X’masウィークの冬至にお届け「あとは自分で考えなさい。」連動ブロマガ「だから、言わんこっちゃない!」12月21日号!
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昨夜12月20日深夜「たまらなく、AOR」X’masソング特集第2弾
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先週12月13日深夜「たまらなく、AOR」X’masソング特集第1弾
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「たまらなく、AOR」文字起こしアーカイヴ
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12月17日TBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」タイムフリー音源&文字起こし⇒ http://nippon2014be.hatenadiary.jp/entry/2016/12/18/135654
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原発避難いじめ、横浜の被害生徒が市教委に手紙
http://www.asahi.com/articles/ASJD96DCGJD9ULOB019.html
「菌」「賠償金あるだろ」原発避難先でいじめ 生徒手記
http://www.asahi.com/articles/ASJCH5GJYJCHULOB02P.html
新潟市教委、いじめ認め謝罪 教諭が「菌」、他の児童から「近くを通るな」
http://www.sankei.com/affairs/news/161202/afr1612020018-n1.html
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自民・二階俊博幹事長「国民の大半がガッカリしている」
http://www.sankei.com/politics/news/161216/plt1612160046-n1.html
【主張】日露首脳会談 「法と正義」の原則崩せぬ 四島での共同活動は危うい
http://www.sankei.com/column/print/161217/clm1612170002-c.html
日ロ首脳会談 「領土」の本質見失うな
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/editorial/2-0100051.html
オバマ氏、プーチン氏がハッキング関与とほぼ名指し 米大統領選で
http://www.cnn.co.jp/usa/35093895-2.html
ロシアのサイバー攻撃「プーチン氏が関与」オバマ大統領が報復措置を言明
http://www.huffingtonpost.jp/2016/12/16/obama_n_13686918.html
世論調査:北方領土、経済活動賛成6割
http://mainichi.jp/articles/20161219/k00/00m/010/037000c
日ロ領土交渉「進まず」70% カジノ法「反対」64% 朝日新聞社世論調査
http://www.asahi.com/articles/DA3S12713816.html
日ロ首脳会談に苦言相次ぐ 二階氏「もっとましだと思った」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201612/CK2016122002000118.html
プーチン氏「2島さえ返さない」発言の衝撃度
http://toyokeizai.net/articles/-/150477?display=b
惨敗!プーチンに授業料3000億円を払って安倍首相が学んだこと
中国とロシアが見せつける「大国外交」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50526
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Osprey crashes off Okinawa, crew safe
http://www.stripes.com/news/osprey-crashes-off-okinawa-crew-safe-1.444190#.WFFZcYaMtfp.twitter
「制御できずに墜落」 新たな構造欠陥指摘 オスプレイの元主任分析官のリボロ氏
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-412222.html
松本人志がオスプレイ事故に怒り「発言撤回しないなら真珠湾訪問なし」
http://www.huffingtonpost.jp/2016/12/17/hitoshi-matsumoto_n_13699308.html
米海軍 オスプレイ事故「最も重大なクラスA」
訓練に自民県連「冗談じゃない」 防衛局長呼び出し抗議
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-414735.html
オスプレイ再開に与党からも疑問 「事故多すぎる」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201612/CK2016122002000121.html
「県民は感謝すべきだ」 四軍調整官、沖縄県抗議に反論
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-411961.html
