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がんTさん のコメント

毎週の返信と質問への回答、ありがとうございます。
皆さんのコメントと岸端さんの返信で深まった議論を読むことで、出版業界のカラクリなどを知ることができました。私はいとこがデパート内の書店長を任されているために、この議論への関心は高いのですが(何せ、そのデパートに新古書店が隣接している!)かなり一筋縄ではいかない印象が強くなりました。本屋は救いたいのですが、地域の関係で限界があります。交通費を考えると「他にないからアマゾンでいいかな~」という私自身の軟化が今後心配です。
よしりん先生の書かれている「右」「左」は、浅羽通明氏の「右翼と左翼」(購入済み、でもアマゾンではありません)から6年以上経過した現在、こういった補完も必要になってくると思いました。「何が起きても変じゃない そんな時代さ覚悟はできてる」といった心構えも必要でしょうか。
いささか乱文ではありますが応援しています。頑張ってください。
No.42
143ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第26号 2013.2.19発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、AKB48ブームから現代社会を掘り下げる(本当は新参ヲタの応援記!?)「今週のAKB48」、よしりんの愛用品を紹介していく「今週の一品」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭が無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「東西冷戦とは、『右』と『左』の対立」「『自由』と『平等』はワンセットの概念」「アメリカは『右』の国」…等々は大きな誤解!!そもそも「右」「左」とは何なのか?今週の「ゴー宣」は、若い人に限らず、今や多くの人が間違った認識を持っている、それらの用語をわかりやすく解説。さらに、自民党・安倍首相の背後にいる、反天皇・反日宗教の団体というタブーにも触れます! ※AKB48に嵌る小林よしのりはロリコン!?そんなバッシングに、徹底したAKB愛と父性で反論!さらに、次回総選挙に向けて、読者諸君に小林よしのりからお達しが!人類滅亡を回避するため、行動を起こすのだ!! ※姉・アマテラスオオミカミの元へやって来たスサノオノミコト。姉をマインド・ロンダリングに嵌めたスサノオは「デストローイ!!」な行為を繰り返す!!エスカレートするスサノオの傍若無人っぷりはどこまで行くのか!?「もくれんの『ザ・神様!』」の勢いも止まらない! 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第29回「『右』って何?『左』って何?」 2. 今週のAKB48・第24回「ロリコンじゃないやい!」 3. よしりん企画、その風景・第7回「原画保管庫」 4. もくれんの「ザ・神様!」・第3回「マザーテレサっぽい? 女神アマテラスの欠点に学べ!」 5. よしりん漫画宝庫・第26回「『どとーの愛』①愛は『どとー』が正しい!」」 6. Q&Aコーナー 7. 今週のよしりん・第26回「よしりん社長は社員に『産休・育休』を与えられるか?」 8. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 9. 読者から寄せられた感想・ご要望など 10. 編集後記 【生放送出演情報】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv126608377  2/19(火)23時~   「 ソーシャル@トーク#エンダン」 をPLANETSチャンネルから同時放送!【第二弾】 第29回「『右』って何?『左』って何?」  普段何気なく使っている言葉だが、今では若い人に限らず 「右翼」「左翼」「右派」「左派」 といった用語の意味がわからなくなっているようだ。   一体何が「右」で、何が「左」なのか?  今回はその定義を改めて考えてみたい。   思想を「右」「左」で分けるようになったのは、1789年、フランス革命の時が最初である。  この時、国民議会の議員は大きく二派に分かれた。  「国王に、議会が決めた法律を否定する『拒否権』を与え、議会は庶民院と貴族院の二院制とする」という 穏健的・保守的 な議員と、 「国王の『拒否権』は認めない、議会は一院制とする」という 急進的・革新的 な議員である。   そしてたまたま、保守派の議員が議長席から見て右側の席に集まり、革新派が左側に集まって座ったのが 「右翼」「左翼」 という言葉の始まりである。  その後、情勢の変化で議会の勢力は激しく入れ替わるが、左側 にその時点での 革新派が座り、右側に その時点での 保守派が座るというルールは守られ続けた。  そういうわけで、 「右」=保守派 「左」=革新派  というのがとりあえずの定義となる。  ただし厄介なのは、 「その時点での」 という断りがついていることだ。つまり、右も左もあくまでも相対的なものでしかないのである。  昨日まで一番「左」だった者でも、もっと過激で急進的な革新を主張する者が出てくれば、それよりは「右」になってしまうのだ。  さらに時代を経れば、ある時代には「右」に見えた思想がある時代には「左」に見えるということもある。  これが「右」とは何か、「左」とは何かをわかりにくくしている一因である。  では「右」とは何を「保守」し、「左」とは何を「革新」しようとしているのか?  思いっきりざっくり言えば、フランス革命が「 自由・平等・同胞愛 (博愛は誤訳)」をスローガンとして、これを抑圧する国王や国家権力の旧体制を打倒しようとしたものであることから、  「左」は個人の「自由」や「平等」を重んじる社会への「革新」を目指す。   「右」は国王(日本の場合は天皇)や国家を重んじる体制を「保守」する。  …といったところだ。  