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諫議大夫さん のコメント

いつも配信ありがとうございます。

消費増税、2度も再延期を安倍政権は決め込んで、その理由をリーマン・ショックの再来だともう訳のわからん荒唐無稽なことを言っておりますが、アベノミクスの失敗と言えば、今度の参院選で大敗することが目に見えているから、衆参同日選に踏み切れないヘタレを拗らせて、傷口は最小限に留めようと、もう「民意」に委ねようとする姿勢がむき出しです。
もう「民主主義」がここまで来たのかと、今のわたしにとっては、ただただ嘆息するばかりです。

こんなあからさまに国民に嘘をついても、生活の安定、暮らしが楽になるだと判断して、国民に人気の出る政策に転換して票を取ろうというのだから、本来ならば国民をナメている、馬鹿にしているとしか思えないので、政権が小さくとり囲んで私(わたくし)するような政策には、国民は怒りの声をあげるのが理の当然で、国民が政府にノーを突きつけるべきなのですが、いかんせん国民は国民で安倍に逆らってもしょうがないというニヒリズム、暮らしが楽になればすべてはOK、みんなが安倍を応援しているようだからわたしも乗っかろう、といった、「民主主義の弊害」がこれでもかこれでもかと顕わになっています。
要するに国民は馬鹿をさらけ出しているのですが、そのことに当の国民が気づいていないのだから、どうしようもありません。

こんな状態で「民主主義の危機」を訴えられても、国民に届くはずはないのですから、左翼は野党は安倍を批判するよりもまずは国民を批判したらいいと思うのですが。
ああ、左翼や野党自身が「民主主義」を絶対的な価値だと信奉していたのですね。それじゃ仕方がないですね。

建設業の人手不足の話が出ていましたが、実際建設会社は建設ラッシュの中、他者と競争して少しでも発注を上げようと建設費を安く抑えようとする傾向があります。建築資材が高騰している昨今、そのしわ寄せはモロに現れています。
わたしが1年間出向でお世話になった大手建設会社でも、社員は所長と監督で、他は派遣で採用した社員ですが、その派遣社員が大手だというのを笠に着て、上から目線でわたしやほかの作業員に怒鳴り散らしていました。わたしはともかく作業員は賃金が少ないうえに上から目線でものを言われたので、仕事へのやる気が半減したとある作業員がこぼしていました。建設元と請負の信頼関係の崩壊を嫌と言うほど見ました。

トリクルダウンというのは、人間社会の信頼関係の崩壊という面でも愚策です。
大切なのはボトムアップで、上からのカネのばらまきでなく、人同士の信頼醸成を優先すべきであって、信頼醸成と真逆の信頼をぶち壊すグローバル化には、さっさと見切りをつけるべきです。


最早人間観察のスペシャリストでいらっしゃるもくれん先生の、「ザ・神様!」今回も冴えています!
ミエテルさんやアヅマさんを潔癖感性で嫌悪するわけでもなく、かといって偽善的温かな眼差しで観察するのでもない、ある種のバランスのとれた感覚でのレポートには本当に頭の下がる思いです。
加えて、「民生委員」の実態まで説明して下さるもくれん先生のサービス精神。すごい。
今回ももくれん先生のおかげで、またひとつ賢くなれました。


最後に、編集後記の「寝イル・シーザー」に「聞コーエン」、「グートピア」。よしりん先生のギャグの感性に
今週も圧倒されました。
また、「流行語大賞」の上位に食い込むのでしょうか?

