叢叡世さん のコメント
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第231号 2017.7.11発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが見舞われたヘンテコな経験を疑似体験!?小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…安倍政権の提灯持ち・山口敬之の準強姦逮捕状握り潰し事件。性犯罪被害者の多くが泣き寝入りせざるを得ない中、被害者の女性が勇気をもって実名と顔を出し被害を訴えたことから、事件が明るみになった。「内閣ぐるみ」の事件隠蔽工作の詳細、さらには被害者を誹謗中傷するデマまでばらまかれていたという続報も。絶対に許してはならない!
※「ゴーマニズム宣言」…豪華2本立て!◆6月23日から2週間にわたって、全国の民放テレビ43局で「弾道ミサイルが日本に落下する可能性がある場合」という政府広報CMが一斉に放送された。差し迫った危機もないのに、こんな宣伝が繰り返されるという事態は異常である。こんな政府広報をなぜやったのか?そもそも今日の北朝鮮の脅威を招いた責任は誰にあるのか?◆まだまだ続く「不祥事一覧」連載!都議選の自民党歴史的大惨敗、まずはよかった。内閣支持率は、毎日新聞に続いて朝日新聞調査でも不支持が支持を上回った。いくら権勢を誇っても、崩れる時はあっという間だ。安倍政権と自民党の不祥事一覧、2015年、安保法制成立後にやらかしたことを並べる。
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!仮想通貨に未来はある?舛添氏が言うようにファーストクラスやスイートルームを利用すると仕事の能率が違うもの?キャラが立っていると思う漫画家は?旧幕府軍や西郷隆盛などの賊軍も靖国神社に祀るべき?駅前で衣服を脱ぎ下着姿になった女性が、公然わいせつ罪で捕まった件をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第40回「内閣ぐるみ! 強姦犯・山口敬之の無罪放免を許すな」
2. ゴーマニズム宣言・第235回「北朝鮮、核搭載ミサイルの責任は誰にある?」
3. しゃべらせてクリ!・第189回「へぽ~ん!なんて骨体の相合傘!の巻〈前編〉」
4. ゴーマニズム宣言・第236回「第2次・3次安倍政権&自民党不祥事一覧(その7)」
5. Q&Aコーナー
6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
7. 読者から寄せられた感想・ご要望など
8. 編集後記
第40回「内閣ぐるみ! 強姦犯・山口敬之の無罪放免を許すな」 私は個人的にレイプは死刑か、無期懲役の代わりに完全去勢がいいと思っている。以前、レイプ被害者の女性たちを取材した時のことが忘れられない。
ある女性は、会社帰りの夜、自宅マンションのエレベーターに目出し帽の男が走り込んで乗ってきて、ナイフをつきつけられた。一人暮らしの自室に案内させられ、ドアを開けるなり押し込まれて目にガムテープを貼られ、頭から巾着袋のようなものを被せられたという。
その後、「名前はなんだ」と聞かれて答えると、なんと犯人はその名を親しげに呼びながら、まるで恋人であるかのような口ぶりでささやきながら行為に及んだという。あまりのおぞましさに、聞いているこちらの足が震えてきた。女性は事件後、自宅に一歩も近づけなくなり、精神を患って、会社も辞めたという。
その後、運良く、事情を知って寄り添ってくれる男性と出会ったが、最初の2年ほどは、手を握られることも恐ろしくて振り払ってしまい、辛抱強く見守らせて悪いことをしたと言っていた。
「彼がいてくれなかったら、自殺していたと思う」
うつむきがちにそうつぶやいた姿がいまでも忘れられない。犯人は逮捕されていない。
また、ある女性は、仲の良かった友人からレイプ被害を受けたという。最初は男女数人のグループで、キャンプに行ったり、お互いの部屋に集まって家飲みしたりする関係だった。ところが、ある日、その中の男から「相談があるので二人で飲もう」と誘われて応じると、突然、つきあってほしいと告白されたという。
しかし、女性にはほかに好きな男性がいたので断ったところ、男が豹変。執拗に食い下がられて自宅までついてこられ、「俺に恥をかかせるのか」と暴力的に威圧されるので、近所迷惑を恐れて玄関のドアを開けてしまい、力づくの暴行を受けたという。
被害後、女性は一カ月以上、自分の意思で嗚咽を止められなかったという。抑えても抑えても体の内側から声がわきあがってきて泣きわめいてしまう。仕事をしていても、スーパーで買い物をしていても、なんの前触れもなく突然嗚咽してしまうので、奇怪な目で見られ、外出もできなくなったそうだ。
「魂が殺されて、泣いているんだと思った」
話を聞いた時点で、被害からすでに6年経っていたのだが、コーヒーカップを持つ手が小刻みに震えており、まだ傷は癒えていないのではないかと感じた。
この女性は、被害を訴え出ることはなかった。親友に打ち明けると「訴えると、どんなことをされたのか、細かく聞かれることになるよ」と言われて、これ以上傷つくと自分はどうなってしまうのか、怖くなったという。また、男と二人で会って酒を飲んだこともあり、自分にも非があるように思えてしまったそうだ。
あまりに悲しい。そして、どちらの女性もレイプによってその後の人生に多大な影響を受けていること、「自分が死んだ」と思わされたこと。この罪の大きさは計り知れない。
◆レイプ被害を訴えられる女性は滅多にいない
今国会は、共謀罪でむちゃくちゃな国会運営がなされる裏側で、 性犯罪の厳罰化を盛り込んだ刑法改正案 が駆け足で議論、可決・成立した。法定刑の下限が懲役3年から5年に、女性の性犯罪者もいるため「強姦」でなく「強制性交等罪」という名称に、そして、被害者の告訴がなくとも起訴できることなどが決まった。
少しでも厳罰化に進んだのは良いことだが、正直、「強制性交等罪」って、ポリティカル・コレクトネスにこだわりすぎて、被害者の恐怖や絶望や嗚咽が伝わってこない気がする。それに、もっと議論そのものが報じられて、世論が喚起されたほうが良かったのではないかとも思う。
告訴なしに起訴できるなら、被害者が矢面に立つ必要がなくなり、立件できる数は増えそうだが、そもそも、警察に相談する、その第一歩に激しい苦痛を感じる女性のほうが多いだろうから、法律以外のケア対策が必要だろう。
内閣府の調査(2014年)によると、異性から暴行を受けた女性のうち、「誰にも相談しなかった」人が67.5%、警察に相談した人は4.3%にとどまる。 被害に遭ったことをひた隠しに生きる女性も多いだろうから、この調査の対象になっていない女性の存在を考えると、泣き寝入りの割合はもっと多いはずだ。
◆安倍晋三の提灯:強姦魔・山口敬之
そんな過酷な現実のなかで、勇気をもって実名と顔を出し、被害を訴えた女性がいる。
安倍晋三の提灯ライターとして、ワイドショーで政権擁護発言をしていたフリージャーナリストの 山口敬之 から暴行を受けた、詩織さん(28)だ。経緯をご存知の人も多いとおもうが、改めて振り返っておく。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
今度のしゃべクリは久々の勝悪ですね。
いやー楽しみですねえ。
やり甲斐がありそうです(笑)
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