皿うどんボンバーさん のコメント
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第215号 2017.3.7発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが見舞われたヘンテコな経験を疑似体験!?小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…森友学園疑獄の新情報は、報道番組のトップニュースとして扱われる事態になり、ついにお昼の主婦・シニア層向け番組でも連日解説されるようになった。前号に続き、この1週間で明らかになった情報をまとめつつ、深まる疑惑を徹底追及!
※「ゴーマニズム宣言」…『天皇論 平成29年』が発売され、感想も続々と届いている。特に雅子妃殿下の御病気の真相を描いた第9章・第10章は、相当ショッキングだったようだ。皇太子ご夫妻バッシングについてはページの都合上、必要最小限のことしか書けなかったが、誰がいつどんな酷いことを言ったかとか、いつどこにどんなデタラメな記事が載ったかとか、詳しく検証していけば、本の1冊や2冊は軽く書けてしまう。今回はその具体例として一本の雑誌記事から、雅子妃殿下にどのように「第2子プレッシャー」がかけられたのかを検証し、過ちを繰り返さぬための歴史の記録としたい。
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!先生が実践している大地震への備えは?日本のお笑い芸人に、外見や容姿を武器にしている人が多いのは何故?ザ・スパイダースやかまやつひろしの音楽は好きだった?「おぼっちゃまくん」のお助け軍団で、実際にいてほしいキャラは?音楽を聞くときにイヤホンやヘッドホンは使う?宅配業者の多忙さが問題になっているが、ネット通販などは避けるべき?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第23回「森友学園問題2~安倍首相の言い訳を否定した鴻池会見と、疑惑の3日間」
2. ゴーマニズム宣言・第215回「すわ、子づくりか!?の圧迫」
3. しゃべらせてクリ!・第173回「泣かんでクリ、得票ゼロの人、袋小路く~ん!の巻〈前編〉」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第23回「森友学園問題2~安倍首相の言い訳を否定した鴻池会見と、疑惑の3日間」 森友学園疑獄 の新情報は、報道番組のトップニュースとして扱われる事態になり、ついにお昼の主婦・シニア層向け番組でも連日解説されるようになった。教育勅語を暗唱させられたり、軍歌を歌わされたり、「安倍首相がんばれ」と宣誓させられている幼児たちを思うとかわいそうでならないが、出てくる映像がいちいちあまりにも強烈すぎて凝視せざるを得ないようなシロモノだけに、メディアとしては “まだまだ萎縮はしてるけど……でも、どうしても視聴率がとれちゃう案件” になったのだろう。
それに加えて、 安倍首相の“逆ギレしどろもどろ答弁” の光景も何度も繰り返され、話題に尽きない。
3月6日の参院予算委では、民進党・福山哲郎議員からのローテンポで粘着質気味(良い意味で)の追及に対して、安倍首相がブチ切れて拳をにぎりしめ、 「印象操作!」「私と妻が、私と妻が!」「そんな事実はあるんですか!」「レッテル貼り」「犯罪者扱い」「決めつけるな」 などと、ほとんど無能なネット民のようにひたすら短文を連打しまくって荒ぶるシーンがあり、しまいに側近であるはずの山本一太参院議長から「総理、簡潔にまとめてください」「総理、おまとめください」「総理、簡潔にお願いします」と何度も制止される始末であった。
この質疑のなかで、 安倍首相は、土地の売買契約に関してこれまでの答弁について「ストンと腑に落ちる説明ではなかった」と答えている。 それならば、政府の責任として、野党の参考人招致および集中審理の請求を堂々と受け入れ、籠池泰典理事長、安倍昭恵夫人ら関係者に対して、“国民にとって腑に落ちる証言”をさせるべきだろう。
JNN(TBS系列)が3月4日~5日に行った世論調査によると、 「籠池理事長など関係者の参考人招致を行うべき」との回答が76%、「安倍昭恵夫人の名誉校長就任は不適当」との回答が78% にのぼっているのだ。
◆鴻池議員の記者会見で露呈「やはりあった“上からの政治力”」
3月1日夜、自民党の鴻池祥肇議員(元防災担当相)が緊急記者会見を行った。
鴻池議員によると、2014年4月17日ごろ、籠池理事長夫妻が参院議員会館にやってきて、小学校建設のための土地取得に関して便宜を図ってほしいと陳情したという。 “大阪のオモロイおっちゃん”風情を醸し出す鴻池議員は、その時の様子をこう語っている。
「紙に入ったものを、これでお願いしますと、オバハンのほうが。一瞬で金だとわかりましたよ。だからそれをとって『無礼者っ!』と言ったんだ! 男のツラ、銭ではたく、政治家のツラ、銭ではたくような、そんなん教育者と違う、帰れぇ~い! と言って、ワシは委員会室に戻りました。
ただ、それが金であったか、コンニャクであったか、天ぷらか、カマボコか、ういろうかは知らん。確かめてへんから。だから、あれはコンニャクでしたと言われればそうかなと思わざるを得ないな」
「カネ貸してくれか、買うとか、安くしてくれとか、そんな話じゃないですかね。オバハン泣いて出しよったよ、それを。おうぉぅぉぅぉぅお~と泣いて出しおった。気持ち悪いやろ」
(籠池夫妻からの陳情を受けて、財務省・国交省と交渉をしたこと、仲介したことは?)