(いつも長文で、申し訳ありません)
No.64
100ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第179号 2016.6.7発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…安倍政権は消費増税延期を決定した。安倍は一昨年11月、消費増税を延期する際に「再び延期することはない」「景気判断条項を付すことなく確実に実施する」と断言していた。ところが、これをあっさり撤回し再延期、そしてこれを「新しい判断」だと言う。そもそも消費税の10%への引き上げは、2012年に民主党政権が自民、公明と三党合意としてまとめた「社会保障と税の一体改革」が原点で、消費税の増税を財源に子育てや介護などの社会保障を充実するといわれていた。消費増税を再度見送るのなら、社会保障のための財源はどこから捻出するのか?安倍政権の消費増税延期の欺瞞を徹底的に斬る! ※「ザ・神様!」…大天使ミエテルを意識して生活せざるを得ず、いつの間にか「見られているかどうかを見ておかなきゃ」という強迫観念に取りつかれ、“ミエテル・ヲ・ミチャッテル”になってしまっていたモクレンヒメ。平穏な日々はまだ遠いようで…?? ※おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて、一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてくり!」。ぽっくん、ニュースキャスターでしゅ!いつも面白かコーナーでしゅけど、今回は特に傑作揃いぶぁい!!作者のよしりんもビックリでしゅよー!!   【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第174回「社会保障の財源なき消費増税延期の欺瞞」 2. しゃべらせてクリ!・第139回「ぽっくんニュースキャスターでしゅぶぁい!の巻〈前編〉」 3. もくれんの「ザ・神様!」・第82回「わたしの冷酷~となりのおじさん孤独死事件6」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第174回「社会保障の財源なき消費増税延期の欺瞞」  安倍首相は何でも断言するし、誤りが証明されても、絶対に認めない。  イラク戦争を支持したのは誤りだったのではないかと質されると、「大量破壊兵器が存在しないことを証明しなかったサダム・フセインが悪い」などとデタラメな断言をした。  オリンピック招致の際は、福島第一原発事故の汚染水について「私が安全を保証します。状況はコントロールされています」「汚染水は福島第一原発の0.3平方キロメートルの港湾内に完全にブロックされている」「健康に対する問題はない。今までも、現在も、これからもない」と、嘘八百の断言をしまくった。  安保法案の国会審議の際も、断言、断言、断言の連続だった。 「戦争に巻き込まれることはないのか。世界の警察であるアメリカに言われたら断れないのではないか」と追及されれば、「戦争に巻き込まれることは絶対にない」と断言。  徴兵制の是非について質問されれば、「徴兵制の導入は全くあり得ない。今後も合憲になる余地は全くない。子どもたちが兵隊にとられる徴兵制が敷かれることは断じてない」と断言。  安倍首相がそう言っても、後の政権の判断次第で徴兵制が敷かれることもあるのではないかと重ねて聞かれると、「政権が代わっても導入はあり得ない」と断言。  集団的自衛権の行使は「専守防衛」の原則を変えるのではないかとついて問われると、「専守防衛が基本方針であることにいささかの変更もない」と断言した。  同様に断言しまくっていたのが、来年4月に行われるはずだった消費増税だ。  安倍は一昨年11月、消費増税を延期する際にこう演説した。 「来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします」  さらに安倍は、平成29年4月の消費増税は「景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします」と断言し、アベノミクスによって経済成長を達成することで、「必ずやその(増税が可能な)経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています」と断言した。  ところがその断言を撤回して消費増税の再延期。そしてこれを「新しい判断」だという。  普通、こういうのは「判断を変更した」と言うもので、事実上「前の判断は誤っていた」と認めたことになるはずだ。2度も見送るのだから、なおさらである。ところが「新しい判断」という奇妙な言葉によって、なぜか誤りを認めずに済むようなことになってしまっている。  消費増税の再延期は明らかにアベノミクスが失敗したからなのだが、いくらアベノミクスは失敗だったと批判しても、安倍は失業率が下がったと応戦するだろうし、まだ道半ばだと言い張るだけだから効き目がない。   失業率が低下した理由は、アベノミクスの成果でも何でもない。団塊世代が65歳に達し、労働力人口が大幅に減少したからである。   2012年の労働力人口が17万人の減少だったのに対して、2013年以降は毎年117万人ずつも減少しているのだ。  アベノミクスをやろうがやるまいが、2012年以降は失業率が低下していくことは、日本の人口構造の推移から見て、ずっと以前から予測されていたことだ。今後はさらに人手不足が加速していく。   問題なのは失業率が改善されたことではなく、実質賃金が下がり続けていることなのである。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!