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山田玲司のヤングサンデー 第169号 2018/1/15

「本気」になったら大丈夫なのか?問題

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年末にやった人生相談回。

お陰様で大好評だったんですが、1つ1つの問題に時間をかけすぎてしまって、お答えできないものが沢山あるので、時々ここでお答えしていきます。


今回はその1回目です。


Q

僕は今高校三年生です。 

ドレスコーズに影響を受け、ロックやその他もろもろのサブカルチャーなどが好きで自分にとっては何もない町で、クラスが40人程の2クラスの中学時代には気の合う人などおらず、かといって虐めなどは受けるタイプでもなく本当の友達はいなくて、いわゆる不良かもしれないですけどヤンキーになる理由もわからないまま我が道を貫いてきました。

中学時代は部活は強制で、親が小学生のサッカーチームの監督で、自分も子どもの頃から一応練習に参加したりしていたので、サッカー部に入りました。

しかし、元々面倒くさがりな自分にとっては朝は早いわ、休みなし。本当に辛かったです。唯一の文化部の吹奏楽部に、入るという手もありましたが女子しかいなく注目されるのは嫌いなので断念しました。


本当に心開ける友達もいない自分にとっては勉強などは面倒くさく一人でいいやと思い偏差値42ぐらいの高校でいっかと思い今に至ります。


そして最近生まれ変わって、赤点ばっかしの自分を更生し、自分の追求しているピュアな音楽を作らないと将来が駄目だなと思った矢先に今回のヤンサンのタイトルを目にして相談させて頂きました。


こんな人間どう思いますか?本気を出せば変われる自信がある自分を受け止めてくれる人はいると思いま すでしょうか?

(連絡先なし) 

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A

この感じは本当にわかります。

「学校」という場所にいる時期に特に感じる気分でしたね。

社会全体がそうなんだけれど、特に「学校」という場所では「何かで高評価を取っていないとダメなやつ」と言われるものです。


そんな環境で「他人からの目」を意識しては「俺も本気出さないとな・・」・・なんて思ってしまうわけです。


とは言っても、何に「本気」になればいいか、もう1つ納得がいかないので、本気にはなれないまま「ふりだしに戻る」を繰り返すわけです。


そんな自分をついつい責めてしまいがちなんだけど、問題は「自分」にあるわけではありません。

そもそも「本気になるべきこと」について、深く考えない世の中の空気に問題があるのです。


高校生だと「野球部」とか「英語検定」とか「全国模試」なんかに「本気」になってると、周囲は褒めてくれます。


反面「ネトゲ」や「バイト」や「追っかけ」なんかに「本気」を向けていると、周囲は冷たくなり「ダメ人間」というレッテルを貼られます。


「そりゃあそうだろう」と言う人もいるでしょう。

ところが、僕が「絶望に効くクスリ」で取材した「人生を楽しんで生きている人」ってのは、大抵「後述タイプの人」でした。