大体これが「右」「左」の一般的なイメージである。この固定観念は結構根強いものがあって、だからこそわしは天皇や国家を尊重する立場を示しただけで散々「右翼」扱いされたのだ。  「自由」や「平等」へ向けて「革新」しようとする「左」の思想は、その方向性や実現に向けた手段などを巡って様々なバリエーションを生み、先に述べたように、「左」の中でもその時点で最も急進的なものが一番左、それより穏健的なものはやや右、という具合に位置していく。  これまたざっくり言ってしまえば、 世界中で革命を起こし、私有財産制を否定し、貧富の差をなくすまで「平等」な社会へと「革新」することを目指す「共産主義」が一番左で、 それよりやや右に「社会主義」、さらにその右に「社会民主主義」ということになる。  もっとも、ロシア革命によって樹立されたソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)が、共産党独裁でありながら社会主義国家と称していたように、社会主義と共産主義の区分はそれほど明確ではない。  ソ連は1922年に成立し、その影響下に置かれた東ヨーロッパ諸国が共産主義国家となる。  さらにソ連は全世界の共産化を目指して「コミンテルン(共産主義インターナショナル)」を結成、「コミンテルン日本支部」として日本共産党が発足する。  そして第2次世界大戦後は、中国や北朝鮮が共産主義国家となり、さらに共産化の波はアフリカ・中東・中南米へと広がる。  これに、アメリカや西ヨーロッパ諸国を中心とする、自由主義・資本主義の国々が対立。「東西冷戦」の構造が50年近く続いた。  日本は米国・西欧の「西側陣営」に加わるが、国内では「保守」を掲げる自民党と、社会主義を唱える「革新」の社会党が対立し、さらに左に共産党がいた。   さて、それではアメリカは「右」の国なのか?  実は、ここに最大の錯覚がある。  確かに、ソ連や中国に比べれば、相対的には右側に座っている。   しかし、本当はアメリカも「左」なのである。   アメリカ合衆国とは、 「自由」「平等」 を目指して「イギリスの植民地」という旧体制を打倒して成立した国である。  アメリカは、イギリス国王の暴政による罪状を28カ条に渡って告発し、国王への忠誠を拒絶し、人民の自由と平等の権利を高らかに謳い、1776年、独立を宣言した。この理念はその後のフランス革命と完全に共通する。   つまりアメリカは、建国の時から左翼国家だったのである。  「自由」も「平等」も、左翼思想である。  そして、さらにここにもう一つ錯覚があるのだが、 「自由」と「平等」はワンセットの概念ではない。むしろ、対立概念である。  ちょっと考えればわかる話なのだが、個人の「自由」を無制限に認めて競争させれば、必ず「勝ち組」と「負け組」ができて、格差が生まれる。   「自由」は「不平等」を生むのである。  「平等」な世の中にしようとしたら、「勝ち組」の権利を制限し、「負け組」へ利益の再分配をしなければならない。   「平等」は「自由」を制限するのである。  ソ連を中心とする東側陣営は、「平等」のために「自由」を制限しようとした。  米国を中心とする西側陣営は、これに対してあくまでも「自由」を守ろうとした。   東西冷戦とは、「右」と「左」の対立ではなかった。   「自由」と「平等」の対立であり、左翼同士の内ゲバだったのである!  ところが長きにわたった冷戦構造の中で、「左翼=社会主義、共産主義」という固定観念ができてしまい、アメリカの自由主義も左翼であるということは、意識されないようになってしまった。  結局、いくら「自由」を制限したところで「平等」な世の中が作られることはなく、共産主義はただ独裁国家を生み、強制収容所を生み、粛清・虐殺の嵐を起こし、20世紀中に全世界で1億人に上る犠牲者を出し、大失敗に終わった。ソ連は崩壊し、東西冷戦は終結した。日本でも、社会党は消滅した。  そしてここに、また一つ重大な錯覚が生まれていた。 「左翼=社会主義、共産主義」という固定観念があるために、社会主義・共産主義が敗北したことで、左翼思想そのものが消滅したかのような思い込みが生じてしまったのである。  そのためにわしは『戦争論』以降、もはや少数派となった社会主義・共産主義を信奉する者を漢字で 「左翼」 と書き、「人権」「自由」「個人」などの価値観に無意識に引っ張られる者をカタカナで 「サヨク」 と記して、うす甘く左翼思想が生き残っていることを表した。  この表現はかなり浸透し、左翼思想がまだ生きていることを気づかせる効果はそれなりにあったと思う。  ところが、 そもそも「人権」「自由」「個人」は戦後にアメリカが占領下の日本に持ち込んだ価値観であり、アメリカ自身も左翼国家であるということまで理解できた人はそう多くはなかった。  「反共産主義」だけでは「右」とはいえない。  天皇や日本の国家のかたちを守るという思想がなければ、「右」でも「保守」でもない。  コミンテルンは、日本の天皇と、人民を抑圧した西洋の国王とは全く性格が違うということを理解できず、日本共産党に「天皇制打倒」の指令を下していた。   もし戦後の冷戦構造下で明確に「天皇を守る」という意志を持ち、共産主義と天皇が相容れないことを第一の理由として「反共」を主張していた人がいれば、それは確かに「右」であり「保守」であると言えよう。   しかし実際には、単に自由主義・資本主義を守るためだけに「反共」を唱え、「保守」を名乗っていた者が圧倒的に多かったのは明らかである。  だからこそ冷戦時代は、保守を名乗る政治家の多くが 「国際勝共連合」 と深い関わりを持っていたのだ。  「国際勝共連合」とは韓国の宗教団体 「統一教会」 の下部組織である。  統一教会は「霊感商法」や「合同結婚式」などで大きな社会問題を起こしているカルト宗教で、しかもその教義には 「韓民族は選民であり、日本は中国とともにサタン側の国家である」 と明記している、韓国・北朝鮮至上主義の反日宗教である。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!