「誰が? オレがか? ない!」
「会ったこともない! だいたい財務省なんか全然知らん。どんな役所かも。どこにあるのかも知らん」
(2017.3.1夜 鴻池祥肇議員緊急記者会見より)
この記者会見は個人的に面白くてとっても好きなので、今後もときどきテレビで流してほしい。ちなみに、永田町には「コンニャク」=100万円、「レンガ」=1000万円の賄賂を示す隠語があるそうだ。
さて、この鴻池議員の記者会見によって、重要な事実がいくつか露呈している。
●露呈その1
現実に、森友学園の籠池理事長夫妻が、現金と思われるものをチラつかせて、 直接、政治家への働きかけを行い、はっきりと口利きを依頼していた。
●露呈その2
現実には、森友学園のシナリオ通りに、超大規模で不自然な優遇が行われた。しかし、鴻池議員は、現金と思われるものを突き返し、財務省にも国交省にも交渉をしていない。
ならば、 鴻池議員ではない誰かが、籠池理事長の要望に応えて口利きに関与したのではないか?
●露呈その3
「コンニャク」を、鴻池議員が目視で「現金」と確認していないので、言い逃れの余地が残されているが、籠池理事長夫妻は、賄賂申込罪の疑いで逮捕される恐れがある。 検察が動く事態に十分発展している事案と言える。
●露呈その4
この記者会見によって、鴻池議員は、安倍首相による野党に対する「立証してみろ」「印象操作だ」という答弁を完全に否定している。
もともと、この記者会見は、3月1日の参院予算委で、共産党・小池晃議員が 「ある自民党議員事務所の記録」として、名前は伏せたうえで、 鴻池事務所における籠池氏と秘書との複数回に渡る「働きかけvsお断り」のやりとりを読み上げたことを受けて行われたものだ。
鴻池事務所の記録には、次のような記載が残っている。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
泉美先生の森友学園に関する記事、そして小林先生のゴー宣、今回も読みごたえたっぷりでした!
追及を受けて顔真っ赤にしてテンパってる安倍首相は、
まさに最後にお決まりの罵倒コピペをぶちまけて吠え狂うネトウヨ、
保守論壇誌で支持層に持ち上げられていい気になっていたところに、
致命的な指摘をされて発狂する似非保守執筆者を見ているようでした。
鴻池議員は、釈明答弁の中で安倍を庇ってはいたようですが、
流石にこの状況では安倍よりも我が身がかわいかったようで、
首相ががそれまで野党に対して「立証してみろ」「印象操作だ」と返していた答弁が無駄になってしまったことは、
見ていて笑ってしまいました。
安倍も一層焦りが酷くなっている模様ですね。
今後とも、加計学園の件も含めて、野党も検察も追及の手を緩めずに進めて欲しいと思います。
きっちり追い詰めることが出来れば、平成史上に残る、いや、戦後史上における疑獄になると思います。
総理夫人は決して私人ではないですし、SNSに何度も投稿して浮かれておいて、
今更逆のことを言ったところで、もう取り返しはつかないと思います。
「ゴー宣」は、「天皇論・平成29年」でも衝撃的だった雅子妃殿下への理不尽なバッシングに関することでしたが、
この件に関しましては、ニュースで取り上げられるようになった当時から、
そして今でも自称保守(似非保守)言論人やネット民、さらにマスコミや一部の心無い国民によって続いているバッシングなので、
改めて雅子妃殿下や皇太子殿下、今上陛下や皇族の方々を気の毒に思いますし、
バッシングに加担していた輩に対する怒りが収まりません。
言論状況が大きく左に傾いていた「戦争論」発売前の頃とうって変わって、
今では身近な知人と政治の話になった時も、普段は仲の良い知人がその時はネトウヨ的な思想で語っていたり、
一部保守系論壇誌、SNS、twitter、2ちゃんねる、ヤフーニュース等のコメント等々、
普段のやり取りにもネットで散見するやり取りにも、アナクロ全体主義が広まってしまっていると感じます。
そして、その中に、雅子妃殿下に対する口汚いバッシング、的外れな中傷が目立っていると感じます。
男系固執思想と、雅子妃殿下に対する誹謗中傷、そして因習と化したけれども未だに根深い男尊女卑のような因習は、
根っこが強く結びついていると感じます。
「天皇論・平成29年」何度も何度も読み返しております。
近年買った本の中でも特に、心を抉られるように深く刺さる、それでいて読み耽らずにはいられなくなる本だと思います。
先日の「橋下・羽鳥」も見ました。
小林先生の発言をもっと聞きたかったのですが、
あれだけの人数のパネリストがいて、その中には人の発言を遮ってまでも発言する中国人の(名前を失念してしまいました)パネリストもいた中で、
人の発言を遮ってまでは発言しない紳士な小林先生は、羽鳥氏に話を振られるまでは発言しない、そりゃ仕方ないと思いました。
逆に、人の発言を遮ってまで捲し立てる小林先生は見たくないですし、あり得ないと思います^^;
脱北者の女性の発言は、当事者だけに重みがありましたが、
それでも彼女が理想主義に未だに拘っていることは、何というか、彼女自身のことと、
北朝鮮の「帰国者」「脱北者」に対することが少し見えたような感じがしました。
それでも、40数年北朝鮮で過ごした当事者の発言と言うのは改めて貴重でした。
そして最後に私事ですが、先週のQ&Aは三つも質問に答えて戴いてありがとうございました。
「最終フェイス」が少女漫画誌に載ったら、是非買いたく思います。
長文失礼致しました。
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