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山田玲司のヤングサンデー 第321号 2020/12/21

「世の中」を勝手に作る

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「とにかく腹が立って仕方ない」

今年はみんなそんな気分だったんじゃないでしょうか。


普段あれだけとんでもない額の税金をぶんどってる「国」だの「自治体」だのが、肝心の時にろくに助けてくれない。

それどころか「利権構造バレバレ」のネジ曲がった政策でいつもの「隠蔽作戦」で霧の中では悪代官と越後屋の影が透けて見える。


SNSでは陰謀ネトウヨけんか祭りが続き、テレビは相変わらず30年前の劣化版みたいな放送をダラダラ流してる。


僕も今年はずいぶん腹を立てていた。


政治だの世間だのマスコミだのに腹を立てても、それらの「状態」は歴史の流れの中から生まれているので、意味がないのはわかっている。


とはいえあまりに酷い支配層の振る舞いにうんざりするし、それを批判できない「世の中」にもうんざりする。



今週のヤングサンデーで「腹を立てるのにも飽きた」と言っていたけど、本当は「飽きた」というより「切り替えることに決めた」という方が近い。

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【世の中】


いつの時代も多くの人が「世の中」に苦しめられる。


おまけに「世の中」てのは、基本的に自分1人ではどうにもならない。

勇み足で「過激な行動」に出た人の多くが命を落としたりしている。


「世の中」は栄える。そして腐る。賞味期限だか有効期限だか、そんなものがあって「いい時」はいずれ「悪い時」になる。


「悪い時」に生まれて生きる事になったのなら、諦めて「変化の時」を待つしかない。


インドは独立したし、女性にも選挙権が与えられた。

18歳の若者に「戦闘機に乗って死んでこい」とも言わなくなった。


変化の時を早めるために個人が出来ることは「ゼロ」ではない。

投票も不買運動も契約変更もできる。


酷い世の中も「そのまま」ではないだろう。

その時が来たら何かが大きく変わる。


せいぜい「しなやかさ」を維持しつつ機嫌よく「ダメな時代」をライドするしかない。


「硬い木ほど折れやすい」なんてのは昔から言われていた事。

「世の中バカなのよ」なんてのは北の女王が昔から言ってた事。


なんて・・全部わかっているのに、今年は本当に腹が立つ年だった。




【勝手に創生】