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看板から3つの文字が消えた!? 取り戻すのは、あなた次第かもしれない…

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天皇陛下「生前退位」ビデオメッセージの真意 田原総一朗

http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/100463/081200078/?P=1

天皇陛下の深い教養とノブレス・オブリージュ

なぜ玉音放送を望まれたのか

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47662?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link&utm_content=top

多くの示唆に富んだ天皇陛下の玉音放送

ブロードバンドネット時代のELSIを考える

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47619?utm_source=editor&utm_medium=self&utm_campaign=link&utm_content=recommend

 

天皇生前退位 制度化は「憲法改正が必要」

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160822-00000088-nnn-pol

天皇の退位制度を採用するには憲法改正を要せず、皇室典範を改正すれば可能であるというのが政府見解である(高辻正巳内閣法制局長官昭和46年3月10日衆院内閣委員会、瓜生順良宮内庁次長昭和47年4月26日参院予算委員会第一分科会)。園部逸夫元最高裁長官の『皇室法概論』456頁もそう指摘している。したがって、内閣法制局が退位制度を設けるためには憲法改正が必要、というはずがないし、退位制度が第1条と抵触するという理屈もにわかに理解しがたい。

一体誰がそう言ったのかが、この報道では分からない。こうした重大な報道は、極力、情報源を明示すべきである。さもなければ匿名を隠れ蓑にした情報操作にメディアが利用される恐れがある。過去の政府見解との整合性についても問うべきであり、無批判に情報を垂れ流すべきではない。

http://person.news.yahoo.co.jp/yanaihitofumi/comments/posts/14718530331932.6711.00880/

 

「旧皇族」は老人しかいないのだぞ 小林よしのり

http://blogos.com/article/187367/

腹を斬る覚悟で叛逆しているのか?

http://blogos.com/article/187552/

天皇陛下の「お言葉」 国民の消費生活にもご配慮

http://www.news-postseven.com/archives/20160821_440777.html?PAGE=1#container

 

新聞各紙は、陛下の「深い反省」をどのように理解したか?

http://www.mag2.com/p/news/216131?utm_medium=email&utm_source=mag_news_9999&utm_campaign=mag_news_0817

 

【終戦の日に考える】日本で抹消された『炎のランナー』の最期 木村正人

http://blogos.com/article/92327/

48年前のオリンピック、ある男性の勇気ある行為が彼の人生をめちゃくちゃにした。

http://www.imishin.jp/peter-norman/?ref=fb

ロクテ、“狂言強盗”騒ぎを謝罪「話を大きく誇張した」/競泳

http://www.sanspo.com/rio2016/news/20160822/rio16082205020018-n1.html

 

NHK「おはよう日本」五輪開催5つのメリット(涙)

https://twitter.com/kingo999/status/767508879911432192

オリンピズム

http://www.joc.or.jp/olympism/charter/konpon_gensoku.html

エチオピアのマラソン選手、抗議のポーズでゴール リオ五輪

http://www.cnn.co.jp/showbiz/35087804.html

 

次の東京は「五輪後の不況」を避けられるのか

五輪が持続的な成長をもたらすとは限らない

http://toyokeizai.net/articles/-/132558?utm_source=morning-mail&utm_medium=email&utm_campaign=2016-08-22

 

日本選手はなぜ謝るのか/為末大学

http://www.nikkansports.com/olympic/rio2016/column/tamesue/news/1697656.html

「瞬間の興奮」の価値揺るがすドーピング/為末大学

http://www.nikkansports.com/olympic/rio2016/column/tamesue/news/1695663.html

http://www.nikkansports.com/olympic/rio2016/column/tamesue/

リオ五輪開会式総監督、フェルナンド・メイレレスってどんな人?

http://bylines.news.yahoo.co.jp/atsumishiho/20160807-00060815/

(リオ五輪開会式)映画監督フェルナンド・メイレレスの演出は日本や広島の思いと工藤めぐみのサンバ!

http://comorebi-road.com/rioenshutu20160806

フェルナンド・メイレレス監督【リオ五輪開会式の演出家】ってどんな人?プロフィールや代表作は?

http://officeliberty.main.jp/archives/7354

町山智浩 リオ五輪閉会式 東京引き継ぎセレモニーを語る

http://miyearnzzlabo.com/archives/39239

安倍首相のマリオ姿を世界はどう報じたのか

海外メディア、ネットの反応は?

