• このエントリーをはてなブックマークに追加

リボンの騎士さん のコメント

今週号のQ&Aを拝見しまして、、、

西部邁氏の自死についての質問への、
「老人は若者が来たら嬉しくなる。誰も自分に期待しなくなるから孤独になる。そんな日がいつかやって来ると覚悟しておかねばならない」
というお答えには胸が痛くなりました。また、少し前のトッキーさんのブログにありました「西部邁氏の自死を非難する論調がある」というのを私は全く知らなかったのですが、家族や警察、医療従事者に迷惑をかけたって、他者の手を煩わせない死に方って、ひとつでもあるのですかね?そもそも他人に迷惑をかけずに人生送っている人っているのか?ネトウヨという人種は何かというと「迷惑かけるな」を大合唱しますね。
西部氏とよしりん先生との対談本「本日の雑談」の中で語られていたように記憶しているのですが、西部氏が「山で遭難した人への救助活動を、自分で好きで山に登っているのだから税金の無駄遣いだなどと言う輩がいるが、みみっちいこと言うんじゃない」とおっしゃっていたことを、ふと思い出したりしました。
まあ、何を思おうと自由ではありますが、その人自身について、また、状況や事情を知らない、報道で見聞きした程度の赤の他人が、その人の死について批判的な気持ちが沸き起こったとしても、それは飲み込んでおこうというくらいの常識や人間性は持っていてほしいものです。

私も去年観た【ELLE】では、その凄さに衝撃を受けたひとりです。監督のバーホーベンは「私は今まで自分が作り上げたことのないものを作れるかもしれないと思った。それは未知の世界への跳躍でもあるが、芸術家である以上、新しいことに挑むのは重要なことだ」と言っていますが、まさにそういう作品でした。
ストーリーがドンドン様変わりしていくから、少し油断するとついていけなくなってしまうので一瞬たりとも目が離せないですが、それが何とも刺激的で面白かったし、そういう試され感が気持ちよくさえなった程でした。
親切なドラマや映画に日本人は慣れてしまっているから、観客にグイグイ突き付け試してくる【ELLE】のような作品をたくさん観て鍛えた方がいいのではないかと思います。もっとも、グイグイ読者に突き付けてくる挑戦的な作品であるゴー宣の読者さんなら問題ないと思いますが。

