね、すこし小さくなっちゃったかな?」
白「ちゃんと食べないと駄目だよ! 探してくるね!」
雪「あ……食べられないんだけどなぁ……」
雪「これは、嘘をついてることになるのかなぁ?……まぁ、いいか」
白「ねぇねぇ! あったよー!ちゃんと食べてね♪」
雪「ありがとう」
白「じゃあ、まったねー!」
日が変わって。(間を空ける)
白「ねぇねぇ、ちゃんと食べてるー?」
雪「あ、そ、それだけど……」
白「わー♪ちゃんとふっくらしたね♪ よかったー!」
雪「う、うん……雪が降ったからね」
白「ちょっと寝むそう?」
雪「え?なんで?」
白「おめめが小さくなってるし、ちょっと元気なさそう」
雪「そんなことないよ」
白「そう? ちゃんと、夜は眠ってる?」
雪「ううん。いつも星空を見たりしているよ?」
白「え! 夜もお外に居るの?! 星空、綺麗?」 ※矢継ぎ早に畳みかけて、雪うさぎにネガティブな事を言わせる隙を作らないように
雪「うん。キラキラ輝いてて、とっても綺麗だよ」
白「そうなんだ! 今度起きてみようかな」
雪「本当に寒いから気を付けてね、カチカチになっちゃうよ?」
白「カチカチに?! それはやだなぁ」
雪「自分もだけど、木々も、空気も、全部がカチカチになっちゃうんだ。 多分星もカチカチになってるから、キラキラするから」
白「全部がカチカチ! そっかぁ、この山はきっと、カチカチ山なんだね」
雪「そうなのかな?」
白「カチカチ山ー♪」
雪「楽しそうだね♪(ほっこり)」
BGM 変更 ちょっと寂しい感じへ
白「また遊びに来たよー!」
雪「いらっしゃい」
白「あ! み、耳が片方無くなってるよ!」
雪「うん。今朝、鳥さんにとられちゃったんだ」
白「そんな!大丈夫?痛くない?」
雪「大丈夫だよ、痛くないよ」
白「だって、大怪我じゃないか! 心配だよ」
雪「ありがとう。でも本当に平気だから。痛くないから」
白「うぅ……」(心配だけど掛ける言葉が見つからない)
雪「それより、食べ物を探しに行かないと、お腹空いてるんじゃないの?」
白「そうだけど……また襲われたりしない?」
雪「襲われたら……仕方が無いんじゃないかな?」
白「そんなこといわないで! 近くで探すね! 絶対守るから」
雪「ありがとう」
少し間があって
白(遠くから)「大丈夫ぅ?」
雪「大丈夫だよ」
少し間があって
白(遠くから)「大丈夫ぅ?」
雪「うん、大丈夫だよ」
少し間があって
白(遠くから)「大丈夫ぅ?」
雪「大丈夫だから、安心して」
白(遠くから)「安心出来ないよ」
雪「困ったなぁ」
少し間があって
白「ただいま!大丈夫?」
雪「大丈夫だよ」
白「これ、あげるね。しっかり食べて元気を出してね」
雪「あ、ありがとう」
白「居ない間に、襲われたりしないでね」
雪「出来れば襲われたくはないんだけどね。保証は出来ないかな」
白「そんなこと言わないでよ。心配になっちゃう」
雪「きっと大丈夫だよ♪」
白「……わかった!じゃあ、また明日ね!」
雪「じゃあね」
日が変わって。(間を空ける)
白「おはよー!大丈夫?」(少し距離を持って)
雪「ごめんね……」(昨日の木の実や片目を鳥に食べられてる)
白「あー! 目が! 片方の目が無いよ! 大丈夫! 痛いよね!」(取り乱す)
雪「ごめんね。鳥さんに食べられちゃった」
白「そんな!……守らなきゃ駄目だ……守らなきゃ!」
雪「大丈夫だよ」
白「どこが大丈夫なの! こんなにボロボロで!! 最近暖かくなってきたから、ずっとそばに居ることにするよ!」
雪「大丈夫だから、それにまだ寒いでしょ?」
白「ううん、暖かくなってきたし、きっと大丈夫! だからそばに居るからね!」
雪「……わかったよ……」
白「もう、鳥なんかに襲わせないんだから!」
雪「……ごめんね……」
白「謝らないでよ♪」
少し間があって
白「食べ物を取ってくるね」
雪「うん」