http://toyokeizai.net/articles/-/132735

 

08/06 【リオ五輪開会式】経費削減もブラジルらしさ 東京、問われるメッセージ

 

http://e-wise.kyodonews.jp/index.php?screenId=00&procId=01&contentsId=02&newsKey=20160806KKPOL013201.2.N.20160806211021.10.UTF8.xml

5日に行われたリオデジャネイロ五輪の開会式は、ブラジルらしい情熱的な演出で彩られた。広大な国土に豊かな自然を抱える国だからこそ発信できる「地球環境の保護」のメッセージを発信し、強いインパクトを残した。経済の失速が大会の財政を直撃し、大会組織委員会は経費削減を余儀なくされたが、世界に問題を提起したリオの好例は次回2020年東京五輪にヒントを与えた。

 ◆緑の五輪マーク

 「共に夢を生き、共に歩もう」。組織委のヌズマン会長は開会式のあいさつで、大きな身ぶり手ぶりで呼びかけた。約4時間にも及んだショーは、哀愁漂うボサノバのメロディーや熱狂的なサンバのリズムで選手や観客を興奮させた。

 同時に、自然破壊への危機感も前面に打ち出した。同国北部のアマゾン川流域に広がる世界最大の熱帯雨林は、地球温暖化の影響などで面積が急速に減少しているとされる。ブラジルが持つ魅力と問題の双方を、世界と共有しようとする姿勢が表れた。

 象徴的だったのは、選手団の入場行進だった。選手は手にした「種」を、一人ずつ会場に置かれた銀色のオブジェに植えていく。やがて葉を茂らせた木々が現れ、緑の五輪マークが夜空の下に浮かび上がった。演出を手掛けた映画監督のフェルナンド・メイレレス氏は「地球全体が、人類が(自然破壊の)脅威にさらされている。自分たちの星を攻撃することはやめなければいけない。それがメッセージだ」と話した。環境問題に真正面から光を当てた演出は新鮮だった。

 ◆エコ聖火台

 今回の開会式は、近年の夏季五輪とはひと味違った。08年北京五輪は圧倒的な迫力で、豪華絢爛(けんらん)な式典だった。12年ロンドン五輪は映画「007」のジェームズ・ボンドやコメディー「ミスター・ビーン」の俳優ローワン・アトキンソンさんも登場し、ユーモアも交えた。今回は大がかりな仕掛けは少なく、シンプルだった。

注目を集める聖火台の点火でも、驚くような工夫はなかった。むしろ環境負荷の軽減を訴えるため、意図的に小さな炎しか出さずに二酸化炭素排出を抑える「エコ聖火台」をPRした。

 運営面では当初の予定から約1時間終了が遅れたが、事前に心配されたテロはなかった。視察した東京五輪組織委員会の関係者は「運営はとてもスムーズだった」と好印象を口にした。

 AP通信によると、不況の影響で当初から経費の半分がカットされ「予算はロンドンの12分の1、北京の20分の1」(メイレレス監督)の規模だったが、それでも立派なセレモニーを実現することが可能だということを証明した。

 ◆理念

 4年後の東京五輪の開会式について、組織委幹部は、日本が誇る最新のテクノロジーをフルに駆使した演出になると予想し「間違いなくデジタル五輪の様相を呈するだろう」と指摘する。そこで重要になるのは、単なる技術力のアピールにとどまらず、リオのように「東京ならでは」の明確なメッセージを発信できるかどうかになる。

 東京は招致段階から「なぜ東京か」という開催理念が弱いと指摘された。その課題は今も残る。開会式に出席した組織委の森喜朗会長は「リオらしい情熱的なパフォーマンスの数々を間近で拝見し、感銘を受けた」とコメントした。あと4年の間、東京だからこそ訴えられる理念を探すことになりそうだ。

b開会式会場に現れた木々(中央下)と浮かび上がった緑の五輪マーク(共同)


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リオデジャネイロ五輪開会式で、聖火台に点火する最終走者のバンデルレイ・デリマ氏=5日(共同)>>

