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キリンチャレンジ・日本代表の海外組が帰国
2017-05-31 17:02ゼネラリストの時代――ってことですかね。先日発表された日本代表メンバーのお話です。初招集の宇賀神友弥と三浦弦太はいずれもサイドバック兼ストッパー、遠藤航はリベロとボランチ、倉田秋はトップ下、両翼、ボランチをこなす使い勝手のいいタイプ。ついでに言えば、ベテランの今野泰幸もそうですね。攻撃陣なら前線から2列目にかけて、どこでも使える久保裕也も。もっとも、約2年ぶりに復帰した乾貴士はマイスター(職人)でしょう、ドリブルの。ジョーカー(切り札)にはもってこいですね。スピードスターの浅野琢磨もこちらのタイプ。ただ、ワンピース欠けているような。前線の巨人(ターゲットマン)が。ゼネラリストでもある山村和也は一度、試す価値アリかと。
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トッティがローマ退団
2017-05-31 15:48
ついにローマの「王子」も退団ですね。ま、去就がはっきりしないので「引退」の二文字は使われていませんが。なんでも今季限りでローマを去るルチアーノ・スパレッティ監督が「ローマの副会長に就くのがトッティの希望」と暴露したそうですが。それにしても、ここまで偉大な選手になろうとは……1993年に日本で開催されたU-17世界選手権(現ワールドカップ)で初めて観たときには想像もしませんでした。彼がユベントス(イタリア)の「10番」だったらバロンドールの一つも取っていたんでしょうが、ローマ育ちでなければ、あの王様然とした独特のキャラは生まれていなかったかもしれませんね。一世一代の当たり役だったゼロトップは長く記憶に留めたいシロモノでした。
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U-20W杯・ベスト16で敗退
2017-05-31 12:52延長の末に0-1。日本の挑戦はベスト16で終わりました。最後のベネズエラ戦はやはり決め手不足ですかね。数打ちゃ当たるというスタンスもありますが、残念ながら「当たる」だけの数(量)が足りなかったかと。対戦相手のレベルが上がるほど、決め手の「ある・なし」が結果に直結しやすいのが悩ましいところです。その意味では日本の4得点のうち3得点を叩き出した堂安律の「今後」に期待でしょうか。さっさとフル代表に放り込んでほしいものです。世界を見渡せば、今季のCLで大ブレイクしたキリアン・ムバッペ(モナコ=フランス)も堂安と同じ19歳。若さを理由に見送る手はないですね。人を食ったようなプレーぶりは、とっくに「成人式」を終えているかと。
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16歳の神童、ブラジル発レアル行き
2017-05-25 22:17どうやらレアル・マドリード(スペイン)への移籍が決まったらしい。ヴィシニウス・ジュニオール。5月13日にブラジルのアトレティコ・ミネイロでプロデビューしたばかりの16歳だ。正式加入は来年夏だという。移籍金は日本円で約76億円という報道も。期待がふくらむ反面、そんな簡単に『ネクスト・メッシ』って現れるの? という疑念も渦巻いてくる。かつて『ポスト・マラドーナ』と呼ばれた選手の中で本家の域に迫った天才はいなかったけど。そう言えば、レアルが数年前に青田買いしたノルウェーの神童(ウーデゴール)は、いったい、どこへ?(移籍先じゃなくて)。飼い殺しにして、才能ある若者の未来を潰しませんように……と、ただただ祈るばかり。
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ユベントス6連覇の仁義なき(?)勝因
2017-05-25 20:33強い者が勝った――以上。いや、余談を。6連覇の最大の要因は『ポスト・メッシ』ことディバラの飛躍と言いたいところですが、やっぱり巨砲イグアインの加入だったかと。昨夏、当面のライバルと目されるナポリから獲得。いわゆる「仁義なき引き抜き」ですね。こちらを上げて、あちらを下げる。これぞ一石二鳥。しかもナポリと同様、6連覇に向けて目障りなローマから司令塔のピアニッチまで強奪する徹底ぶり。半ばやる前から結果は見えていたかと。イグアインが残留していたらナポリの優勝もあったかな。いかにも「勝つためなら手段を選ばず」というイタリアらしい権謀術数主義。いや、ドイツの名門バイエルンもよくやる手口で、あちらは史上初の5連覇達成……何だかなぁ。
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ミランを退団した本田圭佑の行方は?