慎重姿勢の日本に不満表明=南スーダン武器禁輸めぐり-米
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016122000022&g=pol
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トランプ大統領「就任式」運営委員が決定 カジノ業界の大物が多数http://forbesjapan.com/articles/detail/14306
FTトランプ企業帝国と大統領、利益相反の懸念
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO09653190X11C16A1000000/
日ロ領土交渉「進まず」70% カジノ法「反対」64% 朝日新聞社世論調査
http://www.asahi.com/articles/DA3S12713816.html
トランプ氏「前代未聞の」スペルミス、ネットユーザー大喜び
http://www.afpbb.com/articles/-/3111677
ドナルド・トランプ氏、大統領当選が正式に決まる 選挙結果はひっくり返らなかった
http://www.huffingtonpost.jp/2016/12/19/elector_n_13735882.html
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DeNA転落の起点 買収と譲渡、2つの過ち 村田マリ氏とのシンガポールの夜
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/279975/121500006/?i_cid=nbpnbo_tp
DeNAが示せなかった自浄能力 希望的観測と五月雨対応が信頼失墜を招く
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/120900091/120900001/?i_cid=nbpnbo_tp
DeNA問題:1文字0.5円で記事量産…ライター経験者
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12159-1219m040023/
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読者の視点:2016年の10大ニュース
http://jp.reuters.com/readers-views?view=results&pollid=9585680
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「田中康夫の新ニッポン論」「職務給・職能給」
http://tanakayasuo.me/archives/19986
同一労働同一賃金へ政府が指針案 格差固定の懸念も
http://www.asahi.com/articles/ASJDN4WW5JDNULFA022.html
経営側、負担増を懸念 同一労働同一賃金、賞与に影響大
http://www.asahi.com/articles/ASJDN51Y8JDNULFA028.html
「真田丸」が正社員と派遣の関係を描いた現代風刺になっていた件 人材を信用せずに使い潰す豊臣方はまさにブラック企業
https://news.careerconnection.jp/?p=28581
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福島復興指針:「東電救済」色濃く 除染に税金
http://mainichi.jp/articles/20161221/k00/00m/010/156000c
もんじゅ廃炉費3750億円超 負の遺産、国民にツケ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201612/CK2016122002000123.html
22年で250日間しか稼働せず、かかった額は……。廃炉される「もんじゅ」驚きの数字たち 核燃料サイクルを担う「夢の原子炉」の行方は。
https://www.buzzfeed.com/kotahatachi/shin-monju?utm_term=.cjWJVxlYD#.mhZ32gqkN
英原発に1兆円支援 政府、日立受注案件に
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS14H8E_U6A211C1MM8000/
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南スーダン武器禁輸制裁に日本慎重、米国連大使が批判
http://www.asahi.com/articles/ASJDN5DVQJDNUTFK00X.html?iref=comtop_latestnews_02
米大使、日本の慎重姿勢を批判 南スーダン制裁
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/international/international/1-0350326.html
米国連大使、日本の慎重姿勢を批判 南スーダンへの武器禁輸
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN20H32_Q6A221C1000000/
米国連大使 南スーダンへの制裁で日本の対応批判http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161220/k10010813191000.html
南スーダンの支援必要 外相、米の制裁に慎重姿勢