リオ五輪は成功例の「象徴」、IOCバッハ会長が評価

http://www.afpbb.com/articles/-/3098201

「象徴的で記憶に残る」=リオ五輪を総括-バッハIOC会長〔五輪〕

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016082100009&g=spo

トランスジェンダーのトイレ使用指針、米判事が履行差し止め

http://www.afpbb.com/articles/-/3098440?cx_part=txt_topstory

トランプ氏が陣営刷新 クリントン攻撃の急先鋒

ドナルド・トランプ氏の選対本部長が辞任 親ロシア派との「不穏な関係」背景に

http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/20/paul-manafort-resigns_n_11625034.html

ドナルド・トランプ氏、「最も危険な政治フィクサー」起用で過激路線復活か

http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/18/donald-trump_n_11580060.html

 

6人に1人の子どもが貧困の日本、なぜ「子どもの豊かさランキング」で世界3位に?

http://netallica.yahoo.co.jp/news/20160801-32768530-urepia

オトナの秘密基地。世界に認められた日本のすごーい図書館

http://jimococo.mag2.com/zenkoku/10483?l=qls0995d8d

金沢海みらい図書館(金沢市)

武蔵野プレイス(武蔵野市)

国際教養大学中嶋記念図書館(秋田市)

武雄市図書館(武雄市)

六花文庫(札幌市)

ドイツは車齢30年で減税、日本は車齢13年で増税。なぜなのか?

http://car-me.jp/articles/2147?p=4

地中海のマルタ島、ピアノ氏が要塞都市を再生

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/bldcolumn/14/660654/081200012/

災害と都市デザイン──ニューヨークの「レジリエントな街づくり」への挑戦

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/bldcolumn/14/605109/081100019/

日本の1人当たりGDP、香港・イスラエルに抜かれる 14 
過去最低の20位 2015/12/25 20:23

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS25H4Z_V21C15A2EE8000/

【悲報】バカンス満喫中のイタリアと日本の一人あたりのGDPがほぼ変わらない件 労働生産性に至ってはボロ負け

http://blogos.com/article/187366/

福島第一の凍土壁、凍りきらず 有識者「計画は破綻」

http://www.asahi.com/articles/ASJ8L4QQHJ8LULBJ00K.html

トラック運転手不足深刻 物流システム瀬戸際

http://japanseimei.com/?p=765

蓮舫氏「岡田代表は大好き、ただ本当につまらない男」

http://www.asahi.com/articles/ASJ8R4TSKJ8RUTFK008.html?ref=smartnews

辛坊治郎氏が激怒。米軍への「ヘイト」にしか見えぬ朝日新聞の投書欄

http://news.livedoor.com/article/detail/11915099/

安保法巡る元最高裁判事の論文、法律家の機関誌が不掲載

http://www.asahi.com/articles/ASJ8N72LWJ8NUTFK00J.html

むのたけじさん死去 101歳のジャーナリスト

http://www.asahi.com/articles/ASJ8P2DW1J8PUJUB001.html

手塚治虫と戦争

http://tezukaosamu.net/jp/war/timeline.html

監視塔の上で経験した大空襲

http://tezukaosamu.net/jp/war/entry/30.html

人生観を変えた軍事工場での空爆体験

https://www.youtube.com/watch?v=OkuGTc3wjdA&feature=youtu.be

手塚治虫の戦争体験

https://www.youtube.com/watch?v=Q4KWSnm6TVA&feature=youtu.be

 

五木寛之さん「永さんや巨泉さんが反戦を語った理由は」

http://digital.asahi.com/articles/ASJ8D6R84J8DUCVL023.html?rm=504

連載「笑いにのせて」2 作家・五木寛之さん

 永六輔さん、大橋巨泉さん、そして昨年亡くなった野坂昭如さんと、戦後のサブカルチャーの旗手たちが、ここへきて一斉に退場されたという感じがありますね。みな早大に入って中退する訳ですが、出会ったのは私的にではなく、それぞれテレビやラジオの仕事に関わっていた20代の頃です。お互いライバル意識もあり、つるむことはありませんでしたが、一目置いている同志でもありました。

 1950年代から60年代にかけて、日本でもカウンターカルチャーとしてのマスメディアが一つの流れとして成立してくる時代。その中で大きな位置を占めていたのが、作詞・作曲家放送作家でもあった三木鶏郎(とりろう)さん率いる「冗談工房」でした。

