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武藤さん のコメント

僕も昔はネトウヨは同じような思考回路をしていました。僕が学生のときはいまよりも自虐思考が旺盛で、
小泉首相が靖国神社に参拝するたびに、NHKなどの主要メディアがお通夜のような雰囲気を出していました。
そのときの小林先生の『戦争論』シリーズを読み、自分がいままで学んできた歴史観がいかに間違っていたか、痛感されられました。
そして、『戦争論』シリーズの参考文献をバイト代で稼いだお金で集め「小林先生の言っている言は間違いない。それなのに主要メディアは嘘ばかり!ふざけやがって!」と一人で怒りを膨らましていました。
自虐史観反対・靖国神社参拝支持の自民党内の保守派(安倍晋三、麻生太郎、中川昭一など)を応援し、「この人たちは国士だ。この人たちを批判する奴らは売国奴だ!」と今のネトウヨの安倍様親衛隊に近い状態になっていました。
僕自身、寝るときの布団の仲で「俺は日本のことを心から愛してる国士だ」と選民思想に近い優越感に浸っていました。
「俺を評価しない奴らは馬鹿だ」と自分が置かれている現状を全く理解できず、自分の考えに賛同しない友人に対しても、心では軽蔑していました。
そんななか、考えが変わったのは就職してからです。大学時代は選民思想を浸れたのですが、「現場」ではそうとはいかず、ただただ仕事ができないことを先輩職員から注意され、プライドがズタズタに切り裂かれました。
そこで、「俺は真の歴史観を知っている国士だと思っていたが、実際はミジンコだった」ことに気づかされました。
今では、選民思想がなくなり、「現場」で仕事を頑張ろうという気持ちが強いですが、一歩間違えば、いまでもネトウヨ的選民思想に憑りつかれていたかもしれません。
現在、ネトウヨたちが選民思想に憑りつかれて「我こそは愛国者である。国士である安倍さんを推す俺って素晴らしい!俺様を批判する奴らは左翼や在日連中だ!家庭や現場では俺様は嫌われているが、それは俺様を評価しないやつらが悪いんだ!」という姿を見ると、過去の自分を見ているようで気分が悪くなります。
彼達も早く現実世界に戻って、「現場」で信頼される人間になれるように心から願っています。
No.50
138ヶ月前
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第11号 2012.10.30発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・ 小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、 AKB48ブームから現代社会を掘り下げる(本当は新参ヲタの応援記!?) 「今週のAKB48」、よしりんの愛用品を紹介していく「今週の一品」、 漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと 紹介する「よしりん漫画宝庫」、『おぼっちゃまくん』があなたの 人生相談に真剣回答!「おぼっちゃまくん人生相談~言われたとおりに 生きるぶぁい~」、読者との「Q&Aコーナー」、秘書による よしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。 (毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※もはや「行動」や「運動」「革命」という言葉は「保守」のものに  なったのか!?今週の「ゴー宣」では、「行動するネトウヨ」と  蜜月関係になった自民党の実態を暴く!! ※「今週のAKB48」は、よしりんからAKB48運営への切実な嘆願書!? ※今週号も絶好調!珍妙な回答から、思わず呻るような深い(!?)  回答まで!爆笑必至の「おぼっちゃまくん人生相談」を見逃すな! 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第13回「安倍自民党はネトウヨと寝とうよ!」 2. 今週の一品・10品目「朝食・その2」 3. 今週のAKB48・第12回「ギターコード付きの歌本がない!」 4. おぼっちゃまくん人生相談~言われたとおりに生きるぶぁい~   第25悶~第30悶 5. よしりん漫画宝庫・第11回「『タコちゃんザ・グレーテスト』②   ヒーローパロディに隠された人間の性」 6. Q&Aコーナー 7. 今週のよしりん・第11回「待てない男」 8. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 9. 読者から寄せられた感想・ご要望など 10. 編集後記 第13回「安倍自民党はネトウヨと寝とうよ!」  わしが『ゴーマニズム宣言』で慰安婦問題の戦いを始めたのは、 もう16年も前のことだ。  その直後、7社から出版されていた中学歴史教科書全てに慰安婦の記述が 載ることが判明したのを機に「新しい歴史教科書をつくる会」が設立され、 わしも参加した。           あの頃の言論空間はサヨク全体主義というような状態だった。  慰安婦は強制連行の被害者ではないと言えば、 「セカンドレイプ」 だと 非難され、慰安婦問題で日本政府が謝罪する必要はないなどと言おうもの なら、 「レイプ魔の擁護者」 のような極悪人扱いをされ、社会的に抹殺され かねないほどの 「空気のこわばり」 があった。  そんな中、わしも「つくる会」の面々も大変なリスクを抱えながら戦って いたのだが、それに対して八木秀次ら若手の保守知識人は高みの見物を 決め込み、 「慰安婦問題なんて、そんなに大層な問題か?」 と冷笑していた。  わしは 「これを描いたら『右翼』のレッテルを貼られてオシマイになる」 と言われながら『戦争論』を描き、奇跡的なベストセラーとなった。           『戦争論』は個人の購読だけでなく、一家で読まれ、図書館で読まれ、 毎年増刷が続き、親から子へと世代を超えて読み継がれてきたので、16年 経ったら国内の言論状況は一変してしまった。  ところがその後、小泉首相の靖国参拝やら日韓ワールドカップで湧き 上がった嫌韓感情やらで 「保守バブル」 と呼ぶべき現象が起き、 「ネット右翼(ネトウヨ)」 なる連中が出現してきた。  保守系雑誌が過激なタカ派見出しで売れるようになり、ネットで何の リスクもなく極右言論が横行し、まるで左翼団体のようにデモを繰り返す 圧力団体が複数出現し、一般週刊誌までがタカ派主張を特集するように なって、もはや何のリスクもなく誰もが 「慰安婦問題何するものぞ!」 と息巻く「保守バブル」の時代が到来してしまった。  その「保守バブル」を象徴する 「行動する保守」 の現象について、 今回は分析しよう。   
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!