https://e-wise.kyodonews.jp/article/?id=1186163&utm_source=list&utm_medium=web
岸田文雄外相は20日の記者会見で、米国が国連安全保障理事会に配布した対南スーダン制裁決議案について、平和と安定に向けた南スーダン政府の活動支援が重要だとして慎重姿勢を示した。「国民対話の実施など南スーダンが進める取り組みの後押しが重要だ。外交努力を続けたい」と述べた。
パワー米国連大使が日本の慎重姿勢を批判していることには「安保理にはさまざまな考え方があるが、わが国の考え方はしっかり訴えていかないといけない」と語った。
米国は、武器禁輸を含む制裁決議案の早期採択を目指し、日本に賛同を強く要求している。
南スーダン安保理制裁決議案 米の賛同要求、日本難色
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201612/CK2016121902000117.html?ref=rank
慎重姿勢の日本に不満表明=南スーダン武器禁輸めぐり-米
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016122000022&g=pol
極度に悪化する南スーダンの状況 三浦英之「朝日新聞」特派員
http://www.labornetjp.org/news/2016/1482147186860staff01
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ASKAさん「不起訴」釈放、「採尿に慎重さ欠いた可能性」落合弁護士が指摘
https://www.bengo4.com/c_1009/n_5493/
ASKAさん不起訴処分で釈放 覚醒剤使用、嫌疑不十分
http://digital.asahi.com/articles/ASJDM3VPKJDMUTIL011.html?rm=550
警視庁がなぜ尿の再検査をしなかったのかなど捜査方法にも疑問が残った。
弁護士法人・響の徳原聖雨弁護士は「覚醒剤の使用容疑なのに使用器具が見つからなかったことが大きい。覚醒剤は被害者がいない犯罪なので本人の供述を信用せざるを得ない。しかも、唯一の証拠だった尿に『お茶を入れた』と供述され、裁判で勝ち目はないと思ったのでは」と分析。勾留期限での釈放には「捜査できる期間をまるまる使ったのに証拠が出ず、検察は悔しい思いをしたはず。釈放は苦渋の決断だった」と推測した。
問題視されるASKAのタクシー車内映像がテレビ局に渡った経緯が東京交通新聞の最新号で明らかに
http://www.buzznews.jp/?p=2104643
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昼食会を拒否、天皇はやっぱり安倍に激怒していた! 誕生日会見で生前退位や憲法への姿勢を批判する可能性
http://lite-ra.com/2016/12/post-2785.html
天皇退位認められぬのは「内閣の奴隷」 故・三笠宮さま
http://digital.asahi.com/articles/ASJDG5PXVJDGUTIL02V.html
天皇の退位が認められないのは「内閣の奴隷」――。故・三笠宮さまが戦後間もない頃につづった意見書が、天皇陛下の退位をめぐる議論が続くなか、注目を集めている。将来の天皇は「今迄(まで)以上に能力と健康とを必要とする」と記すなど、現在の状況を予見した内容となっている。
意見書は「新憲法と皇室典範改正法案要綱(案)」。終戦翌年の1946年11月、皇室典範改正を審議していた枢密院に提出された。本文は22ページ。原本を枢密院の書記官が写したものが大阪府公文書館に所蔵されている。
「皇位継承」の章では「『死』以外に譲位の道を開かないことは新憲法第十八条の『何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない』といふ精神に反しはしないか?」と疑問を投げかけた。
また、天皇が象徴で無答責(責任を持たなくてよい)だからといって、どんな人物でもよいのであれば「日の丸の旗の方が余程ましである」と言及。従来の天皇の姿を「国民の前に全くヴェールをかけて現人神として九重の奥深く鎮まり給ふ」と記した。
そのうえで、将来に予想される天皇像は「性格、能力、健康、趣味、嗜好(しこう)、習癖ありとあらゆるものを国民の前にさらけ出して批判の対象にならねばならぬ」と指摘。「今迄以上に能力と健康とを必要とするわけである」とした。
手続きについては、天皇が皇室会議に譲位を発議できるようにすることを提案。この自由を認めないならば「天皇は全く鉄鎖(てっさ)につながれた内閣の奴隷と化する」と厳しく批判した。
2003年にこの意見書を発掘した森暢平・成城大准教授(日本近現代史)は「三笠宮は天皇も人間であることを皇族の立場から訴えていた。ある意味、先見の明はあったが、ただ実現するには様々な問題が起こりえたわけで、それらに対処してこなかったツケが現在の問題として浮上している」と話している。(島康彦、多田晃子)
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「EU離脱」国民投票から半年のイギリスでいま起きていること
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50511
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横浜市、誤操作で1200人交付障害 内規違反、パスワード更新も怠る
http://www.sankei.com/politics/news/161221/plt1612210014-n1.html