 永さんはそこでアシスタント格、野坂さんはマネジャーをやっていました。僕も三木さんの「音楽工房」「テレビ工房」に関わるようになります。当時は作詞もやれば番組の構成もやる、評論も書けば匿名の批評もやるし、歌も歌ってステージもやる。60年代半ばまで、みんなそういう雑業の世界にもやもやっと固まっていて、そこには、まじめなことを常にジョークで言うという精神があった。

 大橋さんは学生時代からジャズ喫茶で解説を交えて曲を紹介する司会者、今でいうMCとしてもよく知っていました。のちの一種のスタイルとしての傲慢(ごうまん)さみたいなものはなくて、真摯(しんし)な青年という感じで、ジャズについて情熱的に語っていましたね。音楽専門誌にも寄稿していたし、ジャズの評論家だと思ってましたよ。

 当時、大学を出てテレビやラジオに行くのはアウトサイダーの感覚です。歌謡曲やジャズは低俗な大衆文化とされて、知識人が言及することはなかった時代です。永さんや大橋さんは、そういう低いジャンルとみられていたものを表に引っ張り出してきた。

 誰も指摘しないことですが、彼らがこうした舞台に行き場を求めていった背景には、戦後のレッドパージの影響があったと僕は見ています。永さんにしても大橋さんにしても、青島幸男さんにしても、オーソドックスに行けば「左」だったはずの人たちが、いわば屈折してテレビやラジオに行った。頭を押さえられ、そのエネルギーがサブカルチャーに向かった。唐十郎寺山修司、日活ロマンポルノなんかも、そういう流れの中で見る必要があるのではないか。

 ロシアのヒューマニストの素朴な合言葉に「ヴ・ナロード」(民衆の中へ)というのがあります。ある種の屈折を経て、鬱々(うつうつ)と不平不満を言うのではなく、テレビやラジオなど別の世界に王国を築きあげた。彼らがやったのは、ヴ・ナロードなのかも。

 もう一つ大事なのは、彼らの表現が「書き言葉」ではなく「話し言葉」だったこと。ブッダやキリスト、ソクラテスたちは、何をしたかというと、語ったんですね。本来、情報というのは肉声で語ることと、それを聞くこと。文字はその代用品に過ぎません。

 永さんは浅草の近くの浄土真宗のお寺の生まれですが、後半生ラジオで活躍した彼がやったのはまさに「旅する坊主」。それも法然、親鸞から続く浄土真宗の説教坊主の系列です。真宗は徹底的に大衆的で、人々に語って聞かせる。風刺やユーモアを忘れず、歌を大事にする。エンターテインメントをやっているけれども、どこかで人生の機微に通じるところがある。そして、代表作が『大往生』でしょう(笑)。

 大橋さんにしてもそうです。彼らがやったのは、いわばグーテンベルク以降の活字偏重文化からの「話し言葉」の復権です。戦後の大衆は、彼らのメッセージを楽しみと共に受け取っていたのです。

 そういう三木鶏郎の血脈の中で、僕や野坂さんや井上ひさしさんは雑業の世界で志を得なかった。そこで、活字の方へ出て行ったのかもしれない。その頃「エンタメ系」というのは蔑称でしたが、そこから絶対に出ないぞと思っていた。「エンターテインメントとして小説を書いているんだ」という、西部の流れ者のような感覚はありましたね。井上さんや野坂さんとは、そういう意味で同志です。

 今やサブカルチャーが社会から承認されメインカルチャーになってしまいましたが、本来はメインカルチャーに対する異議申し立てだった。日の当たる場所にいても、心は野良犬でしょう。そして、その担い手たちの根本には、敗戦体験と左翼運動の挫折があった。彼らの仕事は、そういう広い日本の戦後思想史の中で語られるべきです。

 そういう彼らが晩年になって、それぞれ反戦の思いを語った。「どうせこの世は冗談」をスピリットにしていた人たちが、冗談を言っている余裕がなくなった時代になって、最後に本音がぽろっと出た。僕はそんな気がしています。(聞き手・板垣麻衣子)

     ◇

 いつき・ひろゆき 1932年、福岡県生まれ。67年、『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞受賞。『青春の門』『大河の一滴』『親鸞』などベストセラー多数。

