• このエントリーをはてなブックマークに追加

lkfaeaniさん のコメント

篠田氏はまた、国際法で規定されている自衛権を憲法で制限することを「民法に殺人罪を入れるようなもの」といっていますが、意味がわかりません。例えるなら、憲法に記載されている「納税の義務」を、個別の法律で規定して運用するようなもの、ではないでしょうか。法律で規定されなければ、行政のさじ加減で特定の個人・会社を優遇・冷遇し放題になってしまいます。こうした権力の暴走に危機感を抱かないのであれば、いったいどちらがお花畑だと言いたくなります。

他にも、篠田氏は山尾議員の考えを「盲目的な個別的自衛権=絶対善、集団的自衛権=絶対悪の信仰」とみなしていますが、山尾議員はインタビュー記事の中で、内閣、国会、司法、そして財政からの自衛権のコントロールを訴えています。この「自衛権のコントロール」には個別的自衛権も含まれます。また、武力行使の旧三要件も、個別的自衛権に制約を加える意図のものでしょう。このことから、山尾議員が盲目的に「個別的自衛権=絶対善」を信仰しているわけではないことは明白です。

後半になると、篠田氏の脳内にいるらしい悪女・山尾が、権力を握って国をひっくり返すさまを想像たくましく綴ったりしていますが、それにはもう触れません。

篠田氏は自身に批判的なコメントに対し「他人を批判する際には、その人が言っていることを理解してから行うのがエチケットだと思います。」とか「どこで私が~~と言っているのか、具体的に示していただきたい。」とかすごんでみせていますが、これこそ典型的なダブルスタンダードです。


10月のゴー宣道場に参加させていただき、改憲議論のレベルの高さに自分はもちろん、一般国民が理解できるのかと勝手に不安になっていましたが、仮にも法律の学者がこんなレベルの批判をすることに驚きました。
篠田氏は男系カルトと同じく、固定観念や自身の価値観に縛られて人の議論を正しく理解できないように思えます。
そしてそんな人間が世の大半であろうことを思うと、安倍加憲を打ち破ることの難しさを改めて認識させられます。
No.67
84ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第248号 2017.11.28発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…安倍政権が目指している憲法改正は、発議されたらもう阻止できない。発議されれば、読売新聞、産経新聞ら安倍政権の御用メディアは、国民の情緒に訴えかけながら圧倒的な物量でキャンペーンを仕掛けるだろう。そうなれば国民投票で否決することは不可能である。この重大な事実について、未だに理解していない者がいる!安倍改憲を止めるためには、発議される前に対案を出して戦うしかない! ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…11月22日、自民党の和田政宗参議院議員が、自身のツイッターに森友学園の小学校設立に際して財務省に提出されていた設置趣意書の画像を投稿した。設立趣意書のタイトル部分が、「安倍晋三記念小学校設立趣意書」ではなく「開成小学校設立趣意書」だったとして産経メディアは大喜び、「安倍は関わっていない」「籠池の譫言」という印象にすり替えようとしている。しかし籠池氏のこんな小さな嘘に怯んで萎縮してはならない! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!テレビの時代はもう終わった?日本は本当に借金大国?武士を個人主義たらしめた思想の根源は何?子供の頃に見てドキッとした女性の色っぽい歌は?アメリカが北朝鮮と争うべき焦点ってどこにあるの?議員が乳児を連れて議場に入るのはあり?ミニストップが成人向け雑誌を売らないと決めた件をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第254回「発議される前に対案を出して戦うしかない!」 2. しゃべらせてクリ!・第206回「悪夢ぶぁい! 沙麻代ちゃんが袋小路くんにキッシュ!?の巻〈後編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第58回「森友学園 “籠池は嘘つきだ”に萎縮するな」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第254回「発議される前に対案を出して戦うしかない!」  安倍政権が目指している憲法改正は、発議されたらもう阻止できない。  国民投票で否決することは不可能である。  この重大な事実について、立憲民主党にさえ理解していない者がいるのではないかと、わしは非常に危惧している。  憲法改正の発議が行われれば、規定によりその後2カ月から6カ月の間に国民投票が行われ、有効票の過半数の賛成で憲法改正が成立する。現在考えられる最短のスケジュールは、来年4月発議、6月国民投票だ。   発議されれば、読売新聞、産経新聞ら安倍政権の御用メディアは、賛成票を投じるべきだという論調を連日大々的に展開させるだろう。   それに加えて、国民投票に関する広告・宣伝費を制限する法律はないから、政府は電通でも博報堂でも使って、ありとあらゆる媒体を通して賛成票を投じようという巨大キャンペーンを繰り広げるはずだ。  現在のところ、自衛隊明記の改憲案に対する世論調査の結果は、朝日新聞が賛成36%、反対45%。読売新聞が賛成35%、反対42%。共同通信は賛成38.3%、反対52.6%。以上3社は反対が上回っている。  これに対して、日経新聞が賛成44%、反対41%。毎日新聞は賛成33%、反対29%で、賛成がわずかに上回る。  そして産経新聞・FNN合同調査だけは、なぜか賛成59%、反対29.1%と、賛成が圧倒している。  これだったら、圧倒的な物量でキャンペーンを仕掛ければ、国民投票で過半数の賛成を獲得することなど造作もないだろう。  そもそも、憲法9条の1項・2項をそのまま残し、自衛隊の存在だけを明記するという改憲(加憲)案に対しては、朝日新聞や東京新聞でも、反対論は主張しづらいはずだ。  反対する理由を挙げるとしたら、 自衛隊のままで集団的自衛権を行使させてはいけない ということくらいだが、その理屈は一度、安保法制で戦って敗れており、その繰り返しになってしまう。  いくらその手段や議論に問題があったといっても、もうすでに憲法解釈の変更で、集団的自衛権は憲法上認められることになってしまっているのだから、反対の理由としては弱いと言わざるを得ない。これは、反対を唱えるための理論づけが非常に難しいのだ。  それに対して、賛成を訴える側は簡単だ。情緒に訴えりゃイチコロなのだ。   災害救助などで、自衛隊はこれだけ我々の役に立ってくれているのに、長年憲法上の位置づけが明確でないために、差別にさらされてきた。 この差別をなくすため合憲にすべきだ…と言われれば、間違いなく国民感情は情緒的に賛成の方向になびくだろう。  改憲が発議されて国民投票になったら、その時点で安倍の勝ちだ。   国民投票で否決するためには、国民感情の中に、これを通したら大変なことになるという相当の危機感が巻き起こらなければならない。   しかし、現行の9条はそのまま残して、自衛隊を明記するだけと言われれば、そこまでの危機感が湧くことはないだろう。  実際には、安倍改憲が実現すれば、今まで以上に米国追従になり、危険なことになる。   自衛隊は現状の「軍隊未満」のまま、集団的自衛権の行使で米軍の下請け組織として地球の裏側まで行って戦争しなければならなくなる。  しかし、それは今すぐには起こらない。実際にそんな事態となり、自衛官にどんどん戦死者が出てくるようになるまでは、国民は危機感など持たないのだ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!