Naoakiさん のコメント
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第11号 2012.10.30発行
「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・ 小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、 AKB48ブームから現代社会を掘り下げる(本当は新参ヲタの応援記!?) 「今週のAKB48」、よしりんの愛用品を紹介していく「今週の一品」、 漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと 紹介する「よしりん漫画宝庫」、『おぼっちゃまくん』があなたの 人生相談に真剣回答!「おぼっちゃまくん人生相談~言われたとおりに 生きるぶぁい~」、読者との「Q&Aコーナー」、秘書による よしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。 (毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】 ※もはや「行動」や「運動」「革命」という言葉は「保守」のものに なったのか!?今週の「ゴー宣」では、「行動するネトウヨ」と 蜜月関係になった自民党の実態を暴く!! ※「今週のAKB48」は、よしりんからAKB48運営への切実な嘆願書!? ※今週号も絶好調!珍妙な回答から、思わず呻るような深い(!?) 回答まで!爆笑必至の「おぼっちゃまくん人生相談」を見逃すな! 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第13回「安倍自民党はネトウヨと寝とうよ!」 2. 今週の一品・10品目「朝食・その2」 3. 今週のAKB48・第12回「ギターコード付きの歌本がない!」 4. おぼっちゃまくん人生相談~言われたとおりに生きるぶぁい~ 第25悶~第30悶 5. よしりん漫画宝庫・第11回「『タコちゃんザ・グレーテスト』② ヒーローパロディに隠された人間の性」 6. Q&Aコーナー 7. 今週のよしりん・第11回「待てない男」 8. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 9. 読者から寄せられた感想・ご要望など 10. 編集後記
第13回「安倍自民党はネトウヨと寝とうよ!」 わしが『ゴーマニズム宣言』で慰安婦問題の戦いを始めたのは、 もう16年も前のことだ。 その直後、7社から出版されていた中学歴史教科書全てに慰安婦の記述が 載ることが判明したのを機に「新しい歴史教科書をつくる会」が設立され、 わしも参加した。 あの頃の言論空間はサヨク全体主義というような状態だった。 慰安婦は強制連行の被害者ではないと言えば、 「セカンドレイプ」 だと 非難され、慰安婦問題で日本政府が謝罪する必要はないなどと言おうもの なら、 「レイプ魔の擁護者」 のような極悪人扱いをされ、社会的に抹殺され かねないほどの 「空気のこわばり」 があった。 そんな中、わしも「つくる会」の面々も大変なリスクを抱えながら戦って いたのだが、それに対して八木秀次ら若手の保守知識人は高みの見物を 決め込み、 「慰安婦問題なんて、そんなに大層な問題か?」 と冷笑していた。 わしは 「これを描いたら『右翼』のレッテルを貼られてオシマイになる」 と言われながら『戦争論』を描き、奇跡的なベストセラーとなった。 『戦争論』は個人の購読だけでなく、一家で読まれ、図書館で読まれ、 毎年増刷が続き、親から子へと世代を超えて読み継がれてきたので、16年 経ったら国内の言論状況は一変してしまった。 ところがその後、小泉首相の靖国参拝やら日韓ワールドカップで湧き 上がった嫌韓感情やらで 「保守バブル」 と呼ぶべき現象が起き、 「ネット右翼(ネトウヨ)」 なる連中が出現してきた。 保守系雑誌が過激なタカ派見出しで売れるようになり、ネットで何の リスクもなく極右言論が横行し、まるで左翼団体のようにデモを繰り返す 圧力団体が複数出現し、一般週刊誌までがタカ派主張を特集するように なって、もはや何のリスクもなく誰もが 「慰安婦問題何するものぞ!」 と息巻く「保守バブル」の時代が到来してしまった。 その「保守バブル」を象徴する 「行動する保守」 の現象について、 今回は分析しよう。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
薬害エイズの運動が盛んだったころ、私は大学生でした。若者の政治に対する無関心が言われており、確かにその通りだと思った私は、安保闘争について見聞きすると、その運動の意義自体わからないまま、政治運動に対する肯定的な考えをなんとなく抱いていました。ただ、薬害エイズ運動については、運動に直接的に参加しようというほどの強い関心を持っていませんでした。
「脱正義論」で薬害エイズ運動の真相を知り、またよしりん先生が「日常へ戻れ」と言われたとき、私は至極まっとうなことだと思いました。運動の目的が達成されたのにまだ運動を継続するということは、目的がない運動をしているということで、何の生産性もありません。私は「脱正義論」を読んで、運動という非日常ではなく、日常の大切さ、現場でプロになることの大切さを身にしみて学びました。
現在、私は小さくささやかな「現場」を持っています。家族であり、仕事であり、地域社会です。小さくはあっても大切な「現場」だと思っています。妻は、私の部屋の本棚に並べられた「ゴー宣」にほとんど関心はありませんが、私がゴー宣から学んだこと、感じたことを話すのを聞き、学ぶことがあります。まだ幼い娘にも将来同じことをするでしょう。
こんな小さなことでも私にとっては大切なことで、「声の圧倒」では真に変えたことにはならないことも、小さな現場では何かを変えることができると信じています。ゴー宣はそのことを教えてくれました。
私は、安倍氏がFacebookで小倉氏のことを「テレビに出てくる資格無しです」と書き、小倉氏が謝罪したことについて「ネットの勝利ですね」と書いたニュースを見たとき、本当に心底失望しました…。
安倍氏が、小倉氏が言っていたような至極常識的な意見を全く理解していないということ、また小倉氏を批判するネトウヨの言葉の内容のひどさを全く感じられていないということ、そして極めつけには、そのようなネトウヨをほめたたえ「ネットの勝利ですね」とまで言ってしまう超低レベルなメンタリティの持ち主であること、これらが一度に明らかになり、目まいがする思いです。
「私以外の同じ病(潰瘍性大腸炎)で苦しんでいる人達を傷つけている」とも言っていますが、議論が全然違うところにすっ飛んでいます。
トッキーさんはこの議論を「重度のてんかん患者」にたとえられましたが、「重度のてんかん患者は運転してはいけない」とテレビでだれかが言って、「てんかん患者を傷つけた、謝罪しろ!」という批判があったら、だれでもバカバカしいと思いますよね。それを「声の圧倒」で無理やり謝罪させ、「ネットの勝利です」なんて言っている人が日本の首相の有力候補だったとしたら、なんて非常識なやつだ、と当然批判されるでしょう。
私は潰瘍性大腸炎患者ですが、逆に安倍氏の論理のスリカエに傷つく思いです。これでは弱者の立場を悪質に利用しているだけです。潰瘍性大腸炎患者はそんなふうにセコイやつらだと偏見をもたれたら、私は安倍氏を恨みます…。ここまでひどいことを平気で言うような人は、もう引っこんでいていただきたい。私は心底失望しました。
「思想し続ける庶民のための保守の再生」の闘い、本当に必要なことだと思います。私は、それに共感する良識ある人々がまだまだ多くいる思います。日本人の本質というか、アイデンティティに関わることですし、歴史や郷土に培われた多くの日本人は本能的にそれを感じると思います。「声の圧倒」がただのむなしい轟きであると感じている人たちはたくさんいるはずです。
よしりん先生の闘いを全面的に支持したいですし、私も小さな「現場」でできることをしたいと思います。
長々失礼しました。ライジング、いつも本当に楽しみにしています。
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