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【特別対談】高橋栄樹×宇野常寛 『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』を語り尽くす ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.126 ☆
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【特別対談】高橋栄樹×宇野常寛 『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』を語り尽くす ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.126 ☆

2014-08-01 07:00

    【特別対談】
    高橋栄樹×宇野常寛
    『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 
    少女たちは、今、その背中に何を想う?』
    を語り尽くす
    ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
    2014.8.1 1vol.126

    AKB48ほか数々のミュージック・ビデオを手がける高橋栄樹監督の最新作にして、監督としては3本目のAKBドキュメンタリー映画『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』が7月4日に全国公開されました。
    今朝のほぼ惑では、前2作とはまったく違うつくりとなった今作を観た宇野常寛が、高橋監督にその真意を聞きます。

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    ▼プロフィール
    高橋
    栄樹(たかはし・えいき)
    ミュージック・ビデオ監督、映画監督。凸版印刷(株)映像企画部所属。AKB48の楽曲では「軽蔑していた愛情」「桜の花びらたち2008」「大声ダイヤモンド」「10年桜」「涙サプライズ!」「言い訳Maybe」「ポニーテールとシュシュ」「上からマリコ」「ギンガムチェック 高橋栄樹監督ver.」「永遠プレッシャー」などを演出。AKBドキュメンタリー映画の2本目と3本目、『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』と『DOCUMENTARY of AKB48 No flower without rain 少女たちは涙の後に何を見る?』も監督した。他にMVを手がけたアーティストはTHE YELLOW MONKEY、ゆず、Mr.Children、明和電機など。
     
    ◎構成:稲田豊史
     

    ▼『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』は全国劇場にて公開中!
     
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    ■正史を捨て、青春映画にしたかった
     
    宇野 『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』を観させていただきました。高橋監督が撮られるAKBのドキュメンタリー映画としては3本目になるわけですが、観客の誰もがまず感じるのは、ほぼ2014年に入ってからの内容だけでまとめてあることだと思います。

    高橋 映画として正式にゴーが出たのが2013年の10月くらいでした。もちろんそれ以前からカメラは回っていましたが、構成していくときに、自然に今年の出来事の比重が多くなっていったきらいはあります。製作委員会の話し会いでも、昨年末から今年にかけての大島優子の出来事を中心に作っていこうという結論に至りました。

    宇野 いつぐらいの段階でそういう方針になったんですか。

    高橋 国立競技場2日目の3月30日、大島優子の卒業セレモニーが荒天で中止になったあたりです。もともとは2013年と2014年の2回の選抜総選挙を映画の頭と終わりで挟む構成も考えていたんですが。

    宇野 結果、本編で選抜総選挙は伏流になりました。こんなに選挙の存在感がなかったドキュメンタリーは初めてです。

    高橋 総選挙の扱いって難しいんですよ。僕が撮った1本目、2011年の『〜Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』(以下、2作目)のときは、総選挙のバックヤードには、ほとんどテレビ局クルーがいませんでした。だけどその後、年を追うごとにテレビ中継される場所も機会も増えていった。だから僕らが映画として公開するとき、総選挙の映像素材は、テレビで出尽くしちゃっているんです。つまり「観たことないもの」を映画に出そうとすると、まったく違うものを入れるしかない。

    宇野 その結果、ひとつの軸が大島優子の卒業、もうひとつの軸が岩手の握手会事件からのチームA公演、という流れになったわけですね。

    高橋 やっぱり国立競技場2日目のインパクトは大きかったですよ。誰も見たことがない顛末でした。あれを描こうとすれば、必然的に軸は大島になります。膨大な尽力と予算のかかっているイベントが目の前で中止になっていく過程を目撃した、見届けてしまった衝撃ですよね。メンバーの誰も、まさか中止するとは思っていませんでしたからね。それを大島優子という一人の目線から切り取ることができました。

    宇野 僕は、国立競技場にあれほど尺を割いていたのが意外でした。監督のプライベートな視線がかなり生きている気がします。

    高橋 今回、はじめて自分でカメラを回したんですよ。結果、完全に自分の視点で撮れました。観客ひとりひとりが、メンバーの隣にいるような臨場感を味わってほしかったんです。今まではどうしても全体を撮りたいがために引きの画が多かったけど、円陣にしたって、メンバーとメンバーの間から撮ったほうが、みんなと一緒に円陣を組んでいる気になるじゃないですか。そういうふうに彼女たちと一緒にいる感覚が、プライベートな視線ってことなのかもしれません。

    宇野 高橋監督が『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(TBSラジオ)に出演されたときには、2作目が戦争映画、3作目(『NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?』2013年公開)が宗教裁判、と評されていましたが、今回は?

    高橋 青春映画にしたかったんです。今までMVのドラマシーンで作り上げてきたような、女子高内の人間的な支えあいみたいなもの。女子高にカメラが入った感じですね。

    宇野 たしかに、高橋監督がいつも撮っているPVの印象に近かったです。『ギンガムチェック』の長いバージョンというか。結果的にAKBを背負わされてしまった優子にエールを送りながら、不吉な予感を織り込まざるをえないという感じですね。

    高橋 今、ご指摘を受けるまではぜんぜんそう思っていなかったけど、言われてみれば『ギンガムチェック』ですね。

    宇野 しかし、今回は総選挙のエピソードが後退していることからも明らかなように、AKBの歴史を描くことを、ほぼ完璧に捨てましたよね。
     
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