月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」1月12日放送書き起こしダイジェスト!
シェア・ザ・ミッション 今週のテーマ:「ハタチの頃」
宇野 J-WAVE「THE HANGOUT」ここからは各曜日のナビゲーターが毎週共通のテーマを語る、非常に読みにくいタイトルのコーナーですね(笑)、「シェア・ザ・ミッション」のコーナーです! ちゃんと言えました! はい、今週のテーマは「ハタチの頃」。
いやー、「ハタチの頃」ねえ。僕はね、結構普通のダメなやつでしたよ。ちょうど浪人していて、だいたい大学入るくらいの年ですね。あんまり世の中の事に興味が持てないし、頑張っても良い事があるようにも思えなかった時期っていう感じでしたね。で、そのことに特に疑問もなくて、わりかしテキトーに、「自分の趣味を追求していればいいや」って、そんなことくらいしか考えてなかったと思います。いわゆる「(一人)ぼっち」っていうタイプではなくて、テキトーに大学で見つけた仲間達とテキトーにつるんで、楽しくやっていましたね。一番の関心事といえば効率よく娯楽を消費することで、部屋でケーブルテレビを見ながらゴロゴロしている時とか、安くて美味しい定食屋を見つけた時が一番幸せでした。
あの、僕本当に特に語るべきことのある学生ではなかったですよ(笑)。そんなに変わったこともやっていないし。でも、特に不全感はなかったんですよ。毎日が辛くてやりきれないとかそんなこともなくて、まあそれなりにコンプレックスみたいなものも抱えていたと思いますけど、そんなに悪くない生活だなってことも思っていましたね。というか、そもそもそこまで自己評価みたいなことを真剣に考えてもいなかったですね。わりと、どうでもいいと思っていました。以前も話しましたけど、僕が大学4年間で一番時間使ったのって、ゲームの『三国志7』なので。そういった人間が当時の思い出を語れと言われても、「意外と馬騰でプレイするのとか楽しいよ」とか、そういう話しか出てこないですよ。「みんな、劉備や曹操でプレイするのが好きだけど、馬騰とか袁紹とかでやるのも悪くないよ」とか、そういう話ですよね、学生の話で僕ができるのは。
それで、そんな感じがなくなってきたのは就職してから、25,6歳の頃ですかね。
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