白「じゃあ、行って来るね!」
少し間があって
白(遠くから)「大丈夫ぅ?」
雪「大丈夫だよ」
少し間があって
白(遠くから)「大丈夫ぅ?」
雪「大丈夫だって」
少し間があって
白(遠くから)「大丈夫ぅ?」
雪「大丈夫だよ」
少し間があって
白(遠くから)「大丈夫ぅ?あ!」
SE 鳥
白「こっちに来るな!!」
SE ババッ
白「ハァハァ……良かった……」
雪「ありがとう」
白「守ることが出来て良かったよ♪ あ、食べ物を持って来ないとね!」
雪「大丈夫だよ。食べること……出来ないから……」
白「駄目駄目♪しっかり食べようね♪」(食欲的な意味だと勘違いをしてる)
雪「……ごめんね……」
SE 夜
雪「夜はまだ寒いでしょ?」
白「だ、大丈夫だよ……」(実はちょっと寒い)
雪「それに、怖いでしょ?」
白「う、うん……」
雪「日が落ちると、こうして風の音が不気味に感じるんだ」
白「夏と全然違うんだね」
雪「夏の夜は知ってるの?」
白「うん? うん。夏は基本的に夜に活動するから」
雪「そうなんだね。てっきり、夜は知らないのかと思ってた」
白「でも、夏の夜空と冬の夜空って全然違う」
雪「どっちの方が綺麗なの?」
白「冬の方が綺麗! こんなにキラキラしてるなんて……」
雪「よかった。一緒に夜空を見ることが出来て」
白「うん!」
雪「明日は暖かくなりそうだね」
白「そうなの?」
雪「いつもよりちょっと暖かいから」
白「これでいつもより暖かいの?!」
雪「もう春になるのかな?」
白「春になってくれないかなぁ」
雪「……そうだよね……春になるかな」
白「はふ……眠くなって来ちゃった」
雪「寝て良いよ。僕はずっとここに居るから」
白「じゃあ、ちょっと寝るね……おやすみぃ……」
雪「明日は暖かくなりそうだなぁ……」
時間経過
白「おはよう……」
雪「おはよ……」
白「! どうしたの?元気が無いよ?」
雪「うん……」
白「こんなに暖かくて気持ちの良い朝なのに!」
雪「……そうだね……お日様がとっても暖かいね……」
白「ちっちゃくなってるよ!」
雪「暖かくなったからね……」
白「ねぇ、どうしたら良いの?どうしたら助かるの!」
雪「僕は、雪うさぎなんだ……だから、暖かくなったら……消えて無くなっちゃう……」
白「いやだ!いやだいやだ!」
雪「……ごめんね……ごめんね……」
白「お友達になったのに!」
雪「そうだよね……お友達になったのに、お別れしなきゃいけないなんて…… 本当にごめんね……」
白「……謝らないで……悲しいけど……涙が出ちゃうけど……謝らないで! ありがとう!」
雪「ありがとう?」
白「友達になってくれてありがとう! そして、謝ってくれてありがとう! 僕が悲しむから、謝るんでしょ? だから、ありがとう」
雪「ごめん……じゃなくて、ありがとう。ありがとう……本当に、ありがとう。 きっと僕は友達なんか出来ずに、雪の埋もれたり、 鳥に目や耳を啄ばまれて消えるだけだったはずなのに…… 友達になってくれてありがとう」
白「一緒に見た冬の夜空、忘れないね」
雪「ありがとう……」
白「最後まで一緒に居ても良いよね?」
雪「うん」
BGM UP~最後に
雪「ありがとう」
白「ありがとう」
END
☆登場キャラ
雪うさぎ(『雪』と表記) ある日子供が気まぐれに作った雪うさぎ。目は南天の実、耳は葉。
白ウサギ(『白』と表記) 野うさぎで、冬毛でまっしろ。
白ウサギが巣穴からのそりと出てくる
SE カサカサ……
白「ふわぁ……よく寝た。 ……お腹空いたなぁ……」
SE ポフ、ポフ(雪の歩く足音を使用)
白「食べる物、あるかなぁ」
BGM~(以後足音など小さい音は無し)
白「あれ?君は……うさぎ?」
雪「そう……なのかな?」
白「赤いおめめに、長い耳……だけど、めずらしいね、葉っぱの色をしてる」
雪「葉っぱだからね」
