• このエントリーをはてなブックマークに追加

na85さん のコメント

 配信お疲れ様でした。よしりん師範、切通師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、今週も最強コンテンツをありがとうございます。

 アベノミクスに影響を与えた一人だと思われる安倍推しの親米派エコノミストにして腰の据わらない反TPP派である三橋貴明氏は、「TPP(環太平洋経済連携協定)はデフレ圧力になるから反対だが、TPPは結局TPN(環太平洋経済連携交渉)になるだろう」などという希望的観測の言説でネトウヨが多くを占める自分の読者を騙しています。つまり参加国間の調整がいつまでも付かず妥結しないままになり、対中包囲網としてだけ機能するから結果的に安倍自民党の外交は上手くいくと言うわけです。また三橋氏は「聖域」には市場アクセス分野の数品目の関税だけが含まれるのではなく、金融サービス・越境サービス・投資分野(日本の国民皆保険を潰して米国保険企業が大儲け)も政府調達分野(公共事業の外資への開放上限金額引き下げ)もSPS・原産地規制分野(食の安心・安全のための規制撤廃)も聖域に含まれると言いますが、それもこれからの交渉次第という意味でしかないことが今回の「ゴー宣」でよーく判りました。さらに今までTPP参加国がわざと妥結させなかったのは、日本をおびき寄せるための罠を張っていたと見るでべきでしょう。TPPにはアングロサクソン先進国も東南アジア・南米の新興・途上国も参加しますが、肉食獣ばかりが参加する交渉では妥結するわけがなく、そこに太った豚である日本が放り込まれたとき初めて切り取り放題の祭りが始まり、今までTPNだったものが一気にTPPとしてまとまるわけです。
 ところで、円安によって化石燃料が値上がりし、電気・ガスなどの公共料金も値上がりし、小麦などの必需品もつられて値上がりし始め、コストプッシュ型インフレを起こしそうな気配を見せています。しかし下層・弱者・高齢者がいくら困窮しても、富裕層が株などで儲けられるという幻想を見せられている限りは翼賛メディアからも大本営からもアベノミクス批判が起こるわけもなく、「3本の矢の1本目(金融政策)が動き出した、2本目(財政政策-公共事業)3本目(成長戦略-TPP参加)も急げ」と言うでしょう。逆に「石油・天然ガスが高いなら安いウランを買って原発を動かせ、それが弱者のためだ」などと言い出しかねません。また米国は自国のシェール革命によって他国の化石燃料資源への興味を失いつつあり、中東からの撤退と軍事費削減による予算強制削減を行おうとしています。そんな時にアジア重視の姿勢をを見せたら対中封じ込めではなく、TPPによる日本の資産分捕りだと考えるのが普通の感覚です。
 さて、現在政府は被曝による健康被害が福島周辺だけ突出して目立たないように全国の自治体に被災瓦礫を処理させて被害を拡散させようとしていますが、日中韓FTAや日欧EPAなどの自由貿易協定を進めているのもTPPの規制撤廃による特に弱者・貧困層への悪影響が目立たないようにするためではないでしょうか。「アメリカ様が悪いわけじゃない、これが世界的潮流だ、痛みに耐えろ」と言わんばかりに。その実「欧州市場で韓国に勝ちたい」「成長するアジアの市場を取り込みたい」という輸出企業の甘えた夢を叶え、バーターで政権運営と次の選挙戦を有利に運ぼうという安倍政権の下卑た根性が丸見えです。こうした下心とともに動き出そうとしている日中韓FTAと日欧EPAですが、もしこれらのFTAやEPAで解除される予定の規制がTPPで交渉中の規制よりももっと緩和されそうな場合、TPPの「最恵国待遇」が発動してFTA・EPAと同等かそれ以上に緩和されることになります。さらに「ラチェット規定」が働くので一度外した規制は再強化できず、無理に強化すれば「ISD条項」で米国企業が国債投資紛争解決センターに日本政府を訴えることができます。つまりTPP・FTA・EPAが連動式ラチェットで日本の規制を丸裸にし、この列島でモノやサービスを供給する主体は外資で占められ、列島における資産保有者も消費主体も外国人ばかりになると思われます。こうして一万年以上も積み上がってきた日本の文化遺産である様々な社会の安定装置が全て解除され、列島は日本人以外のモノになっていくでしょう。日本における最大にして至高の社会安定装置は天皇・皇室の制度ですが、拝金グローバリスト・ホリエモンが「天皇制に違和感がある」と言っていたのは象徴的です。冨田メモを載せたのもグローバリスト新聞の日経でした。切通師範の「経済戦争には降服がないからもっと悲惨なことになる」という言葉や、パラオ前大統領ナカムラ氏の「経済の戦争は鉄砲の戦争よりもっとひどい」という言葉が身に染みてきます。