2017-05-25 13:33いったい、どこへ行くのやら。様々な情報が飛び交っております。一部スポーツ紙で「年俸5億円が条件」という報道も。真偽のほどはともかく、商業的なメリット込みで妥当な線かどうか。すでに31歳。放映権バブルに沸くヨーロッパでも、さすがに現在の本田さんを純粋な戦力としてカウントするクラブは少ないでしょう。最も注目される「Jリーグ復帰」のシナリオは、条件面(特に金銭面)で折り合うクラブが諸外国になかった場合のみか。やっぱり国際市場を股にかけるセカンドキャリアのビジネス展開をにらみながら、交渉の優先順位を考えるのかな? 日本サッカー界への恩返しという体で戻ってきてほしいところだが、このあたりは意外と「浪花節」じゃないようで……。
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U-20W杯・日本0-2ウルグアイ
2017-05-25 12:06善戦? いや、完敗が妥当かと。個々の技量、試合運び、決定力……いずれもウルグアイが一枚も二枚も上手。世界の強国は概して先手を取ると、受けに回って、格下に「結構やれた」なんて思わせるから始末が悪い。思えば、ザックジャパンもヨーロッパ勢に勘違いさせられた「被害者」だったかと。高密度かつ連動性に富んだプレッシングはもとより、合理化が進んだポゼッションも現代風。もはや堅守速攻の一点張りじゃないんですね。しかも、みんなデカい。困ったもんです。日本は久保クン含め、個々に光るプレーはあったけれど、肝心の組織力で負けていたのが何とも。再三、ゴール前の密集突破を試みる日本の方が「古き良き南米」といった趣で……。嫌いじゃないけど。
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ACLの憂鬱、鹿島も浦和も……
2017-05-25 12:03いや、勝てないですね。決勝トーナメント第1戦で鹿島は広州恒大(中国)、浦和は済州(韓国)にアウェーで撃沈し、リーグ戦でも好調の川崎Fだけがムアントン(タイ)に先勝。鹿島はボランチのレオ・シルバと右MFの遠藤康を、浦和は得点源のラファエル・シルバを欠いたのが痛かったか。まあ、不運と言えば、それまでだが。ただ、負けるにしても、攻めてナンボの浦和が無得点では苦しいか。逆に鹿島は守ってナンボだから先手を取られたら厳しい。国内戦では敵地で強い「外弁慶」という特異体質もACLでは通用しないのか。第2戦での「逆転突破」に期待しつつも、それ以上に悪い流れをリーグ戦にひきずらないでね……というのが関係者の本音だとしたら、寂しい話だが。
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時代遅れの戦術が、最も新しい――。
2017-05-02 17:11550pt
『温故知新』という故事が、ある。
孔子曰く 故(ふる)きを温(たず)ね、新しきを知れば、以って師と為るべし――ということらしい。乱暴に言えば、昔のことや以前に学んだことを、もう一度調べたり、考えたりしながら、新たな道理や知識を見いだし、自分のものとすることだ。現代のサッカー界には、この孔子の教えに忠実な指導者が少なくない。
歴史のゴミ箱に捨てられていた「時代遅れ」の戦法を改めて取り出してみると、あら不思議。難局を打開するトリガー(引き金)になったりするのだから面白い。ここ数年、世界のトップレベルで目につくマンマークは、その一つだ。ゾーン(地域)を守るのではなく、人に張り付く。21世紀に入ってから、ほぼ見かけなくなった守備戦法である。
それがなぜ、いま見直されつつあるのか。
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