白「見かけないけど、どこから来たの?」
雪「二日前くらいに、気まぐれに作られたの」
白「生まれたってこと?」
雪「まぁ、そんなかんじ」
白「とってもかわいいね♪」
雪「そうかな?」
白「うん!お友達になってよ」
雪「こんな僕なんかで良かったら」
白「やったー♪ そう言えば、ここらへんに棲んでるの?」
雪「棲んでると言うか、動けないから……いつでもココに居るよ?」
白「わかった! じゃあ、また来るね♪ ばいばい!」
雪「ばいばい」
数日後
BGM 変更
白「いるー?」
雪「あ、この前の」
白「あれ? 少し痩せた?」
雪「あれから晴れの日が続いてるからね、すこし小さくなっちゃったかな?」
白「ちゃんと食べないと駄目だよ! 探してくるね!」
雪「あ……食べられないんだけどなぁ……」
雪「これは、嘘をついてることになるのかなぁ?……まぁ、いいか」
白「ねぇねぇ! あったよー!ちゃんと食べてね♪」
雪「ありがとう」
白「じゃあ、まったねー!」
日が変わって。(間を空ける)
白「ねぇねぇ、ちゃんと食べてるー?」
雪「あ、そ、それだけど……」
白「わー♪ちゃんとふっくらしたね♪ よかったー!」
雪「う、うん……雪が降ったからね」
白「ちょっと寝むそう?」
雪「え?なんで?」
白「おめめが小さくなってるし、ちょっと元気なさそう」
雪「そんなことないよ」
白「そう? ちゃんと、夜は眠ってる?」
雪「ううん。いつも星空を見たりしているよ?」
白「え! 夜もお外に居るの?! 星空、綺麗?」 ※矢継ぎ早に畳みかけて、雪うさぎにネガティブな事を言わせる隙を作らないように
雪「うん。キラキラ輝いてて、とっても綺麗だよ」
白「そうなんだ! 今度起きてみようかな」
雪「本当に寒いから気を付けてね、カチカチになっちゃうよ?」
白「カチカチに?! それはやだなぁ」
雪「自分もだけど、木々も、空気も、全部がカチカチになっちゃうんだ。 多分星もカチカチになってるから、キラキラするから」
白「全部がカチカチ! そっかぁ、この山はきっと、カチカチ山なんだね」
雪「そうなのかな?」
白「カチカチ山ー♪」
雪「楽しそうだね♪(ほっこり)」
BGM 変更 ちょっと寂しい感じへ
白「また遊びに来たよー!」
雪「いらっしゃい」
白「あ! み、耳が片方無くなってるよ!」
雪「うん。今朝、鳥さんにとられちゃったんだ」
白「そんな!大丈夫?痛くない?」
雪「大丈夫だよ、痛くないよ」
白「だって、大怪我じゃないか! 心配だよ」
雪「ありがとう。でも本当に平気だから。痛くないから」
白「うぅ……」(心配だけど掛ける言葉が見つからない)
雪「それより、食べ物を探しに行かないと、お腹空いてるんじゃないの?」
白「そうだけど……また襲われたりしない?」
雪「襲われたら……仕方が無いんじゃないかな?」
白「そんなこといわないで! 近くで探すね! 絶対守るから」
雪「ありがとう」
少し間があって
白(遠くから)「大丈夫ぅ?」
雪「大丈夫だよ」
少し間があって
白(遠くから)「大丈夫ぅ?」
雪「うん、大丈夫だよ」
少し間があって
白(遠くから)「大丈夫ぅ?」
雪「大丈夫だから、安心して」
白(遠くから)「安心出来ないよ」
雪「困ったなぁ」
少し間があって
白「ただいま!大丈夫?」
雪「大丈夫だよ」
白「これ、あげるね。しっかり食べて元気を出してね」
雪「あ、ありがとう」
白「居ない間に、襲われたりしないでね」
雪「出来れば襲われたくはないんだけどね。保証は出来ないかな」
白「そんなこと言わないでよ。心配になっちゃう」
雪「きっと大丈夫だよ♪」
白「……わかった!じゃあ、また明日ね!」
雪「じゃあね」
日が変わって。(間を空ける)
白「おはよー!大丈夫?」(少し距離を持って)
雪「ごめんね……」(昨日の木の実や片目を鳥に食べられてる)
白「あー! 目が! 片方の目が無いよ! 大丈夫! 痛いよね!」(取り乱す)
