ランバダ稲荷さん のコメント
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第185号 2016.7.19発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…「天皇陛下、生前退位のご意向」7月13日にNHKが第一報を報道すると、たちまち全マスコミが後追いし、天皇陛下が退位して皇太子殿下へ譲位したいと考えておられることは、たちまち疑いない既成事実の扱いとなった。皇室典範に生前退位の規定はなく、ご意向を叶えるには典範の改正が必須である。そして生前退位が可能となり現在の皇太子殿下が即位すれば、次の皇太子がいないという事態に直面することになる。天皇陛下の御真意とは?そして国民が今なすべきこととは何なのか?
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…「貧困者がスマホを持っているわけがない。日本の貧困者なんてまだまだ贅沢だ」日本の格差拡大を否定したがる人がよく言うセリフだ。現代の貧困は、従来の《貧乏人のイメージ》からは大きく変化しており、わかりづらい。そこで今回は、アメリカの貧困層の姿を知ることで、新自由主義に突っ走る日本の今後を想像する手助けをしよう。格差の超先進国アメリカの恐るべき実態とは?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!皇統問題にも「民主主義という病い」は関係している?関西ゴー宣道場にどうしても参加したい!どう説得すればヨメの許可を得られる?天皇陛下の「生前退位」を予想もしくは想像したことはある?『民主主義という病い』に描かれていた、BABYMETALと私立恵比寿中学は先生の趣味?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第180回「天皇陛下、生前退位のご意向」
2. しゃべらせてクリ!・第145回「お助け軍団猛追跡!ぽっくん逃げろや逃げろ!の巻〈前編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第10回「格差の先進国アメリカ~貧困だから太る子供たち」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第180回「天皇陛下、生前退位のご意向」 天皇陛下が生前退位のご意向を示されているという報道は衝撃だった。
7月13日にNHKが第一報を報道すると、たちまち全マスコミが後追いし、 天皇陛下が退位して皇太子殿下へ譲位したいと考えておられること は、たちまち疑いない既成事実の扱いとなった。
皇室典範に生前退位の規定はなく、ご意向を叶えるには典範の改正が必須だが、典範改正は国会が行う国政問題となっている。
本来、皇室典範は皇室の家法であり、これが「国政問題」になっていること自体がおかしいのだが、天皇は憲法の規定によって国政には関われないことになっているから、もし天皇陛下が「生前退位できるよう、皇室典範を改正してほしい」と言ったら、憲法違反になってしまう。
報道の直後、宮内庁が「報道されたような事実は一切ない」と否定したが、これは憲法違反の発言ととられることを懸念したためだろう。
だがその一方で宮内庁は、陛下がご自身のお考えを国民に広く示される方向で検討を進めているという。
おそらくその際は、天皇陛下は制度の問題に関しては国会に委ねるとして一切触れず、ただご自身の心情を語るという形にするのだろう。
陛下は憲法に定められた象徴天皇としてどうあるべきかを模索し、日々の公務に加え、戦没者の慰霊や被災者への慰問に積極的に取り組んできた。
だが宮内庁関係者によれば、陛下はこれらの「天皇としての公務」を年齢や体調などの理由で十分に行えなくなった場合は、大幅に公務を減らしたり、代理に代行させたりといった措置をとって天皇の地位に留まるのではなく、生前退位をするべきだというお考えだという。
そしてそのお考えを皇后陛下や皇太子殿下、秋篠宮殿下にも伝えられているという。
そういうことを、あくまでも個人の心情としておっしゃるものと思われる。
天皇陛下が自らそうおっしゃっても、まだ生前退位に反対し、皇室典範改正を拒み、天皇は死ぬまで、あるいは病気で倒れるまで公務を続けろと言える者などいるだろうか?
これは暗黙の「聖断下る」である。
皇室典範が改正されて生前退位が可能となり、現在の皇太子殿下が即位すれば、次の皇太子がいないという事態に直面することになる。
秋篠宮殿下を「皇太弟」にするというのはまず無理だ。
皇太子殿下と秋篠宮殿下は5歳しか離れていない。
例えば皇太子殿下が即位した後、85歳で譲位したら、85歳の天皇から80歳の皇太弟への皇位継承になってしまう。もちろん秋篠宮天皇の元号は著しく短くなるし、悠仁さまが祭祀継承の準備をする期間も当然短くなる。
そして何よりも、悠仁さまが結婚されて男子が産まれなければ、皇室は消滅してしまうのだ!
そんなことを、天皇陛下が望まれているわけがない。
天皇陛下が、皇位の安定的な継承を望んでおられることに疑いの余地はない。
そしてそれを叶える方法は、女性天皇・女性宮家を公認し、愛子さまが皇太子になり、佳子さま、眞子さまが宮家の当主になれるようにすること。それ以外にないのだ。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
あらすじをざっくり紹介すると、未来に現在の人類は滅亡するのですが、遺伝子操作で別の種族になって生き残った人類がそれぞれ独自の進化を遂げていきます。そんな時期が5000万年続いたころ、突然、宇宙から異星人が侵攻してきて地球の新しい支配者に…。皮肉なことにその異星人、かつて現生人類が滅亡する直前に新しい移住先を求めて宇宙に旅立った人類のエリートたちだったのです。彼らは何度も異なった環境で移住を繰り返すたびに自分たちの体を改造し、人類とはまったく異なった生命体に進化し、地球が自分たちの故郷だったことも忘れて地球に侵攻し地上のあらゆる生物や資源を荒らしまくって再び移住してゆく…。そんな話でした、たしか。
その本の中で元地球人の異星人が、地球にいた人類の子孫を食用に改良して食用人間の牧場を作っているシーンがありました。木蘭さんのルポをあらためて読んでみると、あの本に描かれていた「人間牧場」の話、実はもうすでに始まっているのではないかと、思わずにはいられません。やがて人が人を食らう時代が来るのではないか?しかも500万年後ではなく、そう遠くない未来に…というのは考えすぎだろうか?それとも作者のドゥーガル・ディクソンは資本主義万能主義への警告としてこのオカルト本を描いたのか…?
グローバリズムを礼賛してやまない安倍首相や経団連(経断連?)はその行き着く先を考えたことがあるのだろうか?きっと、いまさえ良ければ、自分さえ良ければとしか考えていないだろうが、その先は間違いなく「人が人を食らう世界」であるということをわかっていただきたいものです。
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