━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
山田玲司のヤングサンデー 第9号 2014/11/24
夢を見るのはバカのすることか?
───────────────────────────────────


「夢は叶うんですか? 現実は厳しいんですよ?」みたいな話は子供の頃からさんざん聞かされてきました。

僕の高校時代は「バブル前夜」で国中が何か「わくわく」していて、「みんな頑張れば夢は叶うよ!」みたいな空気が一杯でした。
僕は「全員が無条件に夢を叶えられるわけないじゃん」「そもそもお前ら何も挑戦してないじゃん」なんてイラついてて、そんな調子のいい夢を見てる連中が大嫌いでした。
ともかくバブル時代は「景気がいいから何もしなくても何とかなるんじゃん?」みたいな時代だったのです。

最近は不景気で(子供じみた夢にお金が回らないので)、余計に「夢なんか叶うわけない」という雰囲気が優勢に感じます。
「私は将来○○になります!」みたいに夢を語ると、いまだに「ゆとり」「中2病」とか言う人がいて、おなじみの冷笑で、前向きな若者が気の毒でたまりません。
言っている事は同じでも景気次第で言うことを変えるのだから、人間の発言なんてあてにはなりませんよね。

若いころ「俺はビッグになる」みたいに思っていて、たいした挑戦も努力もしなかった人ほど「社会は甘くない」と言うのは昔からです。
その上、職場できつい目にあわされてる気の毒な人が「夢なんか叶わねえよ派」になっているのだと思う。

自分の夢に対して、努力も挑戦もしないで、他人に「現実見ろよ」とか言っている人は無視すればいいんですけど、それなりに努力も挑戦もしてきた人が「夢なんか見るもんじゃないよ」とか言っているとしたらちょっと切ない

でも本当にそんな人いるのだろうか?

「夢なんか見るな」という人は、できる限りの努力もしないかった「負け犬」なのだろうか?
限界まで夢を追いかけて努力と挑戦をしてきた人は、若者に「夢なんか見るな」と言うのだろうか?