ハルナガニ

観劇で感激して帰ってきて勢いで書いてます。

渡辺いっけいさんにご招待いただき、三軒茶屋「シアタートラム」に。
東京都内では数少ない風情のあるトラム(市街電車・東急世田谷線)の始発駅、
三軒茶屋駅のすぐ隣。会場もさほど大きくないので、前列で観ると役者さんがもうまさに目の前です。(薬師丸ひろ子さんとの距離に大興奮)東京はこんなスターにすぐ逢えたりできるお芝居が観れてやっぱり贅沢な場所だなぁと実感。
北海道まで来てくれる舞台って少ないのよねぇ、学生のとき羨ましかったもんなぁ。

実は急遽行けることになったので、全く予備知識もなく先入観もなく。
まっさらでただ観にいったの。いっけいさんのお芝居、ってだけで。

とにかく幕開いて一分、冒頭から笑えます!

いや決してコメディなストーリーではないんですが、いっけいさんが本当に楽しい芝居をされる方で、もちろん僕はテレビでも大好きな役者さんなのですが、これまた舞台となるとまさに水を得た魚といいますか、本当に板の上で演じるのが好きな人なんだろうなぁ、などと勝手に想像して観てました。ニヤニヤ楽しく観てたのですが、そこからが大変。
勝手に油断してたら、それはそれは怒涛の、というか驚愕の展開!
一瞬何が起きてるのか頭のなかがついていかず脳みそわしづかみ状態のままキャストが四方八方時間軸も飛び越えて絡みあう展開へ。

こういうの…本当に大好きです!!!
 
たまらん!やっぱ舞台はいい。観客も戸惑いを隠せないまま(だったと思いたい、僕のようにw)ストーリーはどんどん進行していく。自分が今いったい何処にいるのかさえ不安になるくらい、なにかにつかまっていないと振り落とされるような、そんな仮想現実のような体験。
そう、そもそも芝居はつくりものなのだから
仮想なのだけれど、わかっちゃいるのに感情移入や人生を投影しながら観ていると、すっかり現実の世界に置換して意識のなかで共存してしまった自分に気がついた。ん?まてよ?と、そうこうしているうちにあっというまに終演。
いやいや、これは始末におけない(笑)
今週仕事に復帰できないかも?と思うくらい頭のなかがまだグルグルしている。
この感覚はなかなか日常では味わえない。だから観劇はやめられない。

集客のためだけに有名人が出演している舞台とは全然違う!

映画ならまだこのストーリーをわかりやすく表現する手法はあるかもしれないが、よくぞ舞台にしてくれたもんだなぁ、と僭越ながら感心。

こういう演劇、もっともっとたくさんの人に観てもらいたいよなぁ、とあらためて思いました。
伝える仕事をしている元舞台俳優現DJのくせして、東京で生きていこうと決めたきっかけをくれた演劇界に全く還元できてないよなぁ、と。
己の無力さを感じてます…いっけいさん、すんません!

細田善彦さん、この方初めて知りましたがヤバいです!これからチェックします。

まだ東京も大阪でも観れるチャンスはあるので、気になった方は是非一度。ハルナガニ
 
追伸:僕ステマとかいっさい書かないんで!自分が観て楽しかった演劇しか推薦しません。
観終わってすぐ書いてるので乱筆乱文お許しを。