ヒーロー
 最近の作品だと、「ヒーローアカデミア」がヒーロー側の視点とは別にヴィラン側(敵役)の視点を描き出したのが話題になりました。

 ヴィランという言葉は「悪役」というより「かたきやく(敵役)」という意味合いが強く、主人公に対して、物語においては正義を執行するものに対して、欲望第一主義でそのために世の正義と相対する存在として描かれるものがヴィランです。まぁ平たく言えば悪役なわけです。

 「科学はすべてを解決する」の5巻にもこの「悪役論」の話を書いているので、コミックスを持っている人は合わせて読んでもらうと面白いのですが、最近の「悪役」のトレンドというか傾向なんてものもあって、自分もお話を作るのがお仕事でもあるわけで、その辺は多くの漫画やドラマ、映画をみて分析、解析しているわけです。

 細かい解説はあとにまとめるとして、自分は自分の属性的に、まぁ言うまでも無く悪属性なわけですが、悪属性というのは別に社会に混乱をもたらし、世界を破壊する存在・・・ではなく、純粋にある一定の状況で一線を越えるかどうか、超えれるかどうかの線引きでしかないと自分は思ってます。

 基本的に野放図に無計画に欲望に身を任せて暮らすと滅びが待っているのを学習しているからしないわけです。学習してからしないのと、ダメだと言われてるからしないのは大きく差があるわけです。

 逆に言えば悪にも正義にもやばいヤツ、クズはいるってことです。

 例えば最近Twitterで話題になってた、核兵器廃絶運動をしている人の行動は正しくても、「私は歴史の正しい側にいる」という発言をしてて話題になってます。

 この思考「私は正しい」は「だから何をしても許される」という巨悪の思考と一心同体なわけです。そもそもこの考えがぶつかって戦争が起こって殺し合いが生まれたわけですから、正義が1周回って悪の魔王になってるパターンですね。それなんてポケモンの裏ボス。

 ま、そんな重い話はさておき、自分は「気軽に生きること」こそ、楽しく生きていく、自分が世間からいつ悪になってしまうかもしれない、いやむしろ全方位に正義であることは不可能が故に悪を名乗ってるわけです。これって気楽じゃ無いですか?

 そんな感じで「悪について」論はいくらでも話ができるのですが、そういえばコロナ禍のときに、声優の新谷真弓さんにシナリオを提供したお話のテーマもまた「悪」でした。

 新谷真弓さんといえば、キルラキルの蛇崩乃音をはじめ、フリクリではハル子先生、プロメアではルチア、来年発売のギルティギア最新作ではジオヴァーナというキャラボイスなどなど広く活躍されている声優/女優さんです。クセのある声は一度聞いたら忘れられないので知っている人も多いはず。

 ご存じない方は是非とも一度みてみてください。


(無料)アンチヒーロー株式会社 第1話 前編/後編ちょっと
https://www.youtube.com/watch?v=VBByt9egYcY
https://www.youtube.com/watch?v=V2EyuOJnU64
(有料)フル版はこちら
https://booth.pm/ja/items/2071017


 さて、「悪」に対するいろいろな作品がありますが、最近ちょっと、これは鼻につくぜ・・・というのがあるので、ちょっと高慢に語らせて頂こうと思います。

 世界のイチヴィランとして。もの申す!(笑)

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