圏央道の境古河-つくば中央も開通 来年2月26日に県内全線完成
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201612/CK2016122102000165.html
圏央道茨城区間が全通へ 北関東で観光・企業立地に期待高まる
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO10903550Q6A221C1L60000/
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ほぼ全部ステルスマーケティングの糸井重里『ほぼ日刊イトイ新聞』の憂鬱(山本一郎)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20161205-00065171/
リテラシーもモラルもなくネットは拡大していくのでしょうか(山本一郎)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20161212-00065400/
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フランス空軍、テロ対策や不法ドローン捕獲に「鳥の王者」鷲を採用
http://bylines.news.yahoo.co.jp/satohitoshi/20161218-00065591/
豪州から欧州へ初の直行便、17時間の旅 カンタス航空http://www.cnn.co.jp/business/35093914.html?google_editors_picks=true
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折りたたみ式のiPhoneが2018年以降に登場か(ニュースイッチ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161217-00010000-newswitch-ind
石油元売り5社:ガソリン卸を価格操作 給油所半数は高値
http://mainichi.jp/articles/20161217/k00/00e/020/227000c
さっぽろ雪まつり「魚氷」どうなる? 北九州の件が影響
http://www.asahi.com/articles/ASJDK04H0JDJIIPE054.html?ref=gunosy
特別列車:「あずさ」8時2分に新宿出発
http://mainichi.jp/articles/20161217/k00/00e/040/164000c
京浜東北線の大宮-桜木町間 全駅ホームドア設置へ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201612/CK2016121402000119.html
予期せぬ埋設物で完成延期へ、東京駅丸の内駅前広場
http://nkbp.jp/2h15xGv
渋谷を“ポニー”が駆け回る 警察官が保護
http://www.news24.jp/articles/2016/12/16/07349213.html
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袴田事件捜査 トイレ行かせず
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6224515
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20代女性を虜にするアパレルブランドの正体 マッシュホールディングスは何がスゴいのか
http://toyokeizai.net/articles/-/149725
「側近」切り捨て、容赦なし 習主席の判断めぐり衝撃
http://digital.asahi.com/articles/ASJDN7GYNJDNUHBI03M.html?rm=1099
中国共産党で特別な地位を築いた習近平国家主席。反腐敗運動を利用し、権力基盤の確立に動き始めた。「身内重用」との不満もくすぶるが、誰も表だって批判できない。
今年9月9日午前、中国の習近平(シーチンピン)国家主席は、にこやかな表情で子どもたちと会話を交わしていた。
「教育が今の人類を、そして、未来の人類を決めることになるのだ」
自らが小中学生時代を過ごした北京にある人民解放軍系の母校、八一学校を訪れた習氏はご機嫌のようだった。白いワイシャツ姿で校内のサッカー場に足を運び、自らの小学校時代の通信簿も見たという。
それから人民大会堂に移動し、ロシア要人と会見した後、習氏の動向についての公式発表は途絶えた。
次に習氏が公の場に姿を現したのは13日。国防省や中央軍事委員会が入る「八一大楼」で行われた軍の関連行事に、習氏は厳かな表情で、礼服の中山服を着て登場した。
習氏の動静が数日間伝えられないことは決して珍しいことではない。ただ、この間に、北京から南東に百数十キロ離れた天津では異変が起きていた。
9月9日午後、天津市共産党委員会の代理書記で市長を兼ねる黄興国氏が、台湾要人の訪問を出迎えた後、姿を消したのだ。
「突然のことで、本当にびっくりした」。ある天津市当局者はそう振り返る。
腐敗高官摘発を進める党中央規律検査委員会のサイトに「黄氏を重大な規律違反の疑いで調査している」との短い発表文がアップされたのは、その翌日10日の夜10時すぎだった。
黄氏は習氏の浙江省時代の部下で、「側近の一人」とも言われた人物。習氏がどのような気持ちで黄氏の失脚を決めたのか。反腐敗の名の下、黄氏を切り捨てた習氏の判断をめぐって、北京の外交筋の間には衝撃が広がった。
