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ロボットクリエイターの近藤那央さんが、新しいロボットのかたち「ネオアニマ」が実現する社会について考察する連載「ネオアニマ」。今回は来年の個展に向けた新たな取り組みと、それらを出展したアートマーケットについてのレポートです。「ネオアニマ」のユニークな世界観は、果たしてシリコンバレーの人々にどのように受け入れられたのでしょうか。

近藤那央 ネオアニマ
第6回 ネオアニマ in アートマーケット

アメリカでの生活も早くも4年目になっていますが、テックのイメージが強いシリコンバレーの中で、細々とでも制作を続けていられる理由が、サンノゼのコミュニティにあります。お察しの通り、この地域はテック企業を中心とした資本主義の社会で、かなり文化的なトピックが少ない場所です。物価の高さから、アーティストがアート活動だけで生きていくのはほぼ不可能です。

そんな場所でも、いや、そんな場所だからこそローカルのアートシーンを盛り上げようと活動されている、ギャラリー経営者のCherriさんという方がいます。私は、そのギャラリーに訪れていくつかアートを購入させていただいた事がきっかけで、コミュニティギャラリーでの展示や、アートマーケットへの出展の機会をいただいたりしました。こういった機会があるということが、どこにも所属がない個人のアーティストの制作における非常に力強いサポートになっています。

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今年は、8月、9月、10月のそれぞれ第1週目の金曜日の夜に開催されたアートマーケットに出展しました。そこで、製作中のネオアニマや絵画を展示して、道ゆく人からさまざまなコメントをいただいて自分の制作物について新鮮な視点をもらったり、人々に説明したりする中ではじめて言語化できた作品にまつわるストーリーがありました。
今回はそのアートマーケットでの話を中心に、製作中の新作についてや、同時に展示した絵画など、私の作品に共通するテーマについても書きたいと思います。

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