連載「笑いにのせて」

http://www.asahi.com/topics/word/%E9%80%A3%E8%BC%89%E3%80%8C%E7%AC%91%E3%81%84%E3%81%AB%E3%81%AE%E3%81%9B%E3%81%A6%E3%80%8D.html

 

緒方貞子氏「ODA超えた貢献を」 (これからの世界) 
国際協力機構特別フェロー

2015/8/13 2:00

日本経済新聞 電子版

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO89931290Q5A730C1I10000/

おがた・さだこ 1990年代を通じ、国連難民高等弁務官として世界の紛争地に入り、難民の救済に取り組む。2003年~12年、国際協力機構(JICA)理事長。87歳。

――ご自身が17歳のとき、敗戦を迎えました。それから70年、日本外交をどう振り返りますか。

「日本外交はもう少し、国際的な広い視野に立って進めるべきだった。日米関係はもちろん基軸だが、米国は自分の世界戦略で動く。1970年代初めに突然、中国に接近したのも、対ソ戦略だった。日本は世界を見渡すというより、対米や対中など二国間の視点で考え、米国の動きを追いかけがちだ」

 ――その中国との関係でも日本は戦後、試行錯誤を繰り返してきました。領土や歴史問題の対立が深まり、関係は一向に安定しません。

 「経済的には中国との協力なしにはやっていけない。そのことは政府より、むしろ経済界がよく分かっている。日本側の一部の層に安易なナショナリズムがある一方、中国側の一部にも傲慢な傾向がみられる。どうすればよいか、答えは簡単に見つからない。だが、日米関係を強めれば、日中関係も安定するというほど状況は単純ではない」

■和平仲介で外交力示せ

 ――日本は長年、経済援助を外交の柱にしてきましたが、世界一だった政府開発援助(ODA)の規模は大きく減りました。どこに外交力を求めるべきでしょう。

 「かつて貧しかった国々が豊かになった分、宗教やイデオロギーの対立が吹き出し、国同士の衝突もふえている。中東やアフリカがそうだ。ODAの額を再び大きく増やすだけでは日本の国際貢献は足りない」

 ――安倍政権は自衛隊の海外での活動を広げようとしています。国会で安全保障関連法案が審議中ですが、国際貢献のあり方をどう考えますか。

 「軍事力を使って、他国の紛争に介入することはやるべきではないし、やれることでもない。日本にそんな人的な資源があるとも思えない。ただ、海外の紛争地で人々を守ってあげるという、警察的な役割は大切だ。自衛隊が海外で治安維持の活動を展開することもひとつの方法だと思う」

 ――治安維持のため、自衛隊が海外での活動を増やすなら賛成だ、と。

 「国際的に期待される治安維持の役割があるときには、自衛隊も出ていけばよい。その大前提は、必要な訓練がきちんとされていて、国際的な活動の一部として出て行くことだ。ただ、それを国際貢献の看板とするには無理がある。自衛隊を出すにしても物理的な限界がある。日本はもっと紛争国間の調停に入り、和平を仲介する役割をめざすべきだ。それには国際政治をよく理解し、交渉力がある人材を育てなければならない」

■世界に役立つ見取り図を

――世論調査では安全保障関連法案への反対が多いです。押し切ってでも、成立させるべきだと思いますか。

 「法案によって何ができるようになるのか、どのように世界に役立てるのか。その見取り図を、政府がもっとしっかり、出せるようにならなければならない。そこをはっきりさせないと、世論の理解は得られない。以前私は、日本だけが『繁栄の孤島』となることはできないと言ったことがあるが、日本人だけが危ないところに行かず、自分たちだけの幸せを守っていけるような時代は、もう終わった」

 ――戦前、5.15事件で軍部に射殺された犬養毅首相(当時)は、ご自身の曽祖父ですね。

 「5.15事件で曽祖父が殺されたときの家じゅうの衝撃は、まだよく覚えている。後年、私自身、外務省関係の仕事で最初に旧首相官邸に入ったとき、ここで犬養が殺されたのだと思うと、異様な感じがした。『軍部は悪い』という話を、私は聞かされて育った。そういう考え方は、いまも染みついている。だから、国際関係を勉強したのでしょう」

(聞き手は編集委員 秋田浩之)