雪「ごめんね。鳥さんに食べられちゃった」
白「そんな!……守らなきゃ駄目だ……守らなきゃ!」
雪「大丈夫だよ」
白「どこが大丈夫なの! こんなにボロボロで!! 最近暖かくなってきたから、ずっとそばに居ることにするよ!」
雪「大丈夫だから、それにまだ寒いでしょ?」
白「ううん、暖かくなってきたし、きっと大丈夫! だからそばに居るからね!」
雪「……わかったよ……」
白「もう、鳥なんかに襲わせないんだから!」
雪「……ごめんね……」
白「謝らないでよ♪」
少し間があって
白「食べ物を取ってくるね」
雪「うん」
白「じゃあ、行って来るね!」
少し間があって
白(遠くから)「大丈夫ぅ?」
雪「大丈夫だよ」
少し間があって
白(遠くから)「大丈夫ぅ?」
雪「大丈夫だって」
少し間があって
白(遠くから)「大丈夫ぅ?」
雪「大丈夫だよ」
少し間があって
白(遠くから)「大丈夫ぅ?あ!」
SE 鳥
白「こっちに来るな!!」
SE ババッ
白「ハァハァ……良かった……」
雪「ありがとう」
白「守ることが出来て良かったよ♪ あ、食べ物を持って来ないとね!」
雪「大丈夫だよ。食べること……出来ないから……」
白「駄目駄目♪しっかり食べようね♪」(食欲的な意味だと勘違いをしてる)
雪「……ごめんね……」
SE 夜
雪「夜はまだ寒いでしょ?」
白「だ、大丈夫だよ……」(実はちょっと寒い)
雪「それに、怖いでしょ?」
白「う、うん……」
雪「日が落ちると、こうして風の音が不気味に感じるんだ」
白「夏と全然違うんだね」
雪「夏の夜は知ってるの?」
白「うん? うん。夏は基本的に夜に活動するから」
雪「そうなんだね。てっきり、夜は知らないのかと思ってた」
白「でも、夏の夜空と冬の夜空って全然違う」
雪「どっちの方が綺麗なの?」
白「冬の方が綺麗! こんなにキラキラしてるなんて……」
雪「よかった。一緒に夜空を見ることが出来て」
白「うん!」
雪「明日は暖かくなりそうだね」
白「そうなの?」
雪「いつもよりちょっと暖かいから」
白「これでいつもより暖かいの?!」
雪「もう春になるのかな?」
白「春になってくれないかなぁ」
雪「……そうだよね……春になるかな」
白「はふ……眠くなって来ちゃった」
雪「寝て良いよ。僕はずっとここに居るから」
白「じゃあ、ちょっと寝るね……おやすみぃ……」
雪「明日は暖かくなりそうだなぁ……」
時間経過
白「おはよう……」
雪「おはよ……」
白「! どうしたの?元気が無いよ?」
雪「うん……」
白「こんなに暖かくて気持ちの良い朝なのに!」
雪「……そうだね……お日様がとっても暖かいね……」
白「ちっちゃくなってるよ!」
雪「暖かくなったからね……」
白「ねぇ、どうしたら良いの?どうしたら助かるの!」
雪「僕は、雪うさぎなんだ……だから、暖かくなったら……消えて無くなっちゃう……」
白「いやだ!いやだいやだ!」
雪「……ごめんね……ごめんね……」
白「お友達になったのに!」
雪「そうだよね……お友達になったのに、お別れしなきゃいけないなんて…… 本当にごめんね……」
白「……謝らないで……悲しいけど……涙が出ちゃうけど……謝らないで! ありがとう!」
雪「ありがとう?」
白「友達になってくれてありがとう! そして、謝ってくれてありがとう! 僕が悲しむから、謝るんでしょ? だから、ありがとう」
雪「ごめん……じゃなくて、ありがとう。ありがとう……本当に、ありがとう。 きっと僕は友達なんか出来ずに、雪の埋もれたり、 鳥に目や耳を啄ばまれて消えるだけだったはずなのに…… 友達になってくれてありがとう」
白「一緒に見た冬の夜空、忘れないね」
雪「ありがとう……」
白「最後まで一緒に居ても良いよね?」
雪「うん」
BGM UP~最後に
雪「ありがとう」
白「ありがとう」
END