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工場直売で『かりん糖の鮮度』を知る 東京都板橋区
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工場直売で『かりん糖の鮮度』を知る 東京都板橋区

2015-03-22 22:00

    ●東京都板橋区地域編集長 田原誠司の記事をご紹介します!

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    かりん糖はできたてがいっちゃんうまい!

    東京都板橋区中丸町の『中野製菓』を紹介する。
    毎週水曜日と土曜日に開催される『かりん糖の工場直売』を知らない人、
    笑顔をひとつ損してますよ!


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    ▲人気ベスト3

    人気のトップは『板橋のいっぴん』に選ばれている『黒糖』、
    次が『ピーナッツ』で、3位が『白』。6~10月には『塩』が2位に入ってくるそうだ。


    直売会に集まるお客さんの目当ては「味・安全・価格」の3拍子が揃ったかりん糖だけでない。
    さらに安い『久助』を買えることが直売会の大きな魅力だ。
    『久助』の語源は米菓業界の符丁で「わけあり品」を意味する。
    直売では2~3個がくっついていたり形が不揃いなかりん糖が
    『久助』として180グラム108円で売られるのだ!


    さらにタイミングが合えば、できたてのかりん糖をサンプルとして味わうこともできる。
    まだあたたかいかりん糖をぜひ体験してほしい。


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    ▲『久助』はひとり5袋まで

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    ▲週2回の直売会が大人気

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    ▲第一土曜日は『いっぴんデー』

    『板橋のいっぴん』(詳細はこちら)に選ばれたお店が数店集まるので、
    毎月この日を楽しみにしているお客さんも多いとか。


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    ▲ときにはこんな例外も

    カラメル……からめ……やりおる。


    ■かりん糖の工場見学
    地域編集長・タハラが『黒糖かりんとう』の製造工程を見学させてもらった。
    印象に強く残ったのは、コンピューターで100分の1秒単位まで制御している機械であっても、
    横でかならず人間が目を光らせていること。
    やっぱり「人」なんだよなあ。


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    ①主原料の小麦粉を他の原材料と合わせ、寝かせて発酵させると、容器からあふれるほどに膨らむ。
    ②③生地を板状に伸ばし、かりん糖の形に裁断。
    ④揚げる。国内(つまり世界)でも珍しい4度揚げ!

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    ⑤揚がりたて。味は素のまま。
    ⑥極秘ブレンドの黒蜜でコーティング。
    ⑦「ほぐし」の技が光る。
    ⑧乾燥庫で水分を飛ばしつつ熱を冷ます。

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    ⑨品質チェック。『久助』誕生の時でもある。
    ⑩機械による正確・迅速な袋詰め。
    ⑪梱包マシン。

    ⑧の直後のかりん糖を特別に食べさせてもらった。
    ただでさえおいしいかりん糖が、さらにうまい!
    まだ温かく、「堅やわい」としか言いようのない不思議な歯応え。
    「この状態で売れたら製菓業界に革命が」とつぶやくタハラに
    「そうもいかないんです」と答える人物こそ
    『中野製菓』の代表取締役・中野万博(かずひろ)さん、通称バンパクさんだ。


    バンパクさんは1951年(昭和26年)創業の『中野製菓』の3代め。
    創業者の孫にあたる。
    当時農家だったお祖父さんが北海道で屋台(!)のかりん糖屋に出会い、
    一度だけ(!)つくり方を教えてもらったのが『中野製菓』の原点なんだそう。



    ■バンパクさんにいろいろ教わる
    「できたてがいちばんおいしい。でも、この状態で包装すると
    袋に熱がこもって台無しになってしまうんです」とバンパクさん。


    じゃあ、できるだけおいしく食べる方法は? と質問すると
    「一日もはやく食べること」に尽きるとか。


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    ▲「おいしさは鮮度!」

    他社のかりん糖の賞味期限は3ヵ月ほどに設定されている。
    ところが『中野製菓』は1ヵ月!

    「3ヵ月経っても品質に問題はないですよ。
    でも、すこしでもおいしく召し上がっていただきたいので『1ヵ月』なんです」(バンパクさん)。

    冷蔵庫に保管したら? と質問すると「固くなっちゃうんです」という回答が。
    『中野製菓』のかりん糖が食べきりサイズの80グラム(108円)なのは、鮮度が理由だ。

    「元はもっと多かったんです。80グラムのものは商品でなくおまけ用でしたが
    『このサイズがほしい』という声が多くて」(バンパクさん)。

    あくまでもどこまでも「お客様本位」だ。

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    ▲かりん糖大王、バンパクさんこと中野万博さん

    (※金額はすべて税込みです)
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    『中野製菓株式会社』
    住所:東京都板橋区中丸町28-14
    最寄り駅:東武東上線『大山』駅 南口から約850メートル 徒歩約11分
    電話:03-3955-5585

    工場直売所営業日時:毎週水曜日・土曜日 8時~17時

    ホームページ → こちら 
    Facebook → こちら 
    通信販売あり → こちら
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    【■026 取材日:2015年3月11日】


    ※東京都板橋区地域編集長 田原誠司の記事はこちらから読めます。
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