さて、「新・堕落論」をようやく入手できました。この週末は、グイグイ突き付けてくる挑戦的な書籍からの試され感を楽しみたいと思います。
No.66
82ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第255号 2018.1.23発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…前回は「Yahoo!ひとり勝ちの弊害」やネットの「アクセス数至上主義」の問題を取り上げた。ネットメディアは広告収入で運営しているから、アクセス数至上主義になり、ヤフー・ニュースなどでは、差別や排外主義、ヘイトスピーチの温床、助長につながるコメント欄も放置されている。今回は「アクセス数至上主義」に絡む広告代理店の問題について考察しよう! ※「ゴーマニズム宣言」…ウーマンラッシュアワーの村本なんてどうでもいいのだが、今なおそんなのを擁護している知識人がいて、むしろそっちの方が問題である。宮台真司(社会学者・首都大学東京教授)はなんと村本のことを「ソクラテスそのもの」とまで絶賛した。宮台はソクラテスの「無知の知」の意味を全然理解していないのだ! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!自分の考え方や生き方などを批判された時に怯んでしまうのはなぜ?もし娘が危険な職に就きたいと言ったらどうする?糖質制限をどう思う?安倍政権が外遊先で北朝鮮の脅威を煽る理由は?組織の中で有能な人物がパワハラをしていた場合はどうすべき?憲法改正よりも喫緊の最重要課題があるのでは?小室哲哉氏の引退会見を批判する人間がいるのはなぜ?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第65回「フェイクニュース事件簿3~アクセス数至上主義と広告代理店」 2. ゴーマニズム宣言・第261回「宮台真司、『無知の知』の無知」 3. しゃべらせてクリ!・第213回「こども社長・ぽっくんにどーんとまかせんしゃい!の巻〈前編〉」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第65回「フェイクニュース事件簿3~アクセス数至上主義と広告代理店」  前回は「Yahoo!ひとり勝ちの弊害」として、人々がネットに接続した際に最初に見る「ポータルサイト」が情報配信を握っていること、新聞社が記事制作の下請け状態になり、価値基準が崩壊していくことを書いた。  ネットメディアは広告収入で運営しているから、アクセス数至上主義になり、ヤフー・ニュースなどでは、差別や排外主義、ヘイトスピーチの温床、助長につながるコメント欄も放置されてきた。 ■排外主義を迎え入れるアクセス数至上主義   ヤフー・ニュースは、月間12万件の記事を配信しており、月間150億PV(ページビュー)。そのうち、コメント欄のPVは、ヤフー・ニュース全体の13%を占めている という。  ヤフーがすべて悪いと言いたいわけではないが、やはりネットのなかで膨大な集客力、巨大な影響力を持つようになった以上は、一定の責任を負うべき状況になっていると考えるべきだろう。  ヤフー・ニュースのコメント欄に書き込まれる内容については、立教大学の木村正教授(ネットワーク社会論)とヤフー・ニュースが共同で分析を行っている。  2017年4月28日に発表されたレポートでは、コメント欄に頻出する言葉は、1位から順に 「日本」「韓国」「中国」「日本人」「韓」「国民」「朝鮮」 とつづく。韓国がらみのコメントが全体の20%を占め、中国関連と合わせると25%。書き込まれた内容も嫌韓、嫌中が色濃い。 「慰安」「謝罪」「反日」「安倍」「在日」 などもよく登場する。  この分析では、一週間で100回以上コメントを投稿した人が全体の1%おり、この1%の人のコメントが全体のコメント数の20%を占めていた。これを受けて、ようやくヤフーは、10年間放置しつづけてきたコメント欄に「複数アドレスで何度も投稿する行為を禁止」のルールを設けたが、頻繁に投稿しない人のなかにも、差別的な言葉をまき散らす人は多く、直接的な言葉が減っただけで「相変わらず」でしかない。  調査した木村教授は 「少数派や弱者に対するいらだち」 と述べ、 「自分たちは多数派なのに、利益を享受していないという不満がある。ネットニュースへのコメントには、こうした社会心理が表れている」 と分析している。  ケント・ギルバード、百田尚樹、小川榮太郎などのデタラメフェイク本がまかり通ってしまうのも、フェイクだろうと客観性がなかろうとおかまいなしの極右ニュースサイトが乱立して、それが実際に公共の路上へ飛び出していくのも、地続きの問題である。 ■アクセス数至上主義と広告代理店  情報も思考も極端に偏って、排外主義に陥ってネットでヘイトスピーチをまき散らす人々。ネット上にはそのような人々を慰撫して快感を与えるヘイトやフェイクニュースのサイトが乱立している。多くは 商売目的の業者 によるものだ。   トンデモ見聞録・第52回「スマホとメディアとフェイクニュース」 で紹介したが、2017年9月には、クラウドソーシングサービスで 「保守系のブログ記事作成依頼」 が掲載されていることが話題になった。「共産党に投票する人は反日」「天皇制は男系であるべき」「石破茂は総理にふさわしくない」などの記事を1件864円で買い取るというものだ。同時に、フェイクブログを量産する業者の実態も紹介した。業者は『週刊SPA!』のインタビューにこう答えていた。 「右派ウケしそうなサイト、左派ウケしそうなサイト両方の運営をしていますが、右派系サイトのほうが儲かる。ネット右翼の人たちのほうが熱心だから(笑)」   このような業者が成立するのは、どんなむちゃくちゃなフェイクサイトでも、排外主義的なサイトでも、 広告を設置してアクセス数をカネに変える仕組み があるからだ。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!