2003年、黄氏は浙江省寧波市の書記から天津の副市長に転出。14年に代理書記へと順調に出世の階段を上ってきた。約200人いる党中央委員の一人だったが、党指導部にあたる政治局員(現在は計25人)のポストである天津市書記に昇進すると見られていた。
雲行きが怪しくなったのは、昨年8月、天津港で起きた160人超の死者を出す大規模な爆発事故。要人たちが非公式に集まる北戴河会議の直後という「政治的に敏感な時期」(地元当局関係者)の大惨事だけに、この関係者は「あれで黄氏は終わった」と語る。
黄氏は習氏への忠誠を露骨に訴え、今年1月には党内で先陣を切って習氏を「党の核心」と呼んだ。だが、書記への昇進はなかった。「代理」の肩書が2年近く続いた末の失脚。直接の摘発容疑は、寧波時代から親しかった業者との癒着によるものとされる。
■「江派」接近、生き残りへ豹変
寧波市中心部を流れる川沿いに、西洋風のバーや美術館が立ち並ぶ観光地「老外灘」。その一角に立つ4階建ての「寧波城市展覧館」はガラス張りを多用したモダンな建物として知られていた。
黄氏が摘発された翌日の9月11日。この街でも、黄氏の失脚を鮮明に示す動きが起きていた。
当時のことを知る地元関係者は語る。
「最初はなんだか分からなかった。中年の男たちが展覧館の前にやってきて、硬い表情で写真をとり、メモをとっていた」
翌12日。いきなり作業が始まったという。作業員が入り口横に脚立を立てかけ、展覧館の金属製の看板文字のわきにあった「黄興国」の名前を削りとった。
黄氏は98年から03年まで寧波市トップの書記を務めた。展覧館は「98年以来の都市建設の輝かしい成果」を展示。そこに黄氏は自ら揮毫(きごう)をしていた。展覧館は半年以上前に閉館していたが、そんな施設の名前をわざわざ削りに来るのは、黄氏の失脚を受けた動きにほかならなかった。
11月上旬に記者が展覧館を訪れると、入り口は固く施錠され、閉鎖されていた。玄関の壁に、うっすらと消された文字の跡が読み取れる。
一連の動きを目撃していた近所の商店主は言う。「失脚したら名前が消されるのは当たり前のこと。ここは中国だからね」
寧波時代の黄氏は、港湾開発で市の経済規模を毎年10%以上伸ばした。そのころ、代理省長で赴任したのが習氏で、2人は1年ほど上司と部下として働いた。
02年10月、黄氏が誘致した大学を習氏が視察に訪れたときのことだ。「素晴らしい環境だ。学校の未来は開けている」。そう評価する習氏に、黄氏は満面の笑みを返していたという。
一方、黄氏の代わりに天津市の書記に就いたのは、前湖北省書記の李鴻忠氏だった。江沢民元国家主席と近いとも言われたが、李氏は就任直後から党内幹部のなかでも突出した習氏への忠誠を訴え始めた。
「習近平同志を核心とする党中央との一致を維持しなければならない」。李氏が演説で強調したのは10月下旬。来年秋の党大会前の重要会議となる第18期中央委員会第6回全体会議(6中全会)の直前だった。
6中全会は、この「核心」との表現を習氏に使うことを党として決めた。毛沢東、鄧小平、江沢民の3氏に使われ、胡錦濤・前総書記時代にはほぼ用いられなくなった「核心」の復活は、習氏の権威を一層強めるものだ。李氏の演説はこうした6中全会の流れを先取りした形になった。
李氏が習氏に急速に近づいたのは、反腐敗摘発の動きが自らの周辺に迫ったことがきっかけだったとの見方もある。
13年夏、地方政府高官の腐敗行為を取り締まる特捜チーム「中央巡視組」の内偵捜査が湖北省に入り、副省長が収賄容疑で立件された。同省高官を集めた捜査報告会議で、巡視組幹部は「一部の高級幹部は権力をもって私利を図っていた」と厳しく批判。李氏は硬い表情で「厳粛に問題に対応する」と応じていた。
中国紙の記者は言う。「李氏が生き残っていくには豹変(ひょうへん)も仕方ないことだ。習氏の権力基盤は固まりつつある。党内にはもう、江派なんていない。いるのは習派だけだ」
■「身内」重用、「誰も反対できぬ」
習氏が総書記になった12年の第18回党大会から4年。すでに地方の省・直轄市・自治区のトップである31人の書記のうち、約20人が新たに任命された。地方幹部の人事は急速に習氏の色を反映したものになってきている。
目立つのは、習氏が初めて地方トップの書記に就いた浙江省時代の部下だ。
03年から副書記として習氏を支えた夏宝竜氏はいま同省の書記。宣伝部長として、習氏が地元紙「浙江日報」に書いていたコラム「之江新語」を担当した陳敏爾氏は昨年7月、指導部への「登竜門」とされる貴州省書記に就いた。
「懐刀」の秘書長として習氏を支えた李強氏は今年6月、浙江省長から江蘇省書記に就任。副省長などとして支えたモンゴル族の巴音朝魯氏も吉林省に転出後、順調にキャリアを重ね、14年8月に書記に就いた。
なかでも注目を集めたのは、6中全会直後の10月末、首都・北京の市長含みで、国家安全委員会弁公室常務副主任の蔡奇氏が代理市長に任命された人事だ。市長職を解かれたのは、胡錦濤体制の党内序列9位だった周永康・受刑者に近いとされた人物だった。
北京市長には地方トップの省書記経験者を充てる慣例に反し、蔡氏は浙江省で副省長の経験があるだけ。異例の抜擢(ばってき)の背景には、習氏との親密さが指摘される。
蔡氏は習氏の後を追うように、福建省、浙江省、中央政府とキャリアを積み上げてきたからだ。任命後、テレビに映し出された蔡氏は緊張した顔つきでこう宣誓した。
「思想も行動も、習近平同志を核心とする党中央と高度に一致させます」
中央でも、福建・浙江省で重なった黄坤明・党中央宣伝部常務副部長や、学生時代から習氏と知己がある陳希・党中央組織部常務副部長らが要職を固める。
浙江省時代の部下たちは、習氏のコラムの名にちなんで「之江新軍」と呼ばれている。
党内事情に詳しい関係者は言う。「不満を持つ人は多い。でも、今はもう誰も表立って反対できない。核心が決めたことだから」(北京=延与光貞、古谷浩一、西村大輔)