おいちゃんさん のコメント
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第237号 2017.8.23発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが見舞われたヘンテコな経験を疑似体験!?小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…牛乳石鹸のWEB用CMが炎上しているそうだ。30代後半ぐらいと思われるサラリーマンの男が主人公の3分弱の動画だが、あなたはこれを見て、どんな感想を持つだろうか?このWEB用CMが炎上している理由、そして炎上からわかる現代日本人の病いとは?
※「ゴーマニズム宣言」…あらためて内閣支持率の分析をしておきたい。安倍内閣の支持率は先月「危険水域」と言われる30%割れとなり、内閣改造で微増したものの政権の安定のために十分な回復とは言えず、今も不支持率の方が多い状態が続いている。支持率低下はなぜ起きたのか?オルテガ説「大衆のルサンチマン」?安倍チルドレンの不祥事?森友・加計問題?果たして真の原因とは何か?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!8月15日、靖国神社前での反天連vsネトウヨのデモをどう思う?名作「○誅天罰研究会」を今描くとしたらどうなる?「この人は会えて良かった」と思った有名人は?玄洋社の憲則第三条「人民ノ主権ヲ固守ス可シ」を警察が認めなかった理由は?今回のゴジラ(アニメ)のデザイン&設定はアリ?「敗戦」と「終戦」、どっちが正しい?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第46回「牛乳石鹸CM炎上事件~情緒の欠落した日本人」
2. ゴーマニズム宣言・第242回「常識に叛逆する者は信頼を失う」
3. しゃべらせてクリ!・第195回「みんな揃って楽しく元気にラジオ体操ぶぁ~い!の巻〈前編〉」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第46回「牛乳石鹸CM炎上事件~情緒の欠落した日本人」 牛乳石鹸 のWEB用CMが炎上しているそうだ。
牛のマークの牛乳石鹸、子供のころ、おいしそうに感じでかじってしまったことがあるなあ。私の世代のCMと言えば、 「♪ぎゅ~にゅ~せっけん、よいせっけん」と いうフレーズが印象に残っている。最近は、流行にのってストーリー仕立てのムービーを制作しているようだ。3分弱の動画、URLを記載しておくから、興味のある人はまず見てみてほしい。
牛乳石鹸 WEBムービー「与えるもの」篇 フルVer.
https://www.youtube.com/watch?v=CkYHlvzW3IM
30代後半ぐらいと思われるサラリーマンの男。妻と小学生ぐらいの息子がいて、そこそこきれいなマンション暮らし。朝は両手にゴミ袋を持って、出掛けのゴミ出しをしたあと、バス通勤。ぼんやりとして、冴えない顔つきは、ハキハキした感じの妻とは対照的だ。だが、結婚して子供がいて、それなりのマンションに住んでいるようだから、かつてなら中間層、いまなら富裕層とすら言えるのかもしれない。妻は、朝のシーンで襟付きのジャケットを着ているから、共働きだろう。
この日は息子の誕生日。出掛けに妻から「帰りにケーキお願い!」と頼まれる。会社でも妻からLINEが来て、野球グローブの画像と「プレゼントもお願い!」のメッセージ。妻も妻で忙しい仕事なのだろう。一方、社内では、後輩の社員がミスをしたようで、上司にひどく叱られていた。
仕事帰り、小走りで息子のための買い物に向かう男は、野球グローブを選び、誕生日ケーキを買う。朝は両手にゴミ袋、夕方は両手に息子の誕生日プレゼント、見るからに“家族思いのやさしい夫”という姿だ。しかし、その脳裏には自分の子供時代が思い出されていた。
自分の親父は、こんな風に家族サービスをする男じゃなかった。記憶に残るのは、作業着を着て振り返りもせず仕事に出ていく後ろ姿。そして小学生だった自分は、グローブを手に、いつもひとりぼっちで壁に向かってボールを投げていたな……と。
そこにナレーションが入る。
「あの頃の親父とは、かけ離れた自分がいる。
家族思いの優しいパパ。時代なのかもしれない。でも、それって正しいのか」
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
わーい、前回コメントをすくい上げてくださるようなゴーマン!嬉しいです。そして考えが深まりました。安倍に対する世論の変化については、小林先生が何度も仰っている通り、ここまでなんかヘンだヘンだと溜まってたものが決壊したのでしょうね。
きっかけとしては森友問題を報じないマスコミへの怒り、突き上げがアリのひと穴となったのでしょう。報道がある程度解禁になったことも大きいと思います。
給料はちっとも上がらないし、税金と社会保険料はどんどん上がるし、天皇の言うことも聞かないし、といったことが、忘れる間も無く覆い被さってきていたけれど、大きく報道もされないし、支持率は高いと言われいるし、今すぐ破滅ってわけでもなさそうだから、とりあえずは何も言わなかっただけなんだと思います。
こういうギリギリまで耐えて何も言わないところというのは、よくも悪くも日本人の特性なのでしょうか。ある意味権力が支配しやすい精神性ではあると思います。そして、その過程で失ってしまったものはあまりにも多かったと思います。
ただ、それゆえにこそ、普段は口にしないけれども、お上は公平公正であるべきだという常識が今でも生きているのだと思います。「お上は正しい。だからおまかせしとけば大丈夫」でないと理屈が通りませんから。権力に対する徹底した無私の要求は、日本の場合、法よりもむしろ国民の常識の中にある気がします。
だから、たとえ口利き政治が事実横行していようとも、三浦瑠麗のように「日本の政治ってそんなもんですよ」などとおおっぴらに口に出したら庶民は「はあ?」となるのが当たり前で、そういうところが「一強ゆえのおごり」と指摘されてる。にもかかわらず安倍一派もはや引き返せないわけで、なるべくして国民から見放されたのでしょうね。
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