 安倍氏が訪米中冷遇されていたのはある意味当然だと思われます。国家の裏切り者は相手国からも信用されないわけです。しかし現在の日本は国の政治・経済・社会に関するエリート層が丸ごと祖国を裏切っているという状態であり、隷従すればするほど信用されないという、ドMにとってはもっとも嬉しい、モトイまともな国民にとってはまことに腹立たしい状態です。ここまで虚仮にされたら死ぬ気になって牙をむいても良いはずであり、このようなリーダーは世が世なら格好の銃弾の的です。薄々それが分っているからマスコミに言論統制を敷いているのでしょうが…。

 願わくはよしりんを応援消費し続けられる身分であれますように na85
No.42
118ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第27号 2013.2.26発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、AKB48ブームから現代社会を掘り下げる(本当は新参ヲタの応援記!?)「今週のAKB48」、よしりんの愛用品を紹介していく「今週の一品」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。 (毎週火曜日発行) ■生放送告知 http://live.nicovideo.jp/watch/lv126726537 3/1(金) 21:00~ 『東大一直線』と『HERO』の時代 よしりんに、きいてみよっ!#17 【今週のお知らせ】 ※今週の「ゴー宣」では、翼賛体制化したマスゴミが知らせない、安倍訪米の真実が明らかに!TPP参加に舵を切った安倍政権。米国は「聖域」を認めてなどいなかった!!共同声明を出すにあたって、安倍がオバマに頼んだこととは!? ※切通理作氏が2度目の特別寄稿!前回、出版不況&Amazonを取り上げた「読まれていても『売れない』システム」に続き、今回は音楽業界に切り込む!!「聴かれていても『売れない』システム」をどうするか? ※AKBメンバーやファンたちに浸透し始めた「よしりん」。「今週のAKB48」では、そんなよしりんが尊敬するAKBファンが明らかに!そして、そんなファンがよしりんに言った、ある驚くべき一言とは!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第30回「自国を騙す卑屈外交」 2. 今週のAKB48・第25回「AKBのファンたちにとってのよしりん」 3. 茶魔ちゃま秘宝館・#002「いくらたまるかわからんぶぁい貯金箱」 4.  ☆特別寄稿☆ 切通理作「聴かれていても『売れない』システム~それにどう抗していくのか」 5. よしりん漫画宝庫・第27回「『どとーの愛』②ジェットコースターどころじゃない、どとードラマ」 6. Q&Aコーナー 7. 今週のよしりん・第27回「悪意なき暴言王よしりん」 8. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 9. 読者から寄せられた感想・ご要望など 10. 編集後記 第30回「自国を騙す卑屈外交」  2月21日、安倍晋三は首相就任後初の訪米を行った。 日本の新首相の米大統領へのお目通りが、韓国の新大統領に先を越されたら一大事だ。何とか朴大統領が就任する2月25日より前に訪米せねばと、さぞかし必死だったことだろうが、まずは一安心というところか。   しかも22日の「竹島の日」に日本から逃亡できたので、一石二鳥だ。 島根県の式典なんか、政務三役の「最軽量」である政務官の派遣でお茶を濁しておけばいい。   選挙中は政府主催の式典を開くと豪語していたことなんか、国内の安倍信者はみんな忘れて 「毅然とした態度を保ちつつ、関係悪化に歯止めをかける大局的観点からの配慮だ」 と評価してくれる。  そして、非難は全部、「配慮」にも関わらず反発して、日本製品不買運動だとか騒ぎ出す韓国に向く。  本当は 「そんな小細工したってどうせ反発は出るのだから、堂々と政府式典をすべきだったではないか!」 という非難が起きて然るべきなのに、国内の安倍信者ホシュやネトウヨから、それは一切起こらない。  安倍信者はこう叫ぶ。   「信じるのよっ!安倍ちゃんを信じるのっ!」   訪米した安倍は、日米首脳会談を前にアーリントン墓地の「無名戦士の墓」に献花。自国の靖国神社の今春の例大祭には行かないと決めているけれど、アーリントン墓地には躊躇なくお参り。  これにも国内の安倍信者から非難の声は上がらない。   「いつか靖国も行ってくれるって!信じるのよっ!安倍ちゃんだから信じなきゃ!」   米下院では、札付きの反日議員マイケル・ホンダらが「河野談話」の見直しに懸念を示す声明を発表して待ちかまえていたが、安倍はもうその問題からは完全逃亡だ。   官房長官に任せると言ったり、研究者に任せると言ったり、とにかく自分では一切触れるつもりなし! 訪米中は河野談話の「こ」の字も出さなかった。  もちろん、言ったら言ったで大変なことになったのは間違いないことは「ライジング」Vol.17でも書いたとおりなので、わしはかえってホッとしているのだが、 河野談話・村山談話の見直しを最大に期待していたはずのネトウヨ・自称保守どもが一切沈黙しているのは、奇妙としか言いようがない。   「疑っちゃダメ!安倍ちゃんを信じ込むのっ!」  この訪米において、日本で一番注目されていたのはTPP参加問題だった。  安倍は訪米前、オバマとの首脳会談で「聖域があるのかないのか、自身で確認したい」と発言した。  そもそも多国間交渉であるはずのTPPの原則を米大統領にお伺いに行くこと自体がおかしな話で、TPPの正体を恥ずかしげもなく暴露しているのだが、こんなことを言い出した時点で、もう完全にシナリオは見え見えだった。   「聖域はある」かのようなお言葉をオバマにいただいて、それを根拠にTPP参加を決めるというストーリーだ。  案の定、事態は筋書き通りに進んでいる。安倍は 「聖域なき関税撤廃が前提でないことが明らかになった」 とか言って、今週中には交渉参加を表明する方針だ。   「安倍ちゃんだから、悪いようにはしないはずっ!信じるしかないじゃん!」   そして、ほとんどのマスコミもこれを「外交成果」だと評価し、「満額回答」だと大喜びする者までいる有様だ。  しかし、これのどこが「満額回答」だ? どこが「外交成果」だ?   「朝日新聞から産経新聞からテレビまで、『マスゴミ』が大評価よっ!『ネトゴミ』も大評価!さすが安倍ちゃんねっ!」   安倍の 「聖域なき関税撤廃が前提でないことが明らかになった」 という発言を、米国が 「聖域を認めた」 かのように伝えるのは、ほとんど詐欺に等しい。   共同声明に書かれた内容は、単に「結論に制限をつけず交渉を始める」ということだけだ。結論にあらかじめ聖域を認めるとも認めないとも制限はつけず、交渉を始めるということにすぎない。   つまり「聖域なき関税撤廃」が前提でないのと全く同様に、 「聖域を認めた関税撤廃」も前提ではない。 全ては交渉次第だと言っているだけなのである。  要するに、交渉に負ければ「聖域なき関税撤廃」もありうるのだ。   「聖域って何?精液じゃないよね?関税って何?風邪じゃないよね?とにかく信じようよ、安倍ちゃんをっ!」  普通は、自国の国益のために他国を騙すことを「外交」という。  ところが安倍晋三は、米国の国益のために自国民を騙している。   アメリカに貢ぐために、わが国の国民を騙す文言を共同声明に入れていただきたいのですがと、オバマに頼んでいたのである。   その卑屈さはなんだ!?   「真実なんかいるもんかっ!安倍ちゃんを信じるともっ!」  しかも滑稽なことに、自国を売ってまでアメリカに媚びに行った安倍は、散々冷遇されて帰って来たのである。   今回の訪米では、大統領らによる晩餐会や、首脳会談後の共同記者会見が行われなかった。  特に、共同記者会見を行わなかったのは異常である。 新首脳の就任訪問では、よほどの事情がないかぎり首脳の共同会見が行われるのは外交儀礼といってもいいほどで、それをやらないということは、国際常識上ありえないほど失礼な扱いなのである。   「元々オバマってクールな人なのよっ!安倍ちゃんには冗談言ってくれたってさ!盲信!盲信!」  そして、この共同会見見送りは米側が要請したということを、沖縄タイムスの取材に答えて米政府筋が明かしている。  そもそもこの訪米自体、1月中に予定されていたものが米国側の要請で延期され、ずれ込んだという経緯もある。  安倍はすでに米国からは「信用ならないヤツ」と見られていることを「ライジング Vol.24」で書いたが、オバマ政権も微妙に距離を置いている。  ところが、オバマにふられて単独で記者会見を開いた安倍に対して日本メディアは、日銀総裁人事がどうのこうのといった国内問題ばかり質問し、安倍がオバマに冷遇されたこともろくに報道しなかった。   安倍が冷遇された事実を報じていたのは中国や韓国のメディアなのだが、ネトウヨ連中は 「中韓のメディアなんか信じるな!」 とネットの中で暴れまわるだけだった。   「中韓なんか信じるなっ!安倍ちゃんだけ